西村晃です
中越地震で被害を受けた新潟県の山古志村は冬場3メートル以上の雪が積もる豪雪地帯です。
山間部で高齢化も進むこの地で除雪作業を手伝いながら地元の暮らしについて学ぼうという計画をいまサービス創造学部では立てています。
「地域活性化プロジェクト イン 新潟」と名付けたプロジェクトには全部で四つある学部公式プロジェクトで最多の50人を越える学生が登録しています。地元新潟出身の人はもちろん秋田や富山、青森に長野などの出身者も加わり、将来地元に帰った時のために地域活性化の勉強をしておきたいという志の高い人たちが多いのが特徴です。
また東京や千葉の人たちもなにより知らない世界に触れるチャンスといまから期待で胸を膨らませています。
予定ではまず秋学期から始まる選択科目「地域活性化論」で新潟について勉強したあと 来年二月山古志村に行き、「雪かき道場」という地元のNPOが行っている講座で除雪作業のイロハを学んでから実際に体験します。夜は地元の人達から話を聞いたり地場産品売り込みのアイデアを出し合ったりする予定です。
サービス創造学部の「活動から学ぶ」という理念にピッタリのプロジェクトになりそうです。
月別アーカイブ: 2009年7月
18歳はおとな?
西村晃です
法務大臣の諮問機関・法制審議会の民法成年年齢部会がこのほど20歳と定められてきた民法上の成年年齢を18歳に引き下げることを適当とする最終報告書をまとめました。これは選挙権年齢も18歳に引き下げられることが前提にあります。
そもそもこの検討が始まったのは08年に憲法改正手続きを定めた国民投票法が投票年齢を18歳以上と定めたことによります。
アメリカや中国、ヨーロッパの国々も選挙権年齢は18歳が大勢です。
「私たちは30歳でもいいと思うし、せめて大学を卒業する22歳にしてほしいと思います。18歳なんてとんでもありません」
先月私のクラスでディベイトの練習を行うにあたり、私がテーマに選んだのが「18歳に選挙権を引き下げるべきか」でした。そのときの討論報告の発表がこれでした。
まさに彼等はいま18歳。早くタバコや酒を嗜みたいという人も含め大半が「18歳を大人に認めよ」という意見になるだろうと予想し、このテーマを設定しました。
私の予想は裏切られました。
なんとクラス全員が「18歳はこどもだ」と主張したのです。(正確に言うと違う意見はただひとり20歳を越えた中国からの留学生でした)
従って授業の遂行上、意に反して「18歳は大人」派に何人かに回ってもらいディベイトをしましたが、結局盛り上がらず、その後の成果発表では前述のような主張が大勢でした。
私は中学を卒業した15歳で先輩たちの学生運動に惹かれてアジ演説を聴きに行ったし、高校生の時政党のビラ配りに行き、大学に入るや否や弁論部に入って選挙応援をしたものでした。早く大人と認められたいと切実に思っていただけに、18歳の彼らが全員「自分たちはこども」と躊躇なく手を挙げる様子に言葉を失いました。
他の国では「18歳はおとな」が当然なのに、このギャップは何なのか?
法制審議会の結論がこの現実とあまりに違うことを黙認していていいのか。
その年齢のこどもたち(おとなたち?)を預かる教員として考え込んでしまいます。
二宮金次郎マーケティング
昭和の初期にかけて全国の小学校にあった二宮金次郎の像。
最近あまり見かけなくなりましたが、先日大学近くの公民館で見つけました。
報国、勤勉の思想教育のシンボルとされる二宮金次郎像ですが、実は一様ではありません。
作った職人によって背負っているものがマキであったり薪であったり。あるいは読んでいる本もページに字が書いてあるものもあれば、白紙の本もあるんです。また歩きながら本を読むからこそ二宮金次郎だとおもいきや、腰掛けて荷物をおろして本を読んでいるという変わり種もあるのです。
私はかつてNHKの番組で日本全国の二宮金次郎を紹介したことがあります。今も数多く残っているのは神奈川県小田原市、つまり二宮尊徳の故郷周辺であることなどが取材でわかりました。また全国にある二宮金次郎の多くは、昭和初期、尺貫法からメートル法への変更にあたり1メートルという高さをこどもたちに知らしめるため身長1メートルに作り、子供たちの目にとまる小学校に建てられたことも知りました。
このように何気なく見るものにも蘊蓄があります。
いま歴史巡りなどの商品化がビジネスのテーマになっていますが、こうした題材をマーケティングセンスで切ってみることも大切だと思います。
サがつく学部の学習テーマはあちこちに転がっています。
学生からの提案
学部長の吉田優治です。
さきほど学部生の鈴木君、小柳君が学部オフィスに来て、学部活性化について幾つかの提案をしてくれました。提案内容は、学部学生全員ともっと交流をしたい。学部学生が全員参加できるイベントを行いたいとのこと。
さっそく企画書を提出してくれるようにお願いしました。他の学生の皆さんも、学部活性化についての企画案があれば、学部長、学部オフィスにどしどし提案ください。学部として検討させていただきます。
学部 オフィシャル・プロジェクト
学部長の吉田優治です。
春学期の講義日も残りわずかになりました。本学部がスタートして約4カ月。学生、教職員が一緒に頑張ってきました。教授会、学部オフィスでは教職員が、秋学期の教育について連日会議を開いて検討を続けています。
「活動から学ぶ」「企業から学ぶ」を実現するため、音楽プロジェクト(今年は一部中国プロジェクトと合同)、地域活性化プロジェクトin 新潟 、千葉ロッテマリーンズプロジェクト、チバテレビプロジェクトなどの「学部オフィシャルプログラム」も学生・教員が一体になって進行中です。各プロジェクトでは、複数の公式サポーター企業からご指導・ご支援をいただいていており、学生にとって貴重な経験を積ませていただいています。
日本のサービスを変える、世界のサービスを創造する意気込みをもって「サービス創造学部」の教育は進行中です。
本日、ホリプロ、伊藤園に続き「東映株式会社」が本学部の38社目の公式サポーター企業になっていただけることになりました。
中国(音楽)プロジェクト始動!
サービス創造オフィスの根古谷です。
音楽プロジェクト(ミュージック・ラボ、ストリートミュージシャンの夢舞台、日中
合作コンサート)のうち、中国の上海立信会計学院との合作コンサートを含む
ツアーの企画のため、13日(月)朝8:30から、プロジェクトの学生さんたちが、
JTBの方3名を交えてミーティングを行いました!
学生さんたちから、斬新な楽しいアイディアが色々と提案され、JTBの方々と意
見を交わして活発なミーティングとなりました。
みんなの若いパワーに、こちらまでワクワクしてきます♪
来週火曜日には、ポスターやパンフレット作成に向けて、JTBさん及びH&Lさん
との打合せをする予定です。今から企業の方との関わりを持てるのは、とても貴重
な経験になると思います。
秋のコンサート、必ず成功させましょう。楽しみですね!!
授業で、時計のプロモーション方法を考えてみる。
今週水曜日の必修科目「サービス創造入門」で、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの方々が講師として登場して下さいました。
授業の中で、「新しく発売された時計のプロモーションアイデアを考えてみよう」という課題が出され、「色のコンストラストを活用する」「四季折々のシーンをバックに撮影する」「ドラマや雑誌で有名な俳優さんに使ってもらう」「インパクトのあるキャッチコピーを使ってみる」などなど、個性的なアイデアがたくさん出ました。
また、考える最中、講師の世永さんがおっしゃっていたアイデアをよいものにする2つの秘訣がとても参考になりました。
1.どんな意見でもまずは「すばらしい!」と言ってとにかく盛り上げる。
2.人が意見を言っているときは、目を見てしっかりうなずきながら聞く。
これをすると確実にアイデアの質がぐっと上がるそうです。確かに授業の中でみなさんが意見を発表したとき、他のだれかが拍手をしたり「いいね!」と声をかけると雰囲気が盛り上がりました。これをきっかけに、身の回りにあるもの、自分が気に入っているものを宣伝するならどんな風にするか、考えてみると楽しいですね。
発表したみなさん、最優秀賞はサマンサタバサさんのブログで発表されていると思いますのでチェックしてみてくださいね。
サービス創造研究会
学部長の吉田優治です。
7月10日(金)午後、大学において「サービス創造研究会」を開催します。この研究会は、公式サポーター企業の関係者の方々と学部教員が、「サービス創造」について共同して研究するもので、参加者は約50名の予定です。
島田晴雄学長が「サービスの意義と理論」、博報堂買物研究所長の長谷川宏氏、同社買物広告製作所長で本学部客員講師の西尾淳氏が「買物欲を刺激するサービス創造」、本学の須永努准教授と安藤和代専任講師が「顧客接点で捉える購買行動とマーケティング」を報告します。研究会後は、ファカルティークラブで懇親会を開き参加者相互の交流を深めます。
こうした研究会を通じて、「サービス創造学部」の教員は、サービス創造についての学術的研究を進めます。わたしたちは、ここでの研究成果を学部教育に活かすとともに、公式サポーター企業とさらに密接な関係を構築します。近い将来、サービス創造についての研究拠点となる「サービス創造研究所」を創設したいと考えています。