月別アーカイブ: 2012年3月

小雪舞う 石巻訪問


サービス創造学部の今井重男です。

 今週月曜日、吉田学部長とともに宮城県石巻市にある、株式会社ホットランドの本社と宮城県立石巻商業高等学校を訪問しました。

「築地銀だこ」はじめ幾つもの外食チェーンを展開するホットランドは、この春より学部の公式サポーター企業となりました。

東日本大震災の傷跡が残る沿岸部より車で数分の地に、本社が入るビルと「ホット横丁 石巻」はあります。昨年12月に、それまで東京にあった本社を震災の復興支援のため石巻へ移転させたのです。本社を訪問して驚いたことがありました。それは、事務所の隣の部屋に、ホット横丁の応援や研修のために全国各地から集まるスタッフ用の宿泊施設が設置されていることです。これほどまで、“職住接近”で業務に打ち込める環境というのはなかなかありません。たこ焼きを焼く“匠の技”を体得するには実によい環境だと思いました。

 「日本の食文化を通じて“ほっとした安らぎ”と“笑顔いっぱいのだんらん”を実感していただきたい。そして、世界中の人々に豊かで潤いのあるひとときを提供できることを最上の喜びとする」

ホットランドが掲げる経営理念をそのまま表したようなホット横丁石巻。小雪が舞う春の昼下がり、横丁の中では家族、カップル、友だちがたこ焼きやたい焼きを食べながら、ほっとくつろいでいました。

 ホットランドは、この地で各種の養殖事業や水産加工事業を順次スタートさせ、地域の雇用創出、活性化を果たしていくということです。

 同日、石巻商業高校も訪問しました。創立100周年を超える、大変歴史のある学校で600人の学生が学んでいるということでした。石巻商業高校出身のサービス創造学部生が6人もいることから、今回のご挨拶にうかがうこととなりました。急な訪問にもかかわらず、進路担当の先生が面会してくださいました。

国道に面した校舎に「がんばっぺいしのまき!全国のみなさんご支援ありがとう」の横断幕が掲げられ、一歩一歩着実に前へ進んでいるように感じました。

シドニーにて


専任講師の湯之上英雄です。

研究セミナーがAustralian National Universityで開催されましたので、 オーストラリアの首都であるキャンベラを訪問しました。

帰国の途中、飛行機の乗り継ぎの関係でシドニー市内を 散策する時間を持てましたので他大学の先生と、シドニー市内を歩いていました。

何となく、空を見上げると小型飛行機が文字を書いています。 最初は広告か何かかなと思っていました。

しばらく見ていると、こんな風になって・・・

なんと、プロポーズだったようです。ステキですね。 文字が電線と重なってしまったのは、 上空の風によって、文字が流されているからです。

一緒に歩いていた先生たちと「成功するといいですね。」 といったことを話していましたら、上空に文字が追加されます。 どうやら結果報告のようです。 空を見上げてくれた第三者の我々に対する配慮もしてくれているみたいです。サービス精神旺盛ですね。

おめでとうございます。末永くお幸せに。

旅の疲れを忘れさせてくれた一時でした。

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サービス創造学部の鎌田です

お待たせしました。サがつくブログにFacebookの「いいね!」ボタンを設置しました。応援、よろしくお願いいたします。

 

さて、桜の開花が遅れていて、まだ新学期の感じがしませんが、明日は新2・3・4年生のガイダンスとゼミ別の履修相談会があります。

学生のみなさんは充実した春期休暇を過ごせましたでしょうか。お会いできることを楽しみにしています。

 

春学期「ウエルカム・シート」参加大歓迎


学部長の吉田優治です。

2009年に開設した「サービス創造学部」の教育コンセプトをお話しさせていただくと、多くの方々から異口同音に「こんな学部で勉強してみたかった」、「もう一度大学時代に戻れるならこんな学部に入学してみたい」との反応があります。そんな要望にお応えして、学部では2009年秋学期より「ウエルカム・シート(聴講無料)」をスタートさせました。

現在、1セメスター(15回)で開講している講義の中から、幾つかの科目をピックアップして「ウエルカム・シート」を各10席ご用意しています。地域の方々、企業の方々はもちろんのこと、他学部、他大学の学生さんも大歓迎です。学生と一緒に学んでください。以下を参照ください。

https://mit.prof.cuc.ac.jp/fsiblog/welcome-seat

サービス創造学部は、「企業から学ぶ」、「学問から学ぶ」、「活動から学ぶ」を3つの学びとしています。

◆「企業から学ぶ」:学部教育を強力にご支援いただく「公式サポーター企業50社」からのゲストスピーカーによる講義

◆「学問から学ぶ」:サービス創造にかかわるマーケティング、経営学、経済学、会計学などの講義

◆「活動から学ぶ」:本学部の最大の特徴で、現在、7つの「学部オフィシャルプロジェクト」が活動中ですが、残念ながら学生による継続的な協働活動の必要からご遠慮いただいています。

「サービス創造学部」は、皆様のご参加を心からお待ちしています。

 

 

3歳児の驚くべきサービス・マインド


学部長の吉田優治です。

驚くべきサービス・マインドを持った3歳時に昨日出会いました。

ある会合の2次会。飲み足りない大人30名近くが地元の中華料理店2階の座敷個室に入りました。まだオムツをしているお店の3歳の男の子が入り口で「いらっしゃい」のご挨拶。全員がテーブルに座ったタイミングを見計らい、個室中央で「たくさん食べてね」。ここで参加者たちから大拍手。さらに男の子は廊下に出て1階に向かって「ママ、ママ、ママ、ママーー、ビール」と大声で勝手に注文。その後も、目をきらきらさせながら、タイミングよく個室内を巡回。

3歳児のこの驚くべきサービス・マインドと行動力。思わず、将来「サービス創造学部」に入学するんだよ、と小声でささやいてしまいました。今後、多様な学びに努め、最強の「サービス・イノベーター」に成長してほしいものだと思いました。

店を経営する夫婦によれば、この3歳児に特別に教えた覚えはないという。日々の環境と体験が、3歳児にサービスマインドとその行動力を身に着けさせたことは間違いなでしょう。

学部の学生たち! この3歳の男の子に負けるなよ。この週末、驚くべきサービスマインドを持った3歳児から多くを学ばせてもらいました。感謝。感謝。

 

千葉商科大学チアリーダー「glitter’s」デビュー


学部長の吉田優治です。

伝統の応援団が消滅してから10年近くになる。応援団OBや体育会OBが応援団復活を願い、新入生勧誘などに動いたが、いまだ成果は実っていない。近年は、大きなイベントがあると応援団OBが仕事を休んで駆けつけ、名物「狸踊り」などのパフォーマンスを披露してくれている。

一昨年秋の学部長会の席上、島田晴雄学長からサービス創造学部の元気のいい女子学生たちを中心にチアリーダーを立ち上げないかとの話をいただいた。「簡単な話ではないな」と思った。そんな折、荒木重雄特命教授から千葉にプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」が誕生するとの話を聞きつけた。「これだ!」と直感した。

「千葉ジェッツ」を経営する株式会社ASPEに学部の公式サポーター企業になっていただき、学生による「千葉ジェッツプロジェクト」を組成、リアルなプロスポーツ・マネジメントの厳しさと楽しさを学ばせてもらうことにした。昨年秋には大学体育館で公式戦2試合を開催。同時に「千葉ジェッツ」と大学のチアリーダーを対象にした共同育成プログラムを提案させていただき、大学での練習が始まった。大学チアリーダーの指導には経験豊富なプロのダンサーが就任し、総括的なマネジメントを島田学長、松尾学生部長、学生課職員が行っている。写真は公式戦で活躍する「千葉ジェッツ」のチアリーダーたち。

11月から練習をスタートさせた大学チアリーダー「Glitter’s」は、パフォーマンスの機会を提供いただき、ついに17日(土)、市川市塩浜体育館で時開催されるbjリーグ公式戦「千葉ジェッツVS浜松・東三河フェニックス(18:00試合開始)」のハーフタイムショーに初登場する。当日は、前売り券の販売も上々で、多くの観客の方々に千葉商科大学「gilitter’s」の初チアーダンスをご覧いただくことになった。Start Upに関わった一人として感無量。

明日から、初島で「これからのサービス創造学部」を話し合う1泊2日の学部教職員会議がある。あさって土曜日は18:00から始まるゲームに初島から会場に直行して「glitters」の船出を祝いたい。今後「glitter’s」は、大学の内外で多くの人たちにを元気づけることだろう。「glitter’s」には、「千葉ジェッツ」チアリーダーとして活躍するサービス創造学部2年のMisakiとMamikoの二人を含め、学部の女子学生が7名も参加している。サービス創造学部にとっても誇れる「glitter’s」の誕生です。

写真は、昨年10月に大学で行われた公式戦でスピーチする島田晴雄学長と「千葉ジェッツ」チアリーダーとして活躍する本学部2年のMisakiとMamikoです。

千葉ジェッツ公式戦の開催_03

「ミニストップ」中央アジア・カザフスタンへ


学部長の吉田優治です。

本日の日経新聞(1面)によれば、学部「公式サポーター企業」のイオングループ・コンビニ「ミニストップ」は、年内にも中央アジアのカザフスタンに1号店を出店するとのこと。日本のコンビ業界で中央アジアに進出するのは「ミニストップ」が初めて。カザフスタンは、人口1600万人の小国でありながら石油やウランなどの資源が豊富で経済成長が続いている魅力的なマーケット。アジア市場の潜在的成長力を実感します。今朝のNHKニュースでも報道されました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120314/t10013700041000.html

「ミニストップ」の社長は、本学OBの阿部信行さん。同社は、公式サポーター企業として学部の教育・研究を強力にバックアップしてくれています。昨年秋、阿部社長は大学で講演され、同社が海外戦略を本格化することを力強く主張されていました。同社は、海外で現在も2071店舗を展開しており、国内2105店舗を店舗数で逆転するのは時間の問題。もはやコンビニは、わが国のサービス創造を輸出し続ける日本の戦略的企業です。

 

こうした公式サポーター企業、そして社長の勢いは、サービス創造学部の学生ばかりでなく、教職員にも刺激を与えてくれています。サービス創造学部も負けていられません。尖った、エッジのきいた学部として進化を続けます。

阿部社長は、365日、24時間休みなく、みずから率先して同社や自社商品についての情報発信を続けています。「facebook」の活用も社長の重要なコミュニケーションツールとなっています。市場を説得し、市場と戦うコンビニ経営者を実践。経営者として「誰にも負けない」覚悟を感じます。

「いいね!」 100連打です。

台湾旅行に行ってきました


サービス創造学部の井上義次です。

「旅行プロジェクト」が若者視点で企画した台湾旅行(2月8日~11日)参加者からの感想をお届けします。少し時間がたってしまいましたがご容赦ください。
台湾旅行は、台北市の探訪や台北郊外にある淡江大学の学生さんとの交流など盛りだくさんの企画でした。その様子が以下の感想文でつづられています。

サービス創造学部 旅行プロジェクトの2年須賀智宣です。
はじめに、今回の台湾旅行に参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。多くの人に参加していただき、私たち旅行プロジェクトのメンバーも感激です。しかし、 私たち旅行プロジェクトの段取りがうまくいかず、皆さんにご迷惑をおかけしてしまったこと、大反省です。淡江大学の学生のチームワークやプレゼンテーション力など、見習うことが多くありました。同じ大学生として力の差を感じました。


このことは、今後、プロジェクトの運営だけでなく、日常のあらゆる場面で意識し、活かしていこうと思います。次は、参加者の皆さんと交流した時の感想です。本当に夜市を一緒に回る事が出来て楽しかったです。小さいころから、「友達を台湾に連れて行きたい!」と思っていました。更に今回は、私たち旅行プロジェクトの説明会を聞いていただき、台湾に行こう!思ってくださった参加者。夜市で皆さんと騒ぐ。交流の際に大声出して笑う。味一つ一つに感動する。こうやって、皆さんと共に過ごす事が本当に楽しかったです!皆さんとはこれからも交流していきたいので、よろしくお願いいたします!

◆千葉商科大学体育会少林寺拳法部、政策情報学科2年の山地達矢です。


今回の台湾旅行とても楽しかったです。自分的にはマッサージや仇分、夜市、そしてなにより淡工大学との交流が良かったです。文化の違う学生同士が触れ合うことで学ぶことも多いしとても新鮮でとにかく楽しかったです。また会いたいと思いました。ありがとう御座いました。

◆サービス創造学部2年 小田ひとみです。
今回のツアーに参加して、小籠包(しょうろんぽう)などの台湾料理を食べたり、台北各地で行われている夜市、足つぼマッサージ、九份(きゅうふん)や淡水の観光など沢山の貴重な体験をすることができました。その中でも、3日目に行われた淡江大学の学生との交流(淡水観光、BBQ)は言葉で表しきれないほど盛り上がり、楽しい思い出を作ることができました。台湾の学生との交流や、小籠包の有名店での食事、夜市めぐりなど普通の旅行ツアーでは滅多に体験できないような企画が盛りだくさんで本当に楽しかったです。このようなツアーを企画・運営してくださり、ありがとうございました!

◆サービス創造学部2年 八巻眞奈です。
初めての海外旅行が今回の台湾旅行でした。楽しみ半分不安半分といったところでしたが、台湾の文化、食べ物、台湾の人々と触れあっていくうちに不安はほとんど解消されました。特に印象的だったのは3日目の淡江大学の方々との交流でした。みなさん日本語の勉強をしているだけあって流暢な日本語を話していました。また日本のアイドルグループも好きだとか、アニメが好きだとかで、とても親近感がわきました。一緒のグループの(愛称)波さんと(愛称)ミルクさんに日本と台湾の文化の違いや習慣、恋愛事情など様々なことを聞きました。また淡水の歴史に触れたり、名所を回ったりとても楽しかったです。最後、駅でのお別れの時、波さんに「今日は楽しかった?」と聞かれ「すごく楽しかった!」と答えたところ、「どうなるか不安だったけど私もすごく楽しかった!ありがとう。」と言う言葉を交わし、握手をしました。今度は日本に来てねと約束して別れました。この時胸が熱くなり、台湾に来てよかったと改めて思いました。今回の台湾旅行は私にとってとても良い経験になりました。また、旅行プロジェクトの方々にもこのような旅行を企画してくれて感謝しています。今後は他の国にも行って現地の人や食べ物、文化にも触れたいと思いました。3泊4日とても楽しかったです。またこの様な機会があれば参加したいと思っています。

◆商経学部 商学科3年小池 翔平です。
台湾旅行、ほんとに楽しかったです。まず歴史を知りました。楊貴妃って今だと美人とは言えませんが、昔はふくよかで目の細い人が美人であったと聞いてびっくりしました。また台湾では白菜を大切にしていて、音の読みが百財と似ていることからと聞きました。やはりすごい歴史があったんだなぁと感じました。
淡江大学の学生さんとの交流もとても楽しかったです。みんなほんとに親切で丁寧に案内してくれて、なんでも知っていました。そしてania(学生の愛称)がホテルの駅まで付いてきてくれて、近くのお店を紹介してくれました。ほんとに感謝しています。夜市で買い物をしていて、台湾の人はほんとに優しい人ばかりだと思いました。友達がiPhoneのケースを買うのに商品を何度も落としたのですが、店員さんは怒らないでくれて、しかも割引きしてくれました。帰りのタクシーでは運転手さんが気分が良いと言って深夜料金を引いてくれたり、すごく温かい国だと思いました。もっと現地の人と仲良くなりたいです。そして台湾に住んでみたいです。今回の台湾旅行を通して、私がいちばん勉強になったのはコミュニケーションでした。友達とも台湾旅行に一緒に行く人とも、現地の人とも、何か話して伝わればお互い気持ちが良いって思いました。台湾旅行プロジェクトのみなさんと先生方には、今回このような機会をいただきほんとに感謝しています。来年、もし就職活動が落ち着いているのであれば、是非また旅行に参加させていただきたいと思っています。ありがとうございました。

◆商経学部商学科 3年の堀内隆宏です。
私はこの台湾旅行に参加し、とてもいい刺激になりました。日本との食べ物や言語は勿論、文化の違いなどに触れ、普段味わえない経験ができました。日本にも受け継がれてきた伝統があるように、台湾にも受け継がれてきた伝統があるのだと感じた。また淡交大学との交流会では、台湾人の学生と交流して、日本の漫画や音楽が台湾でも多く出回っていることを知り日本の技術の高さを感じた。また台湾でのモラルなども知る事ができました。この旅行を通して、これからも色んな国に行き、様々な文化を吸収したいです。

◆商経学部2年の張博です。
今回の台湾旅行は楽しかったです、4日間が足りないの気がする、もっと多いとこるに行ってみたいです!

◆サービス創造学部3年の 田村香苗です。
(2/8)小籠包のおいしさにびっくりした、台湾1日目!!お店も101の中にあるだけにサービスも行き届いていてとても気持ちのいいお店でした!(2/9)ツアー観光。お茶セミナーや夜市など様々なところに行き、台湾の文化に触れて楽しむことができました。調査旅行の時とはまた違った楽しみかたを今回の旅行でするのことができてよかったです。烏龍茶のチョコや、バイナップルケーキなど美味しい食べ物に出会えてよかったです。また、参加者の人たちとも観光中に親しくなれてよかったです。(2/10)淡江大学の方々と久しぶりの再会でとてもうれしかったです。皆さん覚えててくれてたことと、私の印象についても振りかえって話してくださって、とても感激しました。少林寺拳法部の方達の演舞もすばらしく、感動しました。淡水の案内をしてくださってる間、たくさんお話をできて、親日であることが伝わってきて、私たち日本人も外国の事をしらなければいけないのだと感じました。バーベキューもとても楽しく、台湾のバーベキューは、すべて夜市の匂いを感じさせられるタレを塗って食べました。私の口には少し合いませんでしたが、お肉をパンに挟んで食べるとゆう文化について、びっくりしたのと、とてもおいしかったので、日本でも試してみたいと思いました。
(2/11)成田到着
色々と大変な旅行でしたが、全体的にみて、たくさん学ぶところがあった旅行だと感じました。台湾を知るとゆうことは、私達の向上につながることだと感じます。
台湾の方も親日である以上に、日本が好きだと言ってくださいました。私も調査旅行、今回の本企画を合わせて考えて、台湾が大好きになりました。今後も台湾のことを知る機会をつくり、淡江大学の方との交流を長く続けて行きたいとおもいます。

お世話になった淡江大学の馬先生、李先生とのスナップ写真

この若者たちに任せられるよ、将来を。


学部長の吉田優治です。

県立高校2年生のA君は、被災地から家族で横浜に引っ越してきて、彼の高校に最近転校してきたB君を連れて、中学時代の友人に紹介してまわっている。津波で多くの友人が亡くなり、B君の住んでいた地域はすでに崩壊してしまったという。

この週末、A君たちは、B君に「春休みに中学時代の友達たちが集まるから、遊びに来いよ。残念なことだけれども、これからはこの地域を君の故郷だと思ってくれ」と言ったという。その時、B君は、目頭を押さえ、感極まって何も言えなかったという。その夜、B君からみんなに携帯メールが届いた。「ありがとう、これからはここを僕の故郷にしたい」と。

高校生たちも、やるじゃない。小学校、中学校のPTA会長をしていたから、ここいらの子供たちはみんな知っている。やんちゃな子もいるけれど、みんな心の優しい子どもたちだと誇りに思った。震災を機に、忘れかけていた優しさが日本中で蘇った。

この若者たちに任せられるよ、将来を。

 

 

Worker からPlayerの育成へ


学部長の吉田優治です。

8日(木曜日)の日経新聞朝刊「経済教室」で東京大学の伊藤元重教授が、新しい人材像についての論文を公表。新聞のまとめたポイントは以下の通りです。

  1. 努力せず現状容認すれば状況は一層厳しく
  2. 技術革新や国際化で従来型の仕事は減少
  3. 産業や経済社会の変化が新しい仕事を生む

論文で伊藤教授は、「働く」という言葉を、肉体を使った「レバー」、工場や事務所での「ワーク」、そして指揮者やスポーツ選手などによる「プレー」のタイプに分類。

教授によれば、「産業革命は多くの労働者からレイバーを奪った」、「産業革命以来、世界経済はレイバーよりも高い所得を提供するワークの仕事が多く生まれた」、「技術革新やグローバル化が良質のワークの仕事を奪い始めた」、「大切なのは、機械や情報システムに置き換わってしまうようなワークではなく、人間にしかできない質の高いプレヤーとしての仕事が増えていくように努力することである」、「ワークはできるだけ情報システムやグローバル社会に任せておき、より多くの人がプレーヤーとしての仕事に付ければ、私たちの生活はもっと良くなるはずだ」、「グローバル化を見据えたマーケティング戦略やデザインなどのプロであるプレーヤーの仕事は増えるはず」、

こうした状況の変化に対応するためには、「次世代の人材を育てない限りプレーヤーは増えないだろうし、プレーヤーが増えない限り日本の成長もない」。

伊藤教授の枠組みからするなら、「サービス創造学部」は、サービスを創造するワーカーを育成するというより、プレーヤーを育成したい。時代が、いや次代が「サービス創造学部」の人材育成に期待しているんだと再認識した。