「サービス創造大賞2015」
≪応募要領≫
- 課 題:
【一般課題部門】「あったらいいな、こんなサービス」
【企業課題部門】「あったらいいな、スポーツのこんなサービス」 - 募集期間 : 2015年7月1日(水)~2015年9月30日(水)
- 応募資格 : どなたでも、何件でも応募可
≪賞≫
【一般課題部門】: 大賞(1点)
【企業課題部門】: 大賞(2点)
【両部門共通】: 優秀賞(5点)
高校賞※(30点)
※高校を通じて50件以上の応募があった場合に各高校内で1名選定
2015年度は、全国の高校生や本学在学生、一般の方から2,286件(一般課題部門1,534件、企業課題部門752件)のご応募をいただきました。 受賞アイデアは各分野において先進サービスを提供し、本学部の教育と密接に連携している「公式サポーター企業」及び本学審査委員会による厳選な審査の結果、決定しています。
■一般課題部門 大賞 1点
タイトル:「安道さん」 |
私があったらいいなと思ったのは、安全な道を教えてくれるサービス、名付けて「安道さん」です。なぜこのサービスがあったらいいなと思ったかというと理由は二つあります。まず一つは、目の見えない人や車いすなどの体の不自由な人に安心して出かけてほしいと思ったからです。目の不自由な人には少しの段差も怖いはずです。車いすの人は坂道などは大変でしょう。そういう道を避けて案内すると安心できると思ったからです。二つ目は、事故多発な道などを避けるような、親も子供も安心できるような道案内をしてほしいと思ったからです。少し遠回りだとしても安心安全が大切だと思い、このサービスがあったらいいなと思いました。
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選考理由:
インターネット上のマップを用いて場所や道順の検索が容易になりました。またカーナビゲーションシステムの普及が進むことで、見知らぬ場所で迷子になる不安が小さくなりました。私たちがこうした機器を活用する目的は、移動時間や距離を短くすることにあると考えていましたが、このアイデアを読んで思い込みであることを認識しました。目の不自由な方や車いすで移動される方に適した段差や坂のないルート、塾や仕事で夜遅くに帰宅する子供や女性が安心して使える街灯で明るく人通りが多いルートを示してくれるナビゲーションシステムがあれば、安全・安心な移動が可能となります。多様な人々のニーズに向き合うことで製品の新たな便益軸を導き出した点が高く評価されました。ユニバーサルサービスであるという点、ネーミングのユニークさからこのアイデアを強く推す審査員がいたことも記しておきます。 |
■企業課題部門 大賞 2点
タイトル:「ヘッドフォン付きシート、観戦解説サービス」
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私の趣味はスポーツ観戦です。よく様々なスポーツの試合を観に行くことが多いのですが、どのスポーツの試合を観戦していても思うことが一つあります。それは目視だけではよく分からないプレーや采配、審判の判定があることです。その結果に納得のいかないまま試合が終わってしまうことが多々あります。そんな時に私があったらいいなと思ったサービスは「観戦シートにヘッドフォンが付いていて実況解説をしてくれるサービス」です。このサービスがあれば私の様にプレー、采配、判定に納得のいかないまま帰ることになる人も少なくなるし、そのスポーツに詳しくない初心者の人でも気軽にスポーツ観戦を楽しめるようになると思います。
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選考理由:
どのようなスポーツの観戦に際しても、本格的に楽しむためには最低限のルールを理解しなければなりません。一歩進んで、より高次にスポーツ観戦を楽しむためには、さらなる複雑なプレーやジャッジメントを理解するテクニックが是非とも必要となるでしょう。このアイデアは、そのような“スポーツ観戦の喜び”をサポートすることができる付加価値あるサービスとして大変おもしろい内容です。 きたる2020年の東京オリンピック開催に向けて、今後益々、幅広いスポーツ種目に注目が寄せられるでしょうが、スポーツ観戦の楽しみ方の幅を広げることが期待できるアイデアには、実現可能性を含め大いに関心が持てるところです。 |
タイトル:「スマホで簡単 トップアスリート育成メール」
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私が考えたサービスは、バッティングやシュートのフォームなどその競技の動きを動画に撮ってメールで送ると、その競技の専門家が動きを評価してどこを直したらもっとよくなるかなどのアドバイスをもらえるというものです。このサービスは、どんなマイナーな競技にも対応していて、誰でもその競技のトップの専門家に評価してもらえるのでスポーツがもっと楽しく、上手になると思います。私はマイナー競技で練習には苦労していたのでこのようなサービスができてほしいと思います。
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選考理由:
やりたいスポーツ種目はあるものの、指導者不足や指導者の力量不足により、せっかくのチャンスを逃してしまう。そのような事例を見聞きしたことはないでしょうか。スポーツを始めてみたいと思うきっかけがあっても、一歩踏み出すためには、そこにどのような魅力的な環境があるかが大きな問題です。 このアイデアでは、ITの力を活用することで、年齢・性別・場所を問わずに専門的アドバイスを受けることができますので、上記のような問題の解決に効果があるでしょうし、他にも、マイナー競技の普及を促進するなど、副次的な貢献が期待できます。さらに、場所や時間に制約なく始めることができることから、“現役アスリートから指導者へ”といったセカンドキャリア形成の一助となるなど、雇用創出の側面からも魅力あるアイデアであると評せます。 |
■優秀賞 5点
タイトル:「テレビ観戦でより躍動感を」 |
私が考えたサービスは、スポーツのテレビ観戦で自分が見たい位置を操作できることです。手持ちのリモコンに上下左右のボタンを取り付けることで画面を操作できるようになります。試合会場にLIVEカメラを複数の位置に設置することで、視聴者の見たい角度に対応できます。そうすることでスポーツ観戦の幅が広がります。またその場所に行けなくてもテレビを通して観戦気分を味わうことができるサービスがあればいいと思います。
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タイトル:「紙じゃない!新しいレシートの形」 |
買い物をしたときに必ずレシートというものをもらうだろう。が、そのレシートをもらったその場で捨てる人を多く見受けられる。そして捨てられたレシートのほとんどがそのまま焼却されるであろう。そこで私は電子型のレシートを考えた。これは、買い物をしたときに発行されるレシートをメールで受け取れるサービスである。例えば、ほとんどのコンビニはポイントカードがあるだろう。それを会計時に提示すればその登録したメールアドレスへ受領書が届く。すべての会計をこのようにするのではなく、公共料金などの支払の場合やレシートを必要とする人には発行する。こうすれば、資源の無駄を省け、レシートが不必要な人は、捨てる手間が無くなる。
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タイトル:「どちらもいける靴」 |
靴にはヒールの高い靴とヒールのないぺったんこの靴とで大きく分けて二つあります。ヒールのある靴を履くときといえば、仕事のときやお洒落をしてお出掛けに行くときなどが考えられます。しかし仕事にしてもお出掛けにしてもヒールの靴だと疲れることは間違いありません。そんな時、ヒールがしまえたら…と思ったことはありませんか?歩きすぎて疲れてしまった、ずっと立っていて疲れてしまった、そんな時にぺったんこ靴にもなる靴があればいいなと思いました。気飾らなければ行けない場合でも、帰りや休けいなどのちょっとしたときにぺったんこ靴にチェンジすれば少し疲れも和らぐのではないでしょうか。
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タイトル:「職人になろう!」 |
日本国内外の伝統工芸に携わるための検索サイト(アプリ)を希望します。後継者がおらず廃れていく技術を保持するため、後継者や体験入学者の募集を載せます。また、伝統工芸の技術とコラボしたい他の技術者も利用出来るようにしたいです。職人さんからの自薦他薦もあり。品物によっては注文・購入することも可能。見学の予約なども出来、アクセス方法も掲載。職人さんからの要望があれば、他の会場を用意したり、後継者希望の人間の履歴書・嘆願書などを送信するなどの対処も。
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タイトル:「バーチャル東京マラソン」 |
東京マラソンは毎年人気のイベントですが11倍の抽選倍率であり外れると参加できないので楽しめません。また42kmのマラソンは難しい人も多いです。そこでジムでIT+IoTの力を使い誰でも参加できるようにしようというサービスです。スマートフォンのbluetoothでルームランナーと接続しルームランナーから走行距離をとります。本番の東京マラソンと同時にスタートしコース上の現在位置を表示、ビューを変えると走ってる場所の風景が表示されゴールと同時にタグつきでTwitterに投稿します。ジムの営業時間内足切りなし。ルームランナー以外に自転車などでもOKです。同時に同じイベントを共有してることを楽しみます。
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■高校賞17点
タイトル:「みんなでスポーツ!」 |
タイトル:「どんな時でも安心」 |
タイトル:「外出先からの施錠確認サービス」 |
タイトル:「ルール」 |
タイトル:「夢の続きが見れるアプリ」 |
タイトル:「私のシャンプー」 |
タイトル:「どこでもSOSコール!」 |
タイトル:「誰でもゆっくりお買い物!!」 |
タイトル:「温かい氷」 |
タイトル:「これで安心玄関開け閉め」 |
タイトル:「解説アプリ」 |
タイトル:「自動で計算してくれるカゴ」 |
タイトル:「鍵をかけたか確認してくれるアプリサービス」 |
タイトル:「一瞬でくつがかわく!!」 |
タイトル:「サイドが見えるモニター」 |
タイトル:「ゴミの分別を助けるアプリ」 |
タイトル:「いつでもどこでもいろいろなシューズがつかえる」 |
■総評
サービス創造大賞審査委員会
「サービス創造大賞2015」の一般課題部門、企業課題部門の大賞、優秀賞、高校賞を慎重に審査させていただき決定しました。受賞された皆さん、おめでとうございます。また、ご応募いただいたすべての方々に、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
今回の「サービス創造大賞2015」では、“スポーツをさらに楽しく、魅力的にするようなサービス”をキーワードに、一般課題部門「あったらいいな、こんなサービス」、企業課題部門「あったらいいな、スポーツのこんなサービス」をそれぞれ設定いたしました。全国からご応募いただいた2,286件ものアイデアの中から、スポーツビジネスに卓越したご見識とご経験をもつ公式サポーター企業のみなさんに慎重に吟味していただいた結果、本年も素晴らしいサービスを選ぶことができました。関係者一同、重ねて御礼申し上げます。 近年では、健康への意識の高まりを背景にしたスポーツブームといってもよいほど、多くの方々が自ら興味を持つスポーツを楽しんでおられます。また、来るべき2020年には、東京にて再びオリンピックが開かれるなど、まさに、わが国のスポーツビジネスにとっては好機ともいえる状況です。 このような背景の下、高校単位でのご応募をいただいた高校生、他大学・当大学の大学生、加えて、一般の方々など、幅広い皆様からたくさんの貴重なアイデアを頂戴致しました。総じて、心のこもったアイデアが多く、いかに“自ら本当に楽しむことができる”、あるいはまた、“より多くの方にスポーツを楽しんでもらいたい”など、スポーツを愛する多くの皆さんの思いに触れることができました。 審査を担当させていただいた学部関係者は、ひとつひとつ応募作品に心躍らせ、時に興奮覚めやらぬまま時間を忘れ、刺激的な時間を過ごさせていただきました。ご協力くださった「公式サポーター企業(現在57社)」の皆さまも、関心をもってお読みいただけたのではないかと推察いたします。 さて、サービスとはいったいどのような意味が適当なのでしょうか。快適さ、利便さ、感動、さらには安心安全を提供することなど、枚挙に暇がありません。そして、サービスを創造することは、個人ばかりでなく、企業、ひいては社会をも豊かにします。 今回応募いただきました皆さんは、これからの日本や世界を豊かにする原動力といっても過言ではありません。応募いただきました皆様は、これからの日本や世界を豊かにする原動力です。私達も、サービス創造の研究や教育を通じて、よりクオリティの高いサービス創造を探求し続けます。 |