サービス創造学部経済学担当の岡崎哲郎です。
サービス創造学部では、入学審査で皆さんのvisionとpassionを見たいと思っています。そのために、「サービス」に関連するレポートの作成を課題としました。レポートを題材にして面接で皆さんと会話をしたいと思います。
ただ、「サービス」の持つ意味がまだ日本社会で浸透していない中で、この課題はハードルの高いものとなっていると思います。そこで、オープン・キャンパスで「サービス創造」につながる記事を幾つか紹介させてもらいました。そこで紹介した記事を改めてWEB上で紹介する準備を進めいています。その中の一つをここで簡単に紹介します。
8月26日のダイヤモンド・オンラインで、『週刊ダイヤモンド』編集部の佐藤寛久氏が、『米TIME誌も「世界一クール」と絶賛!アフリカで売れまくる住友化学の“蚊帳”』という記事を発信しています。蚊帳がアフリカで取引されているという記事です。アフリカでは蚊を媒体とした伝染病が問題になっており、そこで日本に古くからある蚊帳が効果を発揮しているわけです。蚊帳そのものは製造物ですから、普通は「サービス」とは言いません。ですが、その蚊帳をアフリカで利用しようとする発想がすばらしいですし、そこが正に「サービス」となっています。このアイデアによって数え切れないほどのアフリカの人たちの命が救われていると思うと、こんな晴らしい「サービス創造」は稀有だと個人的には思ってしまいます。この蚊帳に関しては、例えば北岡伸一氏の『国連の政治力学』の中で紹介されていて、以前から知ってはいました。この記事を読んで、改めてサービス創造学部を志望している皆さんに紹介しようと思ったしだいです。
今の社会で必要とされているものに対するアンテナが敏感に働き、しかもそれを実際の経済活動につなげてしまう。そんな人材をサービス創造学部で育成したいと強く思ってしまいます。