経済学担当の岡崎哲郎です。
12月18日に東京国際フォーラムでのクラシックのコンサートに行ってきました。以前はコンサート・シーズンには2日に1回ほどの頻度でコンサート・ホールに行っていたので、首都圏のほとんどのコンサート・ホールに何度も通ったのですが、国際フォーラムはほとんど行きませんでした。このホールは一口で言ってしまえば「大きすぎる」、個人的な感情を込めれば、「醜悪なまでにでかい」ホールです。コンサートは素晴らしいもので感動的でしたが、案の定ホール内の音響効果が全くなく、本来味わえたのであろう音の響きを感じることができませんでした。
サントリー・ホール、東京文化会館、オペラ・シティー、東京芸術劇場などはすべて収容人数2000人前後なのに対して、今調べたら国際フォーラムは5000人以上でした。何をもって魅力的なコンサート・ホールとするかは個人の価値観ですから、大きいことを良しとする考え方もあるのでしょうが、音響効果の期待できないものをコンサート・ホールとする発想は個人的には「醜悪」と思います。
この受け取り方は私個人の感性が反映されているだろうと思ってきたのですが、今回ホールに行ってある発見を。これだけの人数を収容する施設であるにもかかわらず、ホール内のトイレが少ない。首都圏のコンサート・ホールはおろか、私が海外で経験したコンサート・ホールよりも少なかったと思います。少なくとも、目につくところにあるトイレは少ししかありませんでした。人が集まれば、当然それに応じて提供すべき「サービス」があると考えるのが当たりまえと思うのですが、そうした意識がないことが証明されていると思います。「醜悪」と密かに思ってきたことを表に出しても構わないだろうと判断した所以です。
サービス創造学部から卒業生が早くでて、社会で活躍してもらいたいと強く思い知らされました。