新任の西村晃です。
年末私と長い付き合いのある企業が大手企業に買収されました。実は本業は毎年二桁成長の超優良企業。ニュース速報で知った時、私はエッなんで、と飛び上がりました。
調べてみると金融機関に誘われてデリバティブ商品に投資していたようです。数年前は利益も出ていたのでついつい投資金額を増やしたところで、今回の金融危機に見舞われたようです。
従業員たちは自分たちが一生懸命やっている本業はうまくいっていると感じていましたから、突然会社が買収されたと聞かされて相当ショックだったようです。
景気が悪く本来業務でさえ大変な企業が続出しているところに、調子がよくても財テク失敗のような企業まででるのですから、企業経営にはどんな落とし穴があるか見当もつきません。
過去30年あまり企業取材をしてきて言えることは、10年絶好調を続けられる企業は皆無です。それどころか3年二桁成長を維持することさえ並大抵ではありません。
新学部が掲げる実学の精神は、現場にある生きた教材に目を向けなければ真に社会で役立つ人材はつくれないという事実から出ています。
経済激変のいまこそ新学部の果たす役割も大きいと思います。