月別アーカイブ: 2009年4月

学生街の喫茶店


情報科目担当の神保雅人です。

新入生の皆さん,もう学校に慣れましたか。今週は,ネットワーク利用ガイダンスでパスワードを変更し,ラーニングパス(LP)ではWeb履修登録を行いました。昨日は授業スタートが水曜日でしたので,早速フォーマルドレスコードDAYということで,スーツで授業を受けましたね。なお,本日は私の担当する情報入門1の2組は,他学部4年生の臨時SAの助けを借りて初回の授業を無事終えました。(http://ma-jimbo.at.webry.info/200904/article_2.html)

さて,今回は私が理想と考えるサービスについて書いてみたいと思います。

私は大学院の学生の頃,学校の近くにある,いわゆる『学生街の喫茶店』に通い,食事をした後もコーヒーを飲みながら,専門書や論文を読んでいました。

この喫茶店のマスターは,私が食事を終えてそろそろコーヒーが欲しいなと思う絶妙のタイミングで淹れ立てのホットコーヒーを運んでくれます。これは,食べ終えたのを見てからの準備では間に合わないタイミングなのです。常に店内と顧客の動向を見渡し,長年の経験に裏打ちされた勘で予測を行って行動しているのです。とても素晴らしいサービスだと思います。

先日,他大学の経営学研究室主催の研究会に招待されてゲスト参加した折,ある講演者の方がスーパーマーケットを事例に挙げ,「業務をマニュアル化するのは有能な社員が確保できない場合に止むを得ずすることである」と見解を述べられていました。しかしながら,これがファミリーレストランやファストフードの場合であれば,元々パートタイマーやアルバイトで運営するビジネスモデルなので,マニュアルに頼らざるを得ません。

それでは,学生街の喫茶店のマスターのような細やかなサービスをマニュアル化することは可能でしょうか。実は,来店から注文,会計に至るまでの流れをマニュアル化するのは広い意味でのプログラミングに当たります。プログラミングの手法を援用して業務を分析し,様々な場面を想定して場合分けをし,業務の流れを整理するといったことを今後,皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

ケータイは進化?


西村晃です。
ケータイの機種変更をしました。この15年あまり、年に一度の面倒な「行事」です。
私は電話としてだけでなく、原稿執筆や仕事上の情報収集、連絡からおサイフケータイまでさまざな利用をしており、「ケータイ仕事術」という本も出版しました。
使用頻度が多いから傷みもひどく、一年に一度のペースで買い替えなければなりません。
疑問に思うのは、私ほどのヘビーユーザーでさえ一年に一度も使わない機能がたくさんあるということです。
メーカーの開発担当者は、顧客ニーズがあるかないかではなく、研究所のメーカー社内における存在証明のために毎年新しい機能をつけ、新商品と称して売り出しているのではないかと私には思えてなりません。
サラリーマン研究員としては、上司にさぼっていないことを証明することこそ重要な処世術。機能が複雑化する一方で、もっと単純なケータイが欲しいと思っている消費者心理なんて考える気もないようです。

結果として、日本のケータイは高機能ではあるけれど海外では競争力のない商品と位置付けられ、ガラパゴス化の典型的な商品になってしまいました。(ガラパゴス化という言葉が分からない人は是非グーグルなどで調べてみてください)

顧客目線の大切さは、サービス業だけでなく製造業でも同じことです。

期待感じる! ビシビシ!!


 

新任の西村晃です。
ラーニングパス面接でクラスの皆さんと面接しました。
千葉商科大学に入ったというよりサービス創造学部に入ったことを、ことのほか喜んでいるという人が多いと感じました。
あえて新設学部をめざしたわけですからどんなことを学び、どんな活動をするのか彼らなりに相当研究したんだな、ということが言葉の端々に感じられました。
これは素晴らしいことです。

自分の意志で進路を選択し前向きに取り組もうという意欲を持ち続けて欲しいと思います。

ストリートミュージシャンの夢舞台


学部長の吉田優治です。
ストリートミュージシャンに活躍の場を与える目的で、3年前にスタートした「夢舞台」は、毎週水曜日の昼休みに7号館学生プラザで行われます。企画運営は、エクステンション委員会の学生企画委員会が行っています。本日の「オープニングセレモニー」で商経学部3年の佐藤蘭さんが、一緒に企画運営をする新入生を募集していましたね。興味のある学生は、本館3階「エクステンション・オフィス」、もしくは本館1階の「サービス創造オフィス」カウンターにお越しください。4月のスケジュールは、以下の通りです。毎週水曜日の昼休みは、7号館学生プラザで生の音楽をお楽しみください。
会  場 千葉商科大学 7号館学生プラザ(雨天時:6号館下)
公演時間 12:10~13:00
問合せ先 エクステンション・オフィス tel:047-372-4111
e-mail:exten-info@cuc.ac.jp
公演日・ アーティスト
4月8日(水)
eyes
公演日・ アーティスト
4月15日(水)
LILI
LILI
公演日・ アーティスト
4月22日(水)
    
katei
katei
vijandeux

祝 入学おめでとう


学部長の吉田優治です。

キャンパスの桜の花も咲きました。今日は、13:00から入学式が体育館で行われます。

「サービス創造学部」は、227名の新入生を迎えます。ビジョンとパッションを持った新入生の皆さんとお会いすることを学部のすべての教職員が、心躍らせ楽しみにしています。これから4年間、公式サポーター企業35社の協力をいただきながら、教職員が打って一丸となって皆さんの教育にあたらせていただきます。期待してください。一緒に圧倒的な力をもった「サービス創造学部」をつくっていきましょう。

入学式後は、「保護者会」、「学生ミーティング」、そして「オープニングセレモニー」を予定しています。楽しい、そして記念すべき「サービス創造学部」の第1日目をお過ごしください。

後生畏るべし


情報科目担当の神保雅人です。

新入生の皆さん,入学おめでとうございます。

皆さんが子供の頃に流行った『封神演義』は周の武王が殷の紂王を討つという時代のお話しでしたが,こうして打ち建てられた周王朝もやがて勢いが衰え,後に『春秋』と呼ばれる時代に差し掛かると『孔子』という偉大な賢者が弟子たちに様々な教えを説きました。この教えが後にまとめられたものが『論語』です。

最近,久々に論語ブームが起きています。色々な書籍が新規に出版されていますが,私は高校生の頃には孔子や『孟子』といった『儒家』よりも『韓非子』のような『法家』が好きでしたので,昨年,角川SSC新書に入っている,『右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法』(守屋 洋 著),を購入しました。

日本では,孟子の説く五つの徳目の中にある『長幼有序(ちょうようにじょあり)』が浸透していて,千葉商科大学の建学の趣旨にも『長幼の序』という言葉が登場します。この言葉の意味は,年下の者は人生の先輩である年長者を敬わなければならないということです。

さて,それでは,年上の者はどういう心構えで年下の者に接するべきかということに関して,孔子は『後生畏るべし』と言っているのです。ここで後生とは先生の反意語で後から生まれたという意味です。この言葉の意味は,後から生まれた若者は将来どこまで伸びていくか分からないので,年上の者は年下の者に対して畏敬の念を持つべきであるということです。

私は上述の本でこの言葉を改めて目にして,これから皆さんに接する際は,まさにこの心構えで臨みたいと思いました。皆さんのまだ瑞々しい頭脳で,柔軟かつ斬新な発想をもって,新しいサービスを創造しようと試みていただくことを大いに期待しております。