学生的上海 帰朝報告 (中編)

日中国旗 by 神保雅人 中国プロジェクト担当の神保雅人です。

前編の続きです。

10月12日の夕刻は,いよいよ,千葉商科大学サービス創造学部の音楽プロジェクトと中国プロジェクトとのコラボレーションによる企画で実現した「日中合作コンサート」の本番を迎えました。コンサート会場は上海立信会計学院の信息楼(情報学部棟)2階の講堂で,建物の入り口の壁には大きなポスターが貼られていました。(写真10) 会場に入ると,鬼束ちひろさんの『月光』が流れていて,日本側への配慮が感じられました。

コンサートの第1部は中国側のパートで,17時30分に開始して1時間の上海立信会計学院の学生達による公演でした。最初の演者は100名の合唱団で,舞台上に3段に並んだ様は壮観でした。(写真11) 曲目の中に『千の風になって』が盛り込まれていましたが,日本語の発音はなかなかのものでした。舞台の手前の向かって右側にはブラスバンド部(写真12),左側には民俗楽器部(写真13)が陣取り,伴奏や単独の演奏を行いました。その後,洋風のダンス(写真14),コスプレ集団の演舞(写真15),民族舞踊(写真16)と続き,最後は合唱団の一部が衣装を替えて再登場し,『ジングルベル』を様々なアレンジで歌いました。(写真17)

休憩時間に入ると,取材に訪れていた読売テレビの報道局のクルーが,ツアー参加者の他大学の学生さんや本学の学生達にインタビューを行いました。私は前から2列目に座っていましたが,明るくなって周囲を見渡すと,510席の座席は満杯で,通路に座る人達や立ち見の人達で立錐の余地もないくらいでした。観客は700人以上は入ったそうで,その他,室外から聴いていた人達もあったようです。

コンサートの第2部は日本側のパートで,先ずKATEIさんのエレクトリックバイオリンの演奏,続いてGeneZさんの歌唱の順でしたが,KATEIさんの超絶技巧もさることながら,彼の中国語によるトークが大受けで,熱烈なアンコールも寄せられて,持ち時間の1時間を使い切る程でした。(写真18) KATEIさんの曲目は次の通りです。

  1. Shooting Star
  2. summer
  3. Jupitor
  4. INORI

GeneZさんは本来,3人組のユニットですが,今回は,男性ボーカルのマイケルさんと女性ボーカルのガウさんが参加してくれました。(写真19) GeneZさんの曲目は次の通りです。

  1. 最先端HipHop
  2. 君が
  3. Do You Really
  4. 朋友(Friend) 周华健
  5. One Step
  6. Band G Jump
  7. Dream

ガウさんの先祖の一人が中国系であることと,中国の歌『朋友』が盛り込まれていたこと,『One Step』や『Dream』のコンセプトの説明に観客全体が共感できたことから,会場には大興奮の渦が巻き起こりました。アンコールの際には,700人が総立ちで,(写真20) 特に『Band G Jump』では,私も含めて皆で片腕を振り上げながら飛び跳ねました。

第2部終了後には,本学の学生達による『ソーラン節ダンス』が披露されましたが,彼らが9月に入ってから学生的上海の準備で忙しい中,厳しい練習に耐え抜いて作り上げたものでしたので,写真を撮りながらも涙を禁じえませんでした。(写真21)

この後,全出演者が舞台に上がり,上海立信会計学院の党委副書記の朱副院長(副学長)がとても熱のこもった挨拶を行いました。このように盛り上がったコンサートは初めてで,GeneZさんたちの曲目のコンセプトにも感銘を受けたとのことでした。(写真22)

最後に本学の教職員も舞台に上がり,『幸せなら手をたたこう』を歌ってお開きとなりましたが,日本側のミュージシャンも学生達もサイン攻めにあい,なかなかバスに乗り込めない程の熱気でした。(後編に続く)

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