夢旅行

学部長の吉田優治です。

駅前にある花屋のブーゲンビリアを見ていたら、高校3年生だった1974年の夏に交換学生で滞在していたカリフォルニア・サンディエゴのBiggs家の人々を急に思い出した。Google Mapを使って同家があったEl CajonのCharles Wayを地図と航空写真で見つけ出した。近くのフリーウェイのインターチェンジから、記憶を頼りにストリートビューを使ってBiggs家にたどり着いた。道沿いにあったスーパーや小学校は36年前のまま。窓から見えた丘の上の教会もそのまま。庭に咲いていたブーゲンビリアを探したけれど、今はパーキングスペースになっていた。

すでにBiggs夫妻は天国に旅立ち、息子や娘たちは独立して今は別の家族が住んでいる。自転車に乗って毎日のように通ったアイスクリームショップにストリートビューをたどって行ってみた。看板は当時のものではないけれど、アイスクリームショップを発見。4年前のSan Diego訪問の際には、時間がなくて行けなかったけれど、次回の米国出張の際には、このアイスクリームショップで当時好きだった「Red,White & Bule Berry」を注文してみたい。

Google Mapが、36年前の夏の日に私を連れて行ってくれた。なんか胸がジーンとして、若いころの出来事ばかりが蘇ってきた。その後、14年前に家族で滞在していたフロリダ大学のあるフロリダ州ゲインズビルや10年前に家族と一緒に滞在していたボストンを航空写真とストリートビューで楽しんだ。1年間文献資料を収集したハーバード・ビジネス・スクールのベイカー図書館ヒストリカルディパートメントや息子たちが通ったローレンス小学校の校庭にも行ってみた。ついでに53年前に私が生まれた病院、幼稚園、小学校入学まで住んでいた家、遊んでいた公園を訪問。毎朝、出勤前の父が私と妹を連れて近所を散歩をしてくれた道をストリートビューで歩いてみた。

新しい技術とアイディアがGoogle Mapを創り、新しいサービスを提供してくれている。しばらくは、Google Mapを使った私の夢旅行は続きそう。