学部長の吉田優治です。
16日午後、上海から帰国しました。今朝5:40起床し、6:00からホテルのプールでひと泳ぎ、7:00から朝食、8:00にホテルをチェックアウト、9:45(日本時間10:45)に上海市内空港(虹橋)を出発、13:15羽田空港に到着(飛行時間2時間30分)、14:10横浜の自宅到着。上海ってこんなに近いんです。日帰りだって可能です。中国各地で反日デモがあったことを帰国してから知りました。国際関係の難しさを改めて考えさせられています。そういえば上海でもほとんど日本人観光客を見かけませんでした。
ところで、上海で今回宿泊したのは北欧系ホテル。一度、世界中どこでもいいから、この北欧系ホテルに泊まりたいと思っていました。1998年8月、シカゴで開催されたアメリカ経営学会に出席した際のこと、学会指定のシカゴ・コンベンションビューローを通じてホテル予約をしました。深夜にシカゴのオヘア空港に到着、12時過ぎに米国系大手ホテルのフロントでチェックイン。しかし、予約が見当たらないとのこと。予約番号を尋ねられましたが、あいにくメモを自宅に置き忘れてきてしまいました。当夜は満室で宿泊を受け入れてもらえません。フロントの担当者は、他のホテルではないかと言って、公衆電話から自分で電話してみろと冷たく突き放すだけ。下の写真は、シカゴの中心部の夜景です。
学会指定のホテルリストに北欧系ホテルがあったとのかすかな記憶を頼りに、重いスーツケースを押して、深夜のシカゴを10分歩いて北欧系ホテルへ。同ホテルでも私の予約は受けていないとのこと。しかも、満室。途方にくれました。しかし、フロントの若い女性担当者は、次々に心当たりのホテルに電話で私の予約を尋ねてくれ、幾つ目かのホテルで私の予約を確認。お礼もそこそこに、タクシーに乗って予約先のホテルに。深夜のホテルの入り口にフロントから2名の担当者が出ていて、私を迎えてくれました。「Mr.Yoshida, お疲れ様でした。お部屋を準備してお待ちしていました」。さっきのホテルの若い女性が事情を話してくれていたとのこと。深夜のシカゴで、ホテルで働くプロのホスピタリティーに触れました。
今回上海で宿泊したホテルは、12年前にホテルを探してくれた北欧系ホテルのひとつ。一人のホスピタリティーが12年間私の心に残っていました。そんなサービスを創造できる人や職場や会社を「サービス創造学部」はたくさん育てたいと願っています。