羽田から再び世界へ

学部長の吉田優治です。

今日、羽田空港の国際線ターミナルがオープンしました。国際線が成田空港に移ってから、32年ぶりの本格的な再国際化です。欧米線・アジア線を含めて世界17都市を結ぶ航空機が離発着し、年間700万人の利用客が見込まれているとのこと。

成田空港が出来るまで、羽田空港は世界に向けた日本の玄関口でした。子供のころ、父が海外出張の時は家族全員で羽田空港に見送りに行きました。空港には会社関係の人たちがたくさん見送りに来ていて、その中を出発搭乗口に向かう父の姿は、子供ながら格好よく見えました。中にはロビーの真ん中で万歳三唱をして送り出すグループもありました。その後、大勢の人たちが、デッキに移り航空機が見えなくなるまで手を振っていたものです。帰国の際にも、大勢の人たちが出迎えてくれました。これが日本が高度経済成長していた1960年代の羽田空港の一般的な光景でした。私が1974年に初めて海外に出たのも羽田空港からでした。下の写真は、70年代の羽田空港旧ターミナルです。

ニューヨークやシカゴなどの大空港と比べると、小さな国際線ターミナルです。首都圏の利用者や世界からの訪問客のニーズをどこまで満たせるのか不安です。成田空港と羽田空港を、今後どのように使い分けるのかも課題です。国の空港行政に利用客優先のサービス創造マインドを求めたいと思います。

毎日のように通勤で首都高速を利用していますが、羽田付近を走っていると離発着する何機もの航空機を目にします。それが、学部の「公式サポーター企業」のJAL機だとなんだかうれしくなります。それらの航空機が、ニューヨークやデトロイト、ロンドン、パリ、上海、シンガポール、ソウルへ飛んでいくのかと思うとワクワクします。国際線ターミナルのオープンは、先週の上海出張に間に合いませんでしたが、次回の海外出張にはぜひ利用したいと思います。海外が近くなったような気分です。