同窓生たちの熱い思い:熱血講座が新聞記事に

学部長の吉田優治です。

1月5日(水)の朝日新聞(朝刊)全国版1面の特集「教育 あした④」に「熱血講座」についての記事が以下のように掲載されました。

「千葉商科大学が3年前から始めた『熱血講座』。卒業生らが講師となる。のり製品の製造販売会社を1975年に起業した大野誠治さんは経営不振でうつ病になったこと、そこからはい上がったこと、そしてこれからの夢を語る。 講義の最後に大野さんは苦しかったころに聞いたゆずの『栄光の架橋』を学生と歌う。『誰にも見せない泪があった』と歌い始めると大野さんは涙ぐみ、学生も涙を浮かべる。ひたむきに働く意味を体感するのだろうか。『様々な仕事を通じ、夢は実現できると伝えたい』と大野さん。 島田晴雄学長は、『経営者に触れ、仕事の具体的なイメージが持てる。その作業は仕事を選ぶ時に役立つ』と話す」(編集委員・安井孝之、朝日新聞より一部抜粋)

「熱血講座」は、後輩たちのために何か貢献できたらと願う同窓生たちがつくる「熱志会」のメンバーに、自分たちの仕事や経験を学生に熱く語りかけてほしいと島田学長が提案し実現しました。最初の2年間は私が科目コーディネーター。先輩たちによる講義の評判を聞きつけて他学部の学生からも受講希望の声があがり、2年目から全学共通科目に発展しました。昨年4月からは、本学卒業生の今井重男准教授に科目担当をお願いしています。写真は、新聞で紹介された「(株)まごころ一級屋」社長の大野誠治OBの講義風景です。

学生時代に学んだ大学の教壇から後輩学生たちに熱い思いを語りかける機会がある大学って素敵です。教壇に立つ同窓生の方々は、誰もがこれまでの人生や仕事を振り返り、本気で熱く語りかけてくれます。同窓生の話す内容があっち・こっちに飛んでも、学生たちは同窓生の気持ちを十分に理解します。学生たちは、同窓生の姿に何十年後の自分をだぶらせています。同窓生たちは講義後必ず「話したりない。また学生たちに話したいな」と漏らします。

私は、「熱血講義」がいつまでも続けばと願っています。