柳内研究室で考えたこと:新しいサービスの発想

学部長の吉田優治です。GWの最終日、いかがお過ごしですか?

先日のブログにも書きましたが、月曜日3時限「生命倫理」を担当されている柳内客員講師(東邦大学理学部准教授)の研究室を3名の学部生が訪問しました。その一人、サービス創造学部3年生の飯田純さんから「新しいサービスの発想」という原稿が寄せられました。刺激的な研究室訪問だったようです。飯田さん本人の承諾を得てここに転載します。

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先週の月曜日、「生命倫理」の講義の後、柳内先生の案内で船橋にある東邦大学・柳内研究室を受講生3名で訪問させていただきました。「生命倫理」で先生がお話されたDNAについて興味がわき、もっと生物科学に触れてみたいと思い、先生に研究室見学をお願いしたところ快くお引き受けいただきました。実験室ではDNAの採取実験をさせていただきました。DNAの採取は、口の中の細胞をとって薬品を入れ、遠心分離機にかけて行ないます。はじめての実験にほんと!興奮しました。他にもガン細胞を特殊な顕微鏡で見たり、実験用の設備機器を詳しく説明していただくなど貴重な体験でした。

研究室には高価な実験機器がたくさんあり、なんと一部屋で5億円以上もするそうです。柳内研究室に所属する学生さんたちは、誰もが自分の研究に没頭していて、科学者の情熱さえ感じられ、その姿に見とれてしまいました。私たちと同じ大学生とは思えない印象を受けました。柳内先生から、消費者(サービスをうける側)の方たちは進歩した技術がどのようなものであり、どう生活に活かされているかを知らない場合が多いから、残念ながら技術が誤解され、その誤解が技術の発展の妨げとなっていることがあり残念だという話を伺いました。実際にそうした技術を一般の方々に伝える媒体がないのも事実で、もっと世の中に情報発信できるサービスをつくれないかと考えさせられました。

私達が、科学のことをもっと知れば、サービス創造の可能性は格段に増えるはずです。先日の吉田学部長による「美術大学で考えたこと」のブログのなかにも、創造する手がかりは他分野の大学と連携することでも学べるのではという主張がありましたが、私も同感です。そこでさまざまな意見を交換できたらきっと、お互いに新しい発想が生まれると思います。 東邦大学を訪問して、こんなに新しい発見ができたのです!ぜひ、他の大学と連携して一緒に学習していけたらと考えました。他大学を訪問し、新しい視点でものごとを見れるようになると、そこに必ず疑問を感じるはずです。それを改善し、新しい発想で豊かな生活を消費者に提供することが求められていると感じました。

私は、東邦大学・柳内研究室を訪問して、新しい発想は、たくさんの体験から生まれるのだと実感しました。柳内先生、お忙しいところ本当にありがとうございました。