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美術大学で考えました


学部長の吉田優治です。

美術大学のキャンパスを歩く機会がありました。絵画、彫刻、陶芸、工芸、グラフィック、空間デザイン、照明、映像、建築などを創造する力を育成する場です。入学前に美術専門学校や美術塾に通い、デッサン、粘土、グラフィックなどの専門的技術をかなりの程度まで習得していなければ入学を許されません。だからなのかキャンパスで出会う学生一人ひとりから、自立して何かを創造したいというエネルギーのようなものを感じました。また建物も美大生たちの創造を後押ししてくれるようなユニークなもの。写真は、本棚を模した外壁・内壁から構成される図書館&美術館です。

私は、サービス創造学部の学部長として、美大生たちが、作品創造への意欲に加えて、サービスやマーケティング、マネジメントを学べば、自らの作品を社会に発信するより強力な手がかりを身に付けることができると考えました。他方、サービス創造学部の学生たちが、美術大学から「創造する方法」を学ぶこともおもしろい学習機会だと思いました。

本学部が「公式サポーター企業」と連携するように、今後、他分野の大学や学部と連携するのも有なのかな。工学部と連携して、ものづくりにおけるサービス創造の可能性を探り、医学部と連携して医療現場での新たなサービス創造の可能性を探る。多様な連携の検討を通じてサービス創造学部をさらに充実させたい。美術大学のキャンパスを歩きながら考えました。