学部長の吉田優治です。
昨日、9月7日(水)午後、「丸の内サテライトキャンパス」においてサービス創造学部の「FD(Faculty Development)研修会」が開催されました。これは、教員の教育力を向上させるための学部勉強会。研修会では、「ケースメソッドの理論的基礎:何のための教育方法なのか」をテーマに辻村宏和教授(中部大学)が2時間にわたり気合のこもった話をしてくださいました。
ケースメソッドとは、ケース(事例)を教材に、ディスカッションを通じて問題発見、問題分析、問題解決する力を向上させ、経営者に求められる経営手腕を向上させることを狙った教育方法。学習した理論がどこまで有効なのか、論理的に割り切れない問題にどのように対応すのかなど、講義方式では得ることのできない学習効果が期待されます。1920年代後半にハーバードビジネススクールが開発し、世界の経営教育の中心的な教育方法として普及しています。サービス創造学部でも、マーケティングケースディスカッション、経営学ケースディスカッション、経済学ケースディスカッションが必修科目となっています。
研修会で辻村教授は、経営学を教授するだけでは経営者を育成できないこと、さらに経営者を育成する教員のための学(「経営教育学」)を構築する必要性を訴えられました。さらにケースメソッドの有用性、ケースメソッドの教育方法について言及されました。
辻村教授に最初にお会いしたのは、お互いに大学院生時代。今から30年以上も前のこと。学会の兄貴としていつもご指導いただいています。この研修会での学習成果を踏まえて、教員一同、教育力の向上に努めます。サービス創造学部は、毎日、毎日進化を続ける努力をしています。