学部長の吉田優治です。
SNSの「facebook」で正月に入り「世界標準を見ろ、『ハーバード大学図書館、朝4時の風景』」が話題になり、さまざまな議論が行われています。その後、あまりの反響に、内容はフィクションであるとのことに落ち着きましたが、大学のあり方を問うには十分な新年の一撃でした。
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世界のトップ大学であるハーバード大学には、大中小規模を含めて200近くの図書館があります。ブログに掲載された写真の図書館は、ハーバード以外の図書館かもしれません。
2000年から1年間滞在した経験からすると、図書館で朝4時から学生たちが勉強しているのなんて試験直前だけ。日本中を駆け巡っているSNS情報(投稿後にフィクションと判明)に惑わされることはありません。ただし、ボストン滞在当時、学生たちは明確な目的を持って図書館を利用しながら日々勉強をしていました。日本の学生たちと比べ、自分の将来を自分で創っていくという姿勢に好感をもちました。
それより私にとって印象的であったのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のITセンターです。24時間利用可能なのは当然なんですが、深夜利用の半数以上がMIT卒業生です。卒業生たちの狙いは、自分たちでは高額すぎて利用できない広範囲で多様なデータベースを卒業生として利用すること。だから、起業目的の卒業生が大学周辺に事務所を構え居住して、活気あふれる大学街が形成されているんです。
先日、ある若者から「大学は先端じゃない」と言い切られ、雷に打たれたようなショックを受けました。専門領域で専門性を高め先端を走らなくてはならないと気を引き締めました。
大学図書館や学部を中心に街が発展・形成されていく。大学が街のコアセンターとして機能する。今回のfacebookの投稿やコメントを読み、千葉商科大学が、そしてサービス創造学部がそんな街の中心に、そして「先端」になりたいとの思いを抱きました。さあ、これからだ。