学部長の吉田優治です。
本日2限「企業セミナー1(井上教授担当)」のゲストスピーカーは、公式サポーター企業「加賀電子株式会社」の下山和一郎専務取締役。学部開設後、3回目のレクチャーです。下山専務は、1973年、従業員が10名足らずの加賀電子に入社。その後、会社はエレクトロニクス総合商社のグローバル企業として年間売上3000億円、グループ企業全体で従業員5500名にまで成長。サービス創造学部特命教授で同社創業の塚本勲会長とともに同社を引っ張ってこられました。リアルビジネスの世界で活躍するビジネスリーダーの話は凄みがあり、学生も大きな刺激を受けました。
下山専務は、同社概要の説明とともに、元気で働くこと、ご自身の海外経験を踏まえて語学を習得すること、変化を認識してその先を見越す力の重要さを強調されました。また、不況が伝えられる電機業界については、テレビ事業以外の領域ではいまだ世界先端であり、所有する高い次元の技術要素を活用することで競争優位性は確保されるだろうとの見解を示されました。
午後は、下山専務に教えてもらった幕張メッセで開催中の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CREATEC JAPAN 2012 :Amart Innovation 豊かな暮らしと社会の創造」へ。加賀電子も振動で音を鳴らすスピーカーなどを出展していました。またNISSANは無人で自動駐車するスマートカー、SONYは3D対応ヘッドマウントディスプレイ、さらに大手電気各社は来春から市場投入する4Kと呼ぶ新ディスプレイなどを実演展示。新しい技術が、人々や社会を豊かにしていることを改めて実感させられました。
残念だったのは、会場で学生の姿をほとんど見かけなかったこと。幕張メッセ、そして東京ビッグサイト、パシフィコ横浜ではこうした見本市が一年中開催されています。大学から出て、自分の目と耳で我が国産業の息吹や鼓動を体験しに行くことは重要です。
今日は、企業経営のリーダー、そして多くの企業から学ばせていただいた1日でした。