学部長の吉田優治です。
「公式サポーター企業」の「クオルス株式会社(http://www.quals.jp/quals_restaurants_/)」は、これまで上越市、新潟市、南青山(2店)、川崎でイタリア料理のTRATTORIA(大衆食堂)を5店舗経営してきました。どこも素敵なお店です。
そして昨年6月、本場イタリアのローマに6店舗目を出店(http://www.quals.jp/il_pacioccone_rome/index.html)。昨日、同社の高波利幸社長が「ローマ出店の理由」についてfacebookに投稿されました。シェフとして、経営者として、プロフェッショナルとして、そして一人の人間としての熱い、力強いメッセージに心動かされました。高波社長のご承諾をいただきここに転載させていただきます。
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【ローマ出店の理由】 クオルス株式会社代表取締役 高波利幸
料理人、サービスマン、経営者すべてが日本人
この挑戦は過去に遡っても無い。自分達のビジョン、コンセプト、マネジメント力、技術力に自信がある。イタリア人に負ける訳が無いという気概がある。
ローマはイタリアの首都であって、世界有数の観光地。中心地にあれば観光客がどんなレストランであれ、押し寄せる。
しかし、家賃が高いし、ユーロになって食材の物価が4倍にも跳ね上がり、当然のごとくイタリア人の従業員は給料が高くなって雇用できない。
よって、外国人労働者を安価な賃金で雇用し、料理を教え、お客様に提供する。“儲け”を出すために固定費の大半を占める人件費を落とすしかなかったのである。
料理のクオリティーは軽視され、冷凍加工食品を多用し、できるだけ少ない人数でオペレーションできるように欧米レストランの仕組みが導入された。
観光客相手だから。。。
そんな現実の中、イタリアへ渡り、料理修業する日本人。そうではないレストランに出会うこと自体が困難な時代になった。
また、イタリア人自体の失業率が高いのに外国人に労働ビザを与える訳も無く、取得に対して厳格な法律が敷かれている。
そんな状況下においても、自分は“挑戦”したかった。そして、“想い”と“人つながり”によって、開業にこぎ付けた。
しかもそれに携わった主たるメンバーは“オールジャパン”。本当に恵まれていたと思う。
そして、ローマ出店の理由。。。 『ただのコックで終わらない』
料理という知識技術を持ち、サービスという技術を持ち、マネジメントというノウハウを持ち、ビジョンを貫く“プロフェッショナル”として、もっと高貴で誰にでも憧れられる、夢を与えられる“職位”を確立したいと思う。
料理界の若者達にサッカーや野球以外でも世界の強者達とわたり合ってもらいたいのである。
そんな“想い”と“夢”が自身にはある。