学部長の吉田優治です。
本日、日本マネジメント学会において国際学術交流に貢献したとして表彰いただきました。
アメリカ経営学会(The Academy of Management)の年次大会は、世界中の大学研究者が約6千名集まる国際学術大会。しかし、1990年代後半に何度か参加した大会で日本人研究者の姿を見かけることはほとんどありませんでした。
そのことに大いに不安を抱き、ボストンでの在外研究中、ボストンやニューヨークの学会役員を訪問し日米間の報告者交換プログラムの必要性について説明し、2002年から2011年までの10年間にわたり日米20名の研究者の交換プログラムを実現しました。自分でもよくやったと思います。
ボストンのビーコンヒルズのレストランでDeFillippi教授とのランチをしていて交流プログラムを思い立ったこと、ニューヨークのセントラルステーションにあるオイスターバーでWankel教授に会って意気投合し、翌週にはニュージャージーのご自宅に家族でご招待いただき泊めていただいたこと、大雪の日にNYメトロポリタン劇場となりのFordum大学にStorner教授を訪問し大雪で空港が閉鎖されボストンに帰れなくなったこと、2002年8月のデンバー大会で日本側最初の報告者になり大緊張したこと、アメリカ経営学会経営教育部会からのアワードを受賞したことなどが次々に思い出されます。他方、成田空港で米国側報告者を無事に送り出したときの安堵感と疲労感も忘れることが出来ません。
また韓国経営教育学会との国際学術交流も制度化して毎年の交流を安定化させてきました。アメリカ、韓国の報告者には商大ゲストハウスを提供し、大学関係者との学術交流もしていただきました。
大学のグローバリゼーションが叫ばれていますが、学生の国際化教育ばかりでなく大学教員の国際学術交流もますます重要になってきています。8月、フロリダ州オーランドで開催される米国経営学会年次大会に数年ぶりに出席の予定です。多くの友人研究者たちに再会するのが今から楽しみです。