「君たちが提案した新規事業は、その市場の人々の稼ぎをなくすことにはなりませんか?」に衝撃!3年生「山田絢美」さんのインターンシップ

21日(土)からの秋学期スタートを前に学生たちがキャンパスに戻ってきました。「サービス創造学部」のインターンシップは3年生の夏休み。今年も「公式サポーター企業」26社で50名の学生が1週間から4週間にわたり企業の現場で学ばせていただきました。業務多忙にもかかわらず、あたたかくも厳しくご指導いただきました企業の皆様に心より感謝申し上げます。

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秋学期に上海立信会計学院国際学部での留学に旅立った「いつも元気でパワフル」な3年生山田絢美さんも公式サポーター企業「ヤマト運輸」のサマーインターンシップに参加し多くを学ばせていただきました。以下は、山田絢美さんから寄せられたインターンシップ参加してのコメントです。

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8月末の5日間、ヤマト運輸株式会社の「クロネコ・サマーインターンシップ」に参加し、他大学の学生とのグループワーク、企業理解のためのレクチャー、現場での集荷などを体験させていただきました。

このインターンシップを通して最も印象に残っているのは、参加者で新規事業案を議論し、中間発表終了後にインストラクター役の社員の方からいただいた 「君たちが提案した新規事業は、その市場の人々の稼ぎをなくすことにはなりませんか?」の指摘。

私達は企業にとっての利益、既存資源の活用、新市場参入のリスクなどを総合的に考えて提案したつもりでしたが、ヤマト運輸がめざす社会貢献の視点が欠けているのではという指摘です。衝撃を受けました。レクチャーでヤマト運輸の哲学や経営方針を学んだはずなのに、私たちの提案に反映されていませんでした。

5日間でしたがグループワークで議論する楽しさや、タイムスケジュールの大切さ、そして何よりヤマト運輸の社員の方々のお客様を思いやる心を学ぶことができました。

現在、私は大学から派遣されて上海の大学で勉強しています。一緒にヤマト運輸のインターンシップで同じグループのメンバーだった中国人留学生と上海で再会する予定です。インターンシップに参加して企業の凄さとやさしさを学び、新しい友人にも出会いました。ヤマト運輸株式会社の皆様とサービス創造学部に感謝の気持ちでいっぱいです。

◆解説◆:ヤマト運輸は、宅急便、配送日・配送時間の指定、クール宅急便などの新たなサービスを創造し続け、新たな市場と顧客を開拓し続けた企業です。伝統的な郵便事業にチャレンジをした企業です。伝統的な事業にこだわり、新たしいサービスを創造できない企業は、市場から撤退するだけです。ヤマト運輸の新規事業は伝統的な市場での単なる競争ではなかったのです。