【速報】「サービス創造大賞2015」大賞、優秀賞、高校賞決定! サがつくアイディアたくさん!

今年度は、全国の高校生や本学在学生、一般の方から2,286件(一般課題部門1,534件、企業課題部門752件)のご応募をいただきました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。  各分野において先進サービスを提供し、本学部の教育と密接に連携している「公式サポーター企業」57社及び本学審査委員会による厳選な審査の結果、下記の通り、受賞者が決定しましたのでお知らせいたします。

■一般課題部門 大賞(奨学金10万円) 1点

タイトル:「安道さん」
北海道/北海道岩見沢緑陵高等学校2年 堂本 京矢さん
 私があったらいいなと思ったのは、安全な道を教えてくれるサービス、名付けて「安道さん」です。なぜこのサービスがあったらいいなと思ったかというと理由は二つあります。まず一つは、目の見えない人や車いすなどの体の不自由な人に安心して出かけてほしいと思ったからです。目の不自由な人には少しの段差も怖いはずです。車いすの人は坂道などは大変でしょう。そういう道を避けて案内すると安心できると思ったからです。二つ目は、事故多発な道などを避けるような、親も子供も安心できるような道案内をしてほしいと思ったからです。少し遠回りだとしても安心安全が大切だと思い、このサービスがあったらいいなと思いました。
選考理由:インターネット上のマップを用いて場所や道順の検索が容易になりました。またカーナビゲーションシステムの普及が進むことで、見知らぬ場所で迷子になる不安が小さくなりました。私たちがこうした機器を活用する目的は、移動時間や距離を短くすることにあると考えていましたが、このアイデアを読んで思い込みであることを認識しました。目の不自由な方や車いすで移動される方に適した段差や坂のないルート、塾や仕事で夜遅くに帰宅する子供や女性が安心して使える街灯で明るく人通りが多いルートを示してくれるナビゲーションシステムがあれば、安全・安心な移動が可能となります。多様な人々のニーズに向き合うことで製品の新たな便益軸を導き出した点が高く評価されました。ユニバーサルサービスであるという点、ネーミングのユニークさからこのアイデアを強く推す審査員がいたことも記しておきます。

■企業課題部門 大賞(奨学金10万円) 2点

タイトル:「ヘッドフォン付きシート、観戦解説サービス」
千葉県/千葉商科大学2年 川名 和颯さん
 私の趣味はスポーツ観戦です。よく様々なスポーツの試合を観に行くことが多いのですが、どのスポーツの試合を観戦していても思うことが一つあります。それは目視だけではよく分からないプレーや采配、審判の判定があることです。その結果に納得のいかないまま試合が終わってしまうことが多々あります。そんな時に私があったらいいなと思ったサービスは「観戦シートにヘッドフォンが付いていて実況解説をしてくれるサービス」です。このサービスがあれば私の様にプレー、采配、判定に納得のいかないまま帰ることになる人も少なくなるし、そのスポーツに詳しくない初心者の人でも気軽にスポーツ観戦を楽しめるようになると思います。
選考理由:どのようなスポーツの観戦に際しても、本格的に楽しむためには最低限のルールを理解しなければなりません。一歩進んで、より高次にスポーツ観戦を楽しむためには、さらなる複雑なプレーやジャッジメントを理解するテクニックが是非とも必要となるでしょう。このアイデアは、そのような“スポーツ観戦の喜び”をサポートすることができる付加価値あるサービスとして大変おもしろい内容です。
きたる2020年の東京オリンピック開催に向けて、今後益々、幅広いスポーツ種目に注目が寄せられるでしょうが、スポーツ観戦の楽しみ方の幅を広げることが期待できるアイデアには、実現可能性を含め大いに関心が持てるところです。

タイトル:「スマホで簡単 トップアスリート育成メール」
青森県/青森大学 中嶋 潤さん
 私が考えたサービスは、バッティングやシュートのフォームなどその競技の動きを動画に撮ってメールで送ると、その競技の専門家が動きを評価してどこを直したらもっとよくなるかなどのアドバイスをもらえるというものです。このサービスは、どんなマイナーな競技にも対応していて、誰でもその競技のトップの専門家に評価してもらえるのでスポーツがもっと楽しく、上手になると思います。私はマイナー競技で練習には苦労していたのでこのようなサービスができてほしいと思います。
選考理由:やりたいスポーツ種目はあるものの、指導者不足や指導者の力量不足により、せっかくのチャンスを逃してしまう。そのような事例を見聞きしたことはないでしょうか。スポーツを始めてみたいと思うきっかけがあっても、一歩踏み出すためには、そこにどのような魅力的な環境があるかが大きな問題です。
このアイデアでは、ITの力を活用することで、年齢・性別・場所を問わずに専門的アドバイスを受けることができますので、上記のような問題の解決に効果があるでしょうし、他にも、マイナー競技の普及を促進するなど、副次的な貢献が期待できます。さらに、場所や時間に制約なく始めることができることから、“現役アスリートから指導者へ”といったセカンドキャリア形成の一助となるなど、雇用創出の側面からも魅力あるアイデアであると評せます。

 

■優秀賞(図書カード2万円相当)5点

<一般課題部門>

タイトル:「紙じゃない!新しいレシートの形」
埼玉県/埼玉県立新座総合技術高等学校2年 遠藤 菜々子さん
タイトル:「どちらもいける靴」
静岡県/静岡県立沼津商業高等学校3年 佐藤 ななみさん
タイトル「職人になろう!」
岡山県/一般 石田 裕美さん

<企業課題部門>

タイトル:「テレビ観戦でより躍動感を」
岩手県/岩手県立宮古商業高等学校2年 佐々木 汐里さん
タイトル:「バーチャル東京マラソン」
東京都/一般 奥山 晋さん

 

高校賞(図書カード5千円相当)17点

タイトル「みんなでスポーツ!」
北海道/北海道岩見沢緑陵高等学校2年 佐野 将士さん
タイトル:「どんな時でも安心」
北海道/北海道札幌東商業高等学校2年 泉 奈那さん
タイトル:「外出先からの施錠確認サービス」
北海道/北海道深川東高等学校3年 片渕 尚人さん
タイトル:「ルール」
岩手県/岩手県立宮古商業高等学校2年 杉本 大展さん
タイトル:「夢の続きが見れるアプリ」
福島県/福島県立猪苗代高等学校3年 遠藤 南さん
タイトル:「私のシャンプー」
福島県/福島県立郡山商業高等学校3年 永井 章太さん
タイトル:「どこでもSOSコール!」
福島県/福島県立平商業高等学校3年 木村 萌さん
タイトル:「誰でもゆっくりお買い物!!」
東京都/昭和第一高等学校1年 池田 彩乃さん
タイトル:「温かい氷」
東京都/東京都立第三商業高等学校3年 秋葉 海音さん
タイトル:「これで安心玄関開け閉め」
埼玉県/埼玉県立新座総合技術高等学校2年 金井 愛海さん
タイトル:「解説アプリ」
群馬県/群馬県立嬬恋高等学校2年 田村 花音さん
タイトル:「自動で計算してくれるカゴ」
長野県/長野県小諸商業高等学校1年 櫻井 瑠華さん
タイトル:「一瞬でくつがかわく!!」
静岡県/静岡県立静岡商業高等学校2年 杉山 若那さん
タイトル:「サイドが見えるモニター」
静岡県/静岡県立沼津商業高等学校 古屋 美帆さん
タイトル:「鍵をかけたか確認してくれるアプリサービス」
石川県/石川県立金沢辰巳丘高等学校1年 古澤 祐里さん
タイトル:「ゴミの分別を助けるアプリ」
広島県/広島市立広島工業高等学校3年 橋本 瑞生さん
タイトル:「いつでもどこでもいろいろなシューズがつかえる」
愛媛県/愛媛県立津島高等学校2年 梶原 裕希さん

 

■総評

サービス創造大賞審査委員会

 「サービス創造大賞2015」の一般課題部門、企業課題部門の大賞、優秀賞、高校賞を慎重に審査させていただき決定しました。受賞された皆さん、おめでとうございます。また、ご応募いただいたすべての方々に、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
今回の「サービス創造大賞2015」では、“スポーツをさらに楽しく、魅力的にするようなサービス”をキーワードに、一般課題部門「あったらいいな、こんなサービス」、企業課題部門「あったらいいな、スポーツのこんなサービス」をそれぞれ設定いたしました。全国からご応募いただいた2,286件ものアイデアの中から、スポーツビジネスに卓越したご見識とご経験をもつ公式サポーター企業のみなさんに慎重に吟味していただいた結果、本年も素晴らしいサービスを選ぶことができました。関係者一同、重ねて御礼申し上げます。
近年では、健康への意識の高まりを背景にしたスポーツブームといってもよいほど、多くの方々が自ら興味を持つスポーツを楽しんでおられます。また、来るべき2020年には、東京にて再びオリンピックが開かれるなど、まさに、わが国のスポーツビジネスにとっては好機ともいえる状況です。
このような背景の下、高校単位でのご応募をいただいた高校生、他大学・当大学の大学生、加えて、一般の方々など、幅広い皆様からたくさんの貴重なアイデアを頂戴致しました。総じて、心のこもったアイデアが多く、いかに“自ら本当に楽しむことができる”、あるいはまた、“より多くの方にスポーツを楽しんでもらいたい”など、スポーツを愛する多くの皆さんの思いに触れることができました。
審査を担当させていただいた学部関係者は、ひとつひとつ応募作品に心躍らせ、時に興奮覚めやらぬまま時間を忘れ、刺激的な時間を過ごさせていただきました。ご協力くださった「公式サポーター企業(現在57社)」の皆さまも、関心をもってお読みいただけたのではないかと推察いたします。
さて、サービスとはいったいどのような意味が適当なのでしょうか。快適さ、利便さ、感動、さらには安心安全を提供することなど、枚挙に暇がありません。そして、サービスを創造することは、個人ばかりでなく、企業、ひいては社会をも豊かにします。
今回応募いただきました皆さんは、これからの日本や世界を豊かにする原動力といっても過言ではありません。応募いただきました皆様は、これからの日本や世界を豊かにする原動力です。私達も、サービス創造の研究や教育を通じて、よりクオリティの高いサービス創造を探求し続けます。

■企業課題部門 総評 ※企業名50音順

株式会社ASPE(千葉ジェッツ)  執行役員 梶原 健 様

 私自身もこういうのをやってみたいなと感じていた案が幾つもあり、とても楽しく審査させていただきました。スポーツはまだまだ多くの改善余地があり、プレーヤーとしての環境面の改善、スポーツ興行という観点におけるサービスの改善など、取り組めることはたくさんあります。今回応募いただいた方は継続的にスポーツに興味を持ってもらい、新しいサービスを考え、どんどん発信してもらいたいと思います。

ジェフユナイテッド株式会社(ジェフユナイテッド市原・千葉)チケット・グッズマネージャー  加藤 豊 様

 全体として、お客様のニーズをよく考えている素晴らしいアイデアばかりで非常にレベルの高いものでした。そのサービスを受ける消費者のニーズにはよく気付けているのですが、サービスを提供する側の問題点にまで深く考えることができる力があれば、スポーツの業界でも即戦力として活躍できるのではないでしょうか。沢山の素晴らしいアイデアがあり、修正を少し加えれば、実際に活用できるものがいくつもありましたので、参考にしたいと考えております。

セントラルスポーツ株式会社 経営企画室  増田 努 様

 既に実施しているサービスなどもありましたが、『ありそうで、ないサービス』というのがキーワードになっていると感じました。『サービス』というものは決まった事(正解)がなく個々にあったサービスを考え、提供していかなければいけないとサービス業に携わる者として改めて気付かされました。今後もサービス大賞には期待しておりますので宜しくお願いします。

株式会社千葉ロッテマリーンズ 佐野 浩至 様

 スポーツ観戦中に解説などの付加価値を取り入れたサービスなど、見るスポーツに関するアイデアが多かったと思います。初心者からエキスパートまでスポーツの楽しみ方は様々で、それぞれのレベルにあったプラスαを提供することにより、スポーツの楽しみ方のバリエーションが増え、ひいては各層でのスポーツ人口を拡大することにつながるヒントになりました。

株式会社ルネサンス 執行役員 新規事業推進部部長 望月 美佐緒 様

 全体的にみて、スポーツをより社会に普及していく上で、非常に有用的で、かつ実現可能性の高いアイディアが多いと感じました。スポーツクラブでも取り上げてみたい内容やテレビ局に持ち込めば、具体的にも話が進むのではないかと思えるようなアイディアも多々あり、非常に参考になりました。サービス創造学部の学生さん並びに先生がたに改めて敬意を表します。学生の皆さんの今後の活躍にも大いに期待しております。

*************************************

◆学部インハウスメディア「Kicky」 :http://kickycuc.jp/
◆サービス創造学部HP :http://www.cuc.ac.jp/dpt_grad_sch/service/index.html