金融、財務、リアルビジネスラーニング・・・

皆さん、こんにちは。サービス創造学部清水です。春休みいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は私の専門領域である経理財務に関するお話です。といっても、今回は、金融・資産運用に関する内容ですので、もしかすると、「うーん、苦手だな」と思う方もいるかもしれません。私自身、“資産運用初歩の初歩”と題して、大学や付属高校で講義をしてきたのですが、経理財務ですら難しいのに、資産運用とはいったいなんだ?ということにもなりがちです。
ですが、個人でお金を運用する人も多いでしょう。皆さんのお父さんやお母さんも、いろいろな手法でお金を運用しているかもしれません。アメリカなどでは高校生でも学んでいるこの分野、皆さんもちょっとだけ興味を持ってみませんか。

私自身の背景を話しますと、金融業界からキャリアをスタートさせ、すぐに大手外資系企業の経理財務部門へ移籍しました。そこには約10年間在籍したのですが、幸いなことに、当時の米国系企業は日本企業よりも経理財務オペレーションに優れていたので、大変勉強になりました。経理関連では、①財務情報の内部レポーティング・システム、②予算統制システムなど。財務関連についていえば、①グローバル・キャッシュ・マネジメント(資金の最適配分)、②国際税務(移転価格税制)、そして③年金資産ポートフォリオ・マネジメントに関するノウハウなどなど、枚挙に暇がありません。
その後、国内上場企業で約10年、戦略部門、特に事業再編、M&Aの企画・実行を指揮してきたのですが、その傍ら、いわゆる機関投資家として約1,200億円の年金資産の運用執行委員(最高意思決定機関)を兼務することが出来たのは、まさにリアルビジネスラーニング。この時期恵まれたのは、アメリカ、ヨーロッパを中心とした投資銀行家と交流が持てたことでしょうか。なんといっても、この業界は、秘密のベールに包まれている部分が多いのです(ブティック型と呼ばれる比較的小規模なバンカーにおいて顕著です)。一方で、多数の一流プロフェッショナルたちがマーケットから消え去ったのも紛れもない事実です・・・。この世界がどれほど熾烈であるか、想像に難くありませんね。

本当の仕事は、理屈では済まされません。当然ながら、テレビドラマのようにカッコよくもありません。プロフェッショナルである以上、数値でのみ評価されるだけです。権限と責任、結果がすべて。特段、資産運用業務に限りませんが、高度な専門職の世界は、本来そんなものです。
さてさて、ここまで聞いてどうでしょう。怖気づいたでしょうか?いやいやそんなことはないよ、という皆さん、是非語りましょう。千葉商科大学サービス創造学部では、金融のみならず、経理、財務など幅広く高度経営人材に必要なサービス教育も行っています。