「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。
サービス創造学部3年の黒沢禎富君は、千葉商科大学と上海立信金融会計学院のダブルディグリープログラムにチャレンジしている学生です。4年間で両大学の学位を取得するというもので、中国語の猛特訓を受けた後、中国に渡りこの1年間、上海立信金融会計学院において中国語の語学習得ばかりでなく、中国語や英語で行われる専門科目の授業を受講、見事にすべての受講科目単位を取得して12月末に帰国しました。さらに中国人学生ばかりでなく世界中から集まる学生たちとも交流してきました。
帰国した黒沢君から以下のコメントが寄せられました。卒業後は中国との関わりのある仕事をしたいとのこと。サービス創造学部で卒業までの1年間、さらにサービス創造について多く学んで欲しいと考えています。
サービス創造学部にも海外からの留学生が日本人学生と一緒にサービス創造を学んでいます。私の4年生ゼミにも中国からの留学生が4名在籍しています。卒業研究の作成を経験して大きく成長したように思います。
黒沢君のような海外留学、そして学部で学ぶ留学生をサービス創造学部は今後も応援し続けたいと思います。
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サービス創造学部3年 黒沢禎富
上海立信金融会計学院で専門科目と語学の講義を受けました。
講義で学んだ概念や理論を使いパワーポイントを活用して事例分析、そして賛成と反対に別れディベートをします。初めは講義についていくことができず、グループワークでも発言できず劣等感のようなものがありました。ですがその分、「今日は教科書のこの範囲まで覚えよう、来週は発言するぞ!」とやる気が出ました。講義内容も難しかったのですが、立信金融会計学院では英語で専門科目の授業を受けることが多く、私は英語が苦手なので大変でしたが、中国の学生は英語で意見を伝えていたので彼らの英語力に驚きました。
講義は貿易学、ゲーム理論や文化産業を受講。貿易学はモノだけでなく、これからはサービスを輸出する時代になる。ゲーム理論は相手の意思決定、行動を分析する理論。文化産業はアニメ、映画や街並みなどを経済学の視点から考えてるという内容。他にも計9科目の講義と語学を受講しました。これらのクラスではグループワークが頻繁に行われていたのですが、みんな毎回集まり話し合えていました。中国の学生のほとんどが寮生活をしていて、アルバイトしてる学生がとても少ないので日本の学生に比べ勉強にかける時間が多く取れています。
中国の学生と話していて「プレッシャー」と言う言葉をよく聞きました。中国は一人っ子政策の為一人っ子の人数が圧倒的に多く両親や親戚から期待されプレッシャーに感じている学生が多かったです。学費、生活費や交際費などを親が仕送りしているので、親への感謝やプレッシャーで大学でもしっかりと勉強すると言う学生が多かったです。中国で生活していると携帯でオンライン決済をし、様々なサービスを受ける事ができます。中国の学生は新しいサービスに敏感で直ぐに活用する人が多かったです。ネットから果物を注文すると1日以内に届き新鮮なまま食べられるサービスや街中レンタル自転車サービスを沢山の人が活用していました。ほかにも日本では余り普及していないサービスを目にすることが多かったです。
留学後半は自分で中国旅行に行けるようになり成長を実感することが出来ました。旅行は香港、深圳、北京、黄山へ行き、なかでも深圳は面白い場所でした。中国人の知り合いが携帯液晶パネルとオモチャ工場を経営していて見学に行きました。工場で作られている商品はアメリカや日本へ輸出されると聞き、改めて日本と中国は経済的にとても密接な関係にあると感じました。そして、深圳は今若い経営者が多くなっているとお話しを聞いたので周りの工場も若い人が経営してると思うと凄い刺激的な場所でした!
これから就活が始まるので今回の経験を活かせる仕事をしたいと思っています。業界を調べている最中ですが、食品商社や流通業界に興味が有ります。中国で暮らしている日本人にもっと日本の食を届けたい、中国でもっと日本食の良さを知ってもらいたいと留学している時に思ったからです。まだ悩んでいる途中ですがこれから先中国に関わる仕事がしたいので、現在中国語の資格HSK5級の取得に向け勉強し、卒業までに6級取得をめざしています。