学部長の吉田優治です。
2年生の西村瞬君は、先月、震災地ボランティアツアーを自主企画し実現させました。多くの学部学生もこのボランティアツアーに参加しました。自主的なボランティア活動を実現した西村君をはじめとする学生たちを学部長として誇りに思います。
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今年5月に、中国からの留学生ヤンロン君(2年生)が主催したボランティアツアーに参加してから約半年。
半年前、僕はヤン君と七ヶ浜の方々に「次回は僕がボランティアを呼び掛けて七ヶ浜に行く」と誓いました。その約束を実現するため、私が企画主催する七ヶ浜復興ボランティアツアーを10月14日に決行しました。
5月に七ヶ浜を訪れた時は、形だけ残った家と、荒れた田畑、瓦礫の山を見て、本当に自然の恐ろしさと、復興の遅れを感じ、ボランティア活動を継続してやらなければ復興は進まないと感じ、「また、来ます」と約束をしてきました。
それから、半年。
半年ぶりに訪れる七ヶ浜は、新しく立て直したのだろうか。真新しい住宅街などが目に付いた。
しかし、その後ろには、半年前と変わらない瓦礫の山。荒れた田畑。
少しずつ復興に向けて、歩んでいるのが感じ取れた。
今回の作業内容は、田んぼの瓦礫撤去。 石、ガラス、木、ごみなどを拾い集める、地味な作業。
ボランティアに行く前から、参加者に「楽しんで来よう」とずっと言っていた。
被災地に行って楽しむと言ったら、違和感を抱く人も多いと思う。
だけれど、楽しめなければ継続しない。継続しなければ意味がない。
それに共感してくれた人が参加してくれて、多くの人が被災地の今を見て、何かしら感じてくれたと思う。
今回訪れた七ヶ浜町は、被災地の中でも復興が進んでいる地域である。しかし、まだま、復興が進んでいない地域は多く残されている。
容易に被災地に行くことはできないが、今後も何かしらの形で支援を続けていきたいと思う。