本年度秋学期よりサービス創造学部の客員講師に着任しました、枡岡大輔です。私が担当するのは「特別講義」(哲学)(倫理学)です。
なぜそもそも〈実学〉教育に「哲学」「倫理学」が必要なのか? そんなの何の「金」にも「資格」にもならないじゃないか。と、思う方もいるでしょう。
でも私の考えは少し違います。 むしろ〈実学〉主義であればこそ、「哲学」「倫理学」が必須なのです。 なぜなら、これらは既存の「常識」に囚われずに、より「常識」を活かすために、 自分自身の〈創造力〉を自分で切り開く「知恵」だからです。
「常識」は、私たちが生きるために創り出す「アイデア」の形にほかなりません。 それは常に〈いま〉を生きる人々自身で見つけ出し、生み出すよりほかないのです。
ソクラテスの弟子プラトンは求めるべきものは「イデア」だと言いました。 そこには自分たち自身の求めるものの本質がある、と。 その源泉は人のこころにある。こころが重なり合う点・合わない点を見つめてゆく。 そこに〈実学〉を求める上での、哲学と倫理学のおもしろさがあるのです。
自分自身の〈声〉を聴き、本質を観る〈タフな私〉になる。 あなたの〈idea〉があふれ出す。
そんな瞬間が生まれるような授業を目指したい、と思います。
枡岡 大輔