経営学の古典を読み返す!やっぱり、すごい!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

8月21日、ジェームズ・マーチとハーバート・サイモン『ORGANIZATIONS (1993年、Second ed.)』の第二版翻訳著『オーガニゼーションズ:現代組織論の原典』(ダイヤモンド社)が出版された(初版は1958年出版)。内容は、組織的行動、古典的組織論、組織における葛藤・対立、合理性の認知限界、組織における計画と革新、など。

オーガニゼーションズ

大学時代から40年間近く経営学を学び講義を続けてきた者として、評価の高い古典名著は何度も読んできたけれど、やっぱり面白い。現実の複雑な経営現象を読み解く手掛かりが満載。この本を読み直して経営学の歴史を改めて辿ってみた。

経営学の父と呼ばれ、「科学的管理法」を提唱したフレデリック・ウィンスロー・テーラー、経営学の母と呼ばれるエルトン・メーヨー、そしてその弟子のフリッツ・レスリスバーガー。二人は1927年から1932年にかけてウエスタンエレクトリック社のシカゴ工場で行われた「ホーソン実験」に参加し、人間関係論を確立した。これによって経営学の人間観は、経済人仮説から社会人仮説へと変化した。そして現代経営学の創始者ともいわれ、サイモン経営学にも影響を及ぼしたチェスター・アービング・バーナード。ニュージャージーベルテレフォンの経営者であったバーナードは、古典の中の古典『経営者の役割』を書きあげた。

「科学的管理法」の提唱者、フレデリック・テーラー

テーラー

人間関係論を確立したエルトン・メーヨー

Elton Mayo 1

 人間関係論を発展させたフリッツ・レスリスバーガー

レスリスバーガー

 

 現代経営学の創始者、チェスター・アービング・バーナード、主著『経営者の役割』。

バーナード

やっぱり凄いマネジメントのアイディアです。実践からの問題意識、人間観、組織観、管理観、経営観です。サービス創造に経営学の研究成果も存分に織り込んだ研究と教育をしていきたいと思います。経営学は私の研究と教育の基礎です。サービス創造論を地道に、しかし少し焦って構築したいと思います。よし!

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