「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。
本日の学位授与式(卒業式)で2016年度の学部教育活動もほぼ終了しましたので学部長職についての報告をさせていただきます。
学部長任期に関する学内規定に基づき3月31日付でサービス創造学部の学部長を退任します。2年間にわたる学部設計を含む開設準備期間、そして2009年4月の学部開設以降8年間にわたる学部長在任期間中は、多くの方々に力強くご支援・ご指導をいただき心から感謝申し上げます。まずはこれまで学部情報をみずから1900件ほど発信し続けてきたこの学部オフィシャルブログで退任の挨拶をさせていただきます。
心地よさ、快適さ、利便性、安心安全、楽しさなどの価値や感情を創造できる人材の育成に取り組んできました。「他者と異なることを学び、異なる発想をして、意見の異なる人々と協働することのできる人材」の育成をめざしてきました。レッドオーシャンで競争する学部でなく、ブルーオーシャンで差別化した学部づくりに挑戦してきたつもりです。日本や世界のモデルになる学部を創りたいと考えてきました。こんなことを365日24時間、寝ても覚めても考え続けてきました。サービス創造学部が学部教育におけるサービス創造で世界一になればいいと本気で考えてきたし、今もそう考えています。
「サービス創造(Service Innovation)」という新しい領域の学部ながら、「学問から学ぶ」「企業から学ぶ」「活動から学ぶ」という独自の教育方法を確立するとともに、順調な学生募集、毎年99%を超える就職内定率、公式サポーター企業との連携などを実現することができました。また経済産業省からはサービス経営人材育成のモデル学部として評価され、この2年間は「On-Campus Real Business Learning」が「産学連携サービス経営人材育成事業」に採用されました。
また学部長在任中に「The University DINING」「The University HUB」の設計運営に携われたこと、この施設をプラットフォームに学びの場づくりの可能性を模索できたことも貴重な経験になりました。DINING が最新版学生食堂ランキング1位になったことは嬉しい限りです。
多くの学生、卒業生、保護者の皆様、50社を超える「公式サポーター企業」、そして同じ思いを持った学部教職員に恵まれ思い切り学部長として仕事をさせていただきました。サービス創造学部を舞台に出会った多くの方々から一番学ばせていただいたのは学生ではなく私かもしれません。後任の学部長は商経学部時代の吉田ゼミ1期生の今井重男教授です。どうぞ宜しくご協力ください。
この10年間はアドミニストレイティブ・ プロフェッサーとして頑張ってきたので、今後はサービス創造学部教授として地道に研究教育に取り組みたいと考えています。とりわけサービス創造のグランドセオリーの構築に向けて努力するつもりです。そして世界一のサービス創造人材育成のための学部づくりに引き続き貢献したいと思います。まだまだサービス創造の余地はたくさんあること承知しています。
今日の卒業式の後に「サービス創造学部に入学してよかった」と言われました。次はどんな面白いことをしようかな。わくわくしています。