学部長の吉田優治です。
10日(木)夜、私が部会日本担当理事を務めるアメリカ経営学会から依頼のあった論文2本の審査報告書をNYの学会本部に送付しました。論文の内容については言及できませんが、理論的にも教育的にもチャレンジングな内容で、自分自身の研究・教育への刺激になりました。海外の大学人との交流は、研究者・教育者としてのモチベーションを高めてくれます。昨年多忙で参加できなかった毎年8月開催のアメリカ経営学会年次大会に今年は出席して大きな刺激を受けたいと思います。今年の年次大会は、8月上旬にテキサス州サンアトニオで開催されます。
11日(金)、韓国ソウル近郊の富川市にある柳韓大学の金泳鎬(Young-Ho Kim)総長にお会いしました。友人の同大学ヤン教授(韓国電子商取引学会会長、韓国経営教育学会副会長)から2日前に電話があり、急遽、金総長とお会いすることになりました。石井教授にも同席いただきました。金総長は、韓国政府の元産業資源部長官で、日本では国連大学で1年間、東京大学で3年間にわたり正教授をされていました。朝日新聞に定期的に寄稿するなど韓国を代表する言論人のおひとりです。同大学のヤン教授から何度も「サービス創造学部」の革新的な学部教育をお聞きになり、本学部に強い関心を持たれたとのことでした。
金総長は、今後は米中のG2体制というよりも、アジア地域の国々が連携することの重要性を強調されていました。また印象的だったのは、かつて92歳だった経営学の巨人ピーター・ドラッカー教授をカリフォルニア、クレアモントの自宅に訪ねた際にドラッカー教授から直接にお聞きになった「Learning Keeps me youg」との言葉を引用され、「教えることより、学ぶことが重要です」と私たちにお話をしてくれたことです。個人も、国も、互いに学びあう姿勢を持つ重要性を改めて認識させていただきました。金総長からサービス創造学部との国際交流の提案もありました。
13日(日)、中国チベットの国立青海民族大学外国語学院のZha Xi Cai Rang副院長・教授にお会いしました。これまでに何度かお会いする機会がありましたが、今回は「サービス創造学部」との国際交流について具体的な提案をいただきました。日本語学科の卒業生を「サービス創造学部」に正規学生として入学させたい、チベットでの学生サマースクールへの参加案内、同大学での今年5月の学部長講演などを提案いただきました。チベットの学生に日本で多様な経験をさせて、チベット発展の担い手を育成したいとのCai教授の教育者としての熱い思いを感じました。
大学の国際交流センターやサービス創造学部で議論し、学部学生の皆さんにも国際交流の機会を提供できたらと考えています。