学部長の吉田優治です。
学生が成長する瞬間に立ち会えることは、教員にとって最高の幸せです。昨日、大学で開催した「Our Wedding」は、そんな瞬間を実感できた学生プロジェクトでした。これは、本年4月に本学部・特命教授に就任いただいたブライダルファッション業界の第一人者、桂由美先生に協力いただき、本学部でファッションサービスを研究する井上ゼミの学生たちが中心になって企画運営したものです。イベントの目的は、人生にとって重要な結婚をブライダルという視点から考えてみたいということ。当日の参加者は380名。取材の新聞社やファッションメディア関係者も多数来校されました。
桂由美先生と学生たちの熱い思いが化学反応を生じさせ、「Our Wedding」に参加した多くの学生や教職員、一般参加の方々すべてが、新たな熱い思いを抱く機会になったように思われます。桂由美先生、井上ゼミの学生諸君、お手伝いいただいた教職員、メーキャップを担当いただいた東京総合美容専門学校の皆様、モデルや会場設営に協力いただいた和洋女子大学の皆さん、映像演出でお手伝いいただいた政策情報学部のICCネットワーク放送プロジェクトの皆さん、そして学部のパーティープロジェクト、エンターテインメントのメンバーの皆さん、ご協力に感謝申し上げます。一緒に協働できて本当に楽しかったですね。
「Our Wedding」では、島田晴雄学長が桂由美先生について紹介され、続いて桂由美先生に基調講演をしていただきました。桂由美教授は、はじめに昨年のパリオートクチュールに参加した際の映像(http://www.yumi-katsura.co.jp/)を見ながらご自身のブライダルファッションについて解説された後、ブライダルファッションについての熱い思いを語られました。「私が日本の新しいブライダルの形を創る」という強い意志と情熱で、わが国のブライダル界を牽引されてきた物語を伺いました。そして、日本人で一人、パリオートクチュールに参加するデザイナーとして創造し続ける楽しさと厳しさについてお話いただきました。下の写真は、桂由美先生の基調講演の模様です。
その後、オーディションで選ばれた千葉商科大学と和洋女子大学の学生たち15名が、桂先生デザインの衣装で学生ウエディングファッションショーを行ないました。直前リハーサルの段階ですら、桂先生にご協力いただくのは100年早かったと後悔するほど、ドタバタの連続でしたが、本番はバッチリ。学生たちの成長の瞬間に立ち会えました。
企画運営に携わった学生たちも、参加いただいた一般の方々や学生も、全員が紅潮して顔を輝かせていました。出口に立つ桂由美先生に長い列ができました。桂先生と握手をした学生たちの興奮した表情は本物でした。自分たちで動くこと、活動から学ぶこと。本物の熱き思いと、凄さを持ち続ける桂由美先生からいただいた刺激。最高でした。終了後に、学生の一人が「おれ、これからしっかり勉強するワ」と隣の学生に語りかけていたのが印象的でした。下の写真は、島田学長と桂由美先生を中心に関係者スタッフ一同です。
桂由美先生は、サービス創造学部においてブライダルの本格的な研究と教育がスタートすることに大きな期待を寄せられています。ブライダルの世界は、すべてがサービス創造の世界です。桂先生にはこれからも多くのことを学ばせていただきたいと思っています。