こんにちは、学長事務室 石川です。
少し前になりますが、出勤をしようと駅前からバスに乗ったときの話です。
その日は朝から雨が降っており、道路は大渋滞。勤め先に急ぐ人や学生さんなどで混雑した車内はピリピリとした雰囲気でした。
そのような中で、運転手さんから驚きのアナウンスが。
「本日は雨のため道路が混雑しております。恐れ入りますが、もうしばらくお待ち下さい。ところで、最近風邪が流行っております。風邪の予防にはうがいや手洗いがとても有効です。皆様、どうかお風邪をお召しにならぬよう…」。
聞こえるかどうかという淡白な車内アナウンスが多い中、機転を利かせてこのようなアナウンスをされることにびっくりしました。まさしくこれこそ運転手さんのホスピタリティ(おもてなしの心)ではないでしょうか。
ホスピタリティは、今や様々な業界で重要視されています。お客様(顧客)をいかに喜ばせるかを考え、そのための新しい仕組み(サービス)を創り出す、そのような人材が社会で求められています。サービス創造学部では、こうしたホスピタリティについても自然と身に付くよう、一から学ぶことができます。
その後、バスはかなり遅れて到着したのですが、文句を言う人は誰もおらず、それどころか多くの乗客がバスを降りるとき運転手さんに「ありがとう」と声をかけていました。憂鬱な雨の朝でしたが、その光景にとても清々しい気持ちになりました。