学生街の喫茶店

情報科目担当の神保雅人です。

新入生の皆さん,もう学校に慣れましたか。今週は,ネットワーク利用ガイダンスでパスワードを変更し,ラーニングパス(LP)ではWeb履修登録を行いました。昨日は授業スタートが水曜日でしたので,早速フォーマルドレスコードDAYということで,スーツで授業を受けましたね。なお,本日は私の担当する情報入門1の2組は,他学部4年生の臨時SAの助けを借りて初回の授業を無事終えました。(http://ma-jimbo.at.webry.info/200904/article_2.html)

さて,今回は私が理想と考えるサービスについて書いてみたいと思います。

私は大学院の学生の頃,学校の近くにある,いわゆる『学生街の喫茶店』に通い,食事をした後もコーヒーを飲みながら,専門書や論文を読んでいました。

この喫茶店のマスターは,私が食事を終えてそろそろコーヒーが欲しいなと思う絶妙のタイミングで淹れ立てのホットコーヒーを運んでくれます。これは,食べ終えたのを見てからの準備では間に合わないタイミングなのです。常に店内と顧客の動向を見渡し,長年の経験に裏打ちされた勘で予測を行って行動しているのです。とても素晴らしいサービスだと思います。

先日,他大学の経営学研究室主催の研究会に招待されてゲスト参加した折,ある講演者の方がスーパーマーケットを事例に挙げ,「業務をマニュアル化するのは有能な社員が確保できない場合に止むを得ずすることである」と見解を述べられていました。しかしながら,これがファミリーレストランやファストフードの場合であれば,元々パートタイマーやアルバイトで運営するビジネスモデルなので,マニュアルに頼らざるを得ません。

それでは,学生街の喫茶店のマスターのような細やかなサービスをマニュアル化することは可能でしょうか。実は,来店から注文,会計に至るまでの流れをマニュアル化するのは広い意味でのプログラミングに当たります。プログラミングの手法を援用して業務を分析し,様々な場面を想定して場合分けをし,業務の流れを整理するといったことを今後,皆さんと一緒に考えてみたいと思います。