ATM、授業料振込、美術館チケット購入

学部長の吉田優治です。

このゴールデンウィーク期間中、何度か銀行やコンビニのATMで現金を引き出そうと試みましたが、タイミングが悪いのか「現在、このカードでの取扱いはできません」との表示ばかり。銀行HPで調べたところ、引出、入金、残高照会ごとに利用可能な日・時間はバラバラ。また他行やコンビニでのATM利用可能時間などはさらに複雑。なぜこうなってしまうの? これではゴールデンウィークの消費も伸びないだろう。そう言えば、銀行は平日3時に店じまい。窓口業務を利用する社会人には、「仕事を休んで銀行の窓口まで来い」状態。写真は24時間利用可能なアメリカのATMです。

大学だって同じようなもの。数年前に、ある保護者の方から「入学金や授業料の納付はインターネット振込にできないのか。いまどき振込用紙を銀行や郵便局に持参して振り込んでほしいなどとは前近代的。サービス創造学部なら少しは保護者の利便性を考えろ!」と叱られました。すでに税金をインターネットバンキングから納付出来る時代です。お忙しい保護者の方たちには心から申し訳ないと思っています。「会議でご要望は担当部署に伝えたのですが・・・」では、通用しませんよね。大いに反省していますが・・・。

先日、六本木の国立新美術館で開催されている「セザンヌ展」に行きました。正門わきのチケット売り場に傘をさして多くの人たちが長蛇の列。係員によればチケットを買うまで50分待ちの状況とか。セザンヌの絵画を鑑賞する前に、雨の降る屋外で体を冷やし傘をさして50分も行列させるなんて。ご高齢の方もたくさん。これが我が国の国立美術館の悲惨な現状。競争がないからなのか、美術を鑑賞させてやるというお上意識なのか? 美術館の基本理念、設計、運用に問題があるのか。著名な建築家の設計コンセプトを変更することにためらいがあるのか。50分も黙って傘を持って行列している利用者が悪いのか。

美術館の館長に利用者の苦情が届いていないのか、苦情が届いていてもサービス改善するという発想がないのか。館長が、雨の日に傘をさしてチケット購入に50分行列したら美術館のサービス品質は少しぐらい改善するのでしょうか? 私は、芸術作品を鑑賞するような状況ではないと考え、自宅近所の風呂屋で代金470円を払い、心身ともにゆったり、充実した時間を過ごしました。「だよね~」。

サービス創造のマインドや思考力が求められています。サービス創造学部、頑張ります。