サービス創造学部・今井重男です。
暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
8月10日(土)、11日(日)千葉商科大学において、経営行動研究学会(菊池敏夫会長)の第23回全国大会が開催され、全国各地の大学や研究機関より多くの研究者が本学に集まりました。実行委員長の太田三郎教授、副委員長の吉田正人准教授とともにサービス創造学部からも3名の教員が実行委員として運営に当たりました。
大会初日には私も学会報告をしました。テーマは「わが国のブライダルビジネスの展開-萌芽とその実態の一考察-」。学術的な研究蓄積が少ないブライダルビジネスに関する報告です。3~5兆円ともいわれる巨大なブライダルビジネス市場の構造を明らかにするための基礎研究として、ビジネス特性、わが国の結婚式やブライダルビジネスの始まりから現在までの変遷、宗教的演出とブライダルビジネスの関係などを整理し、結婚式・披露宴へのブライダルビジネスの関わりについて考察しました。コメンテータの先生やフロアからのアドバイスを参考として、今後この報告の論文化に取り組みます。
他方、昨年4月よりサービス創造学部の教員3名(松本大吾講師、石井裕明講師、今井)が、千葉商科大学経済研究所の研究助成を受けてブライダルビジネスに関する学術研究を進めています。これまでに10数回の業界関係者インタビューと、沖縄・箱根・軽井沢などのリゾートウエディングのフィールドワーク、結婚直後の新婦1000名以上のアンケート調査を実施し、ブライダルビジネスとその消費者の関係からブライダルビジネスとは何か接近を試みています。こちらの研究成果は来年度学術論文としてまとめ発表することとなっています。
一連のブライダル研究を通じて、このビジネスがすぐれて多様なサービス創造から成立していることが分かってきました。このような意味から、サービス創造学部の“3つの学び”を通じて、わが国のブライダルサービスをけん引する人材が輩出するものと考えました。ブライダル業界での活躍を夢見て、サービス創造学部で“サービス創造”を学ぶということが十分現実的な選択だと思うこの頃です。