組織は生き物,そして組織は生態系


 千葉商科大学サービス創造学部の神保雅人です。

 本日は,サービス創造実践1Bという科目で,ゲスト講師の方をお迎えする2回目の授業でした。お越しいただいたのは,学部の公式サポーター企業の一つ,株式会社三技協の代表取締役副社長 仙石 泰一 様 です。

 当初,当方からはサービスサイエンスとの関連で,『センサネットワークシステム』を取り上げて,『計測に基づくサービス品質の向上』をテーマにしては如何でしょうかという提案をしましたが,事前に1時間に及ぶ打ち合わせをしていただいた結果,次代を担う学生達が『未来』を垣間見られる様な内容で,先方にテーマ設定をしていただくことをお願いすることになりました。

 先ず,仙石様より,『未来の通信インフラ』という題名でプレゼンテーションをしていただきましたが,折しも現在の社名となってから50周年を迎えられたばかりということで,1世紀企業として生き残るための未来へのコンセプトに関するお話しから始まりました。

50周年記念事業コンセプト

50周年記念事業コンセプト

 50周年に当たって,未来(MIRAI)と今(IMA)とを結合した,”MIRAIMA”という新造語を用いたロゴの作成をデザイナーに依頼されたそうで,この単語の中3文字を抜いた,”I AM”と組み合わせて”I AM MIRAIMA”というアニメーションを繰り返し示されたので,学生達にはその洒落が受けていました。

 また,50周年を機に新社屋を建てられたお話しで,そこには普通の職場は存在しないということが学生達には新鮮だった様です。

新社屋

新社屋

 自社を”The Optimization Company”と規定し,無線による通信インフラストラクチャの整備を通じて新たな価値を生み出す様々な事業を展開されて来た経緯の紹介のみならず,経営者としての視点で,組織の在り方,マネジメントの在り方に関しても,他社に類を見ない斬新な考え方を披歴していただきました。(今回の記事の表題は,その際のスライドで使われていた標語です。)

The Optimization Company

The Optimization Company

 続く対談では,プレゼンテーションで紹介し切れなかった内容の深掘りをしていただき,学生達の質問コーナーでは,更に,『Cyber Manual』は,単なる情報の共有ではなく,知識の共有を目指したものであること,未来を築く3つの場として『発信』,『交流』,『創造』を挙げて,英単語としてはそれぞれ “Share”,”Meet”, “Create”を当てていること,会社名の由来は『無線』,『交換』,『伝送』の三技で協力するということ等,大変興味深いお話しが続きました。

 授業終了後には,昨年度,私のゼミのゼミ長がインターンシップでお世話になった件でお礼を申し述べ,今後のインターンシップの在り方に関して情報交換もしましたので,一授業科目のみに留まらない関係性の構築という点で,とても有意義な機会となりました。