「サービス創造学部」学部長、HUB& DINING Bureauプロデューサーの吉田優治です。
経済産業省「産学連携サービス経営人材育成事業」に採用された「On-Campus Real Business Learning」の実現に向けて3月2日〜9日までLAとFloridaを訪問して各大学を視察してきました。
各大学のキャンパスで仕事をしている学生に「Are you a Student ?」と何度も繰り返し質問しました。Cal Poly大学のゲートガードを担当していた学生までもが「YES !」と返事をしてくれました。
Cal Poly大学Pomona、University of California Los Angels(UCLA)、University of Florida(UF)のキャンパスで教職員に混じり多くの学生や大学院生が仕事をしている姿が印象的でした。このことは昨年2月にサンフランシスコ地域のStanford大学、University of Califrnia Davisなどを視察したメンバーからも千葉商科大学で導入を検討する価値があると提案されていたものです。
図書館、Student Union、University Book Store、体育施設などで学部学生に提供される「University Job (UJ)」、 さらにUJ学生のマネジメントや各種企画を行う「Student managers」は、私たちが考える「On Campus Real Business Learning」を実現するにあたり手がかりとなる制度です。
人件費抑制のために正職員の補助職として有給の「University Job」や「Student Managers」が採用されているのでしょうが、結果として大学キャンパスにいながらにしてサービスやマネジメント、プロデュースの仕事を体験・学習できるという制度です。
米国の大学の場合、必ずしも学部がこれらの制度に関わっていないケースが多いようですが、サービス創造学部はHUB & DINING をプラットフォームにして多様なReal Business Learningのチャンスを学生に提供できると確信しています。学外でアルバイトをすることもいいけれど、大学キャンパス内にも学生ができる仕事がたくさん。学生を信頼して任せてみたいな。
教室での「学問から学ぶ」という伝統的な大学教育から、サービス創造学部は「企業から学ぶ」「活動から学ぶ」という3つの学びの機会を提供して、新しい教育モデルを模索している学部です。「University Job」や「Student Managers」を検討したいと思います。
よし!
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昨年2月に視察したUC Davisのフードサービスディレクター(右から3番目)は同大学の卒業生。学生時代にUniversity Job、Student Managerを経験してこの仕事に就いたとのこと。左は同校のStudent Manager。その右二人はUniversity JobやStudent manager のマネジメントを担当するアシスタントディレクター。二人ともUC Davisの卒業生です。
UF の「GATOR NIGHT」の企画運営はMBA大学院生たち(GA: GraduateStudent Assistant )が担当しています。Student Governmentが行うイベントも含めると年間イベントは4千件以上とのこと。
UF のStudent Governmentの各年度のトップです。学生サービスのかなりの部分を担っています。
もちろんUFのRitz Union Hotelの受付は学生です。24時間体制です。
UFのリーダーシップセンターのインストラクターは大学院生。
UCLAのバスケットボールの試合会場でも多くの学生たちがUniversity Jobをしてました。
UCLAのStoreでは試合前の混雑時には100名以上の学生がUniversity Job。商品開発の企画にも参画しているとのこと。
Cal Poly 大学 のStudent Governmentのオフィス。年間予算2億円でStudent Centerの運営をしています。Union Adominstration Staffを50名以上雇用しているとのこと。
学生が個人オフィスを持っています。
Cal Poly 大学のStudent Center あるGame Roomでは学生が受付。
Cal Poly 大学のCollege of Hospitarityが運営するレストラン。学生たちが調理もします。レストランの運営もしています。