「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。
今年4月から佐々木愛梨客員講師に特別講座「英会話質問力養成講座」、「英会話コミュニケーション講座」を指導していただいています。先週、この講座に佐々木先生のお知り合いの小谷文人さん(投資ファンド「株式会社IDIインフラストラクチャーズ」ジャカルタ駐在事務所長)に登壇いただき、学生たちに刺激的なお話をしていただきました。
「英語を学ばなければならない」のではなく、「英語を使いたい」という学生の意識をマインドセットするクラスです。
佐々木先生に小谷文人さんのお話しの概要と学生の反応についてお寄せいただきましたので以下に転載します。写真は講義終了後に受講生とパチリ(クラス受講生は25名定員です)。右から3人目が佐々木愛梨先生、2人目がゲストスピーカーの小谷文人さんです。
***** (佐々木愛梨客員講師の投稿) ******
「英語を話せる」からといって、国際的なマインドを持っているとは限らない。
今春からスタートしたサービス創造学部の英会話質問力養成講座と英会話コミュニケーション講座(バイリンガルが教えるグローバルマインドセット講座)では、まず英語脳のスイッチをオンにするために必要な「マインド」(心構え)を理解し、その上で「英語」を自己実現に役立つ1つのリソースとして身につけて欲しいと考えています。
その考えに共感してもらうために「お見本」となる人物を招聘し、「英語を学んだその先にあるもの」や、「国際的なマインドを持つために必要なものはなにか」を話していただきました。
ゲストスピーカーは、エネルギー及びファイナンスを軸としてキャリアを構築されている小谷文人氏。若干30歳という若さながら、GEキャピタル(現日本GE)にてエネルギー金融業務を行い、風力発電事業会社にてファイナンスマネジャーとして活躍。そして現在は株式会社IDIインフラストラクチャーズという自然エネルギーを軸とした投資ファンド会社のジャカルタ駐在事務所長を勤めており今年で3年目の赴任生活を迎えた。
アメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコにて大学生活を送り、新卒でメガグローバル企業に採用された。しかし、グローバル会社だからといって国際的なマインドを持った人間がいるとは限らず、日々の業務で英語を使う機会も少なかったという。
「大きな会社で小さな仕事をするより、小さくてもいいから会社で大きな仕事をしたい。」
そんな思いは日々大きくなり、軸となる専門分野だけは変えず環境を変えて今に至っている。学生達にとってみれば年齢がさほど離れていないことも、親しみ易く「遠すぎない成功者」とう存在と映ってくれたら嬉しい。
彼の話を聞いていると「チャンスとは英語が話せるという理由で掴めるものではなく、英語学習のプロセスの中で経験した数々の苦しみや感動、異なった価値観や文化の人達との触れ合いから生まれた広い視野である」ということがわかる。
ありのままの自分の英語力でいい。とにかく多くの人達と触れ合あう。それがグローバルマインドセット講座の主旨である。そして、今回の講演では下記のポイントについても小谷氏の考えを共有していただいた。
◆インターンシップをするとなぜ就職率があがるのか?
◆英語や西洋に興味のなかった彼が英語を学習するようになったきっかけ。
◆目的さえブレなければ、環境はどんどん変えていくべき!
◆国際的なシーンで彼が英語よりも大事にしているコミュニケーションとは?
小谷氏の話に関心が高まるあまり、講演中に質問をしている学生の姿が輝かしかった。周りに「どう思われるか」よりも「聞けるチャンスを逃さない」貪欲な好奇心を抱きそれを表現する能力こそ、英会話質問力アップ講座で学んでいる事そのものである。
自分の「価値観や常識」にとらわれていたら国際的な場面で誰ともコミュニケーションがとれない。など、英語の学習以前に、国際言語を使う人のルールのようなものを学んでくれたような気がした。それらを立証してくれる学生一人一人のフィードバックレポートから幾つか感想を引用してご紹介する。
◆「世界に生きる日本人は、日本人でありながらも日本人という考えをいったん壊して、でも、その中には日本人や自分がしっかり生きている・・・普段なら終わってから質問をするものですが、途中で聞けたりと、考えてすぐしゃべれるのでちゃんと話をしている感じがありとても楽しかったです。」
◆「・・・日本を離れてから苦しい思いが9割あった、と言っていましたが今のふみとさん(小谷氏)を見ていると全く9割の苦を感じませんでした。なぜならば、3社も移動して自分のすきなことのジクを変えずに‘進化’していっていて・・・輝いて見えています。・・・英語をツールとして使っていけている事に憧れを持ちました。自分の気持ちの切り替えにもなりました。」
◆「・・・自分も世界で働いてみたいと思いました。・・・大学では学べない事を学べたと思いました。」
◆「・・・それぞれの文化の違いや価値観、性格の違いをどう対応していくかは、やはりコミュニケーションをお互い取る事だと思いました・・」
◆「・・本当に英語はいつ必要になるのか分からないなと思いました。・・自分も若い間に色々な経験、体験を積んで、大人になりたいです。」
◆「・・・英語を話せて生活も楽しそうな文人さんを見て、自分もこうなりたいと思いました。」
全てのフィードバックを記載しきれないのは残念だが、学生達が小谷氏によって受けた何らかの影響が「今の自分」を刺激し、輝かしい未来の自分に出会うためのヒントになってくれることを強く願う。今回のゲスト講演は大成功であり、ジャカルタからたった1週間の一時帰国という多忙なスケジュールにも関わらず快く引き受けてくださった小谷氏に心から感謝したい。
2014/05/18 客員講師 佐々木愛梨
◆大学広報誌「Inside」 :https://mit.prof.cuc.ac.jp/fsiblog/2014/04/05/18531
◆最新学部パンフレット:https://mit.prof.cuc.ac.jp/fsiblog/2014/04/12/18621
◆学部インハウスメディア「Kicky」 :http://kicky-cuc.jp/
◆サービス創造学部HP :http://www.cuc.ac.jp/prospective/department/service/index.html