投稿者「石井 裕明」のアーカイブ

日本語で学ぶサービス創造国際交流セミナー・前編

こんにちは。専任講師の石井です。

吉田先生が速報をお伝えしてくださいましたが、8月27日から8月30日に行われた「日本語で学ぶサービス創造国際交流セミナー」の詳細レポートです。

今回のセミナーは、公式サポーター企業であるJTBやHISのご協力をいただきながら、「学生が創造する東京観光」をテーマに進められました。セミナー期間中は日本人学生も留学生も千葉商科大学の合宿所で寝食を共にし、交流を深めてもらいます。日本人学生にとっては、日本にいながら国際交流にどっぷりつかれる四日間、留学生にとっては、より日本人学生の生活をしっかり体験できる四日間になるはずです。

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8月27日の午後、参加学生が続々と集まってきます。中国からの学生5名は吉林省から上海を経て茨城空港に、台湾からの学生2名は羽田と成田にそれぞれ到着しました。空港からは、職員やSAとともに大学に向かいます。夕方には日本人学生も到着し、今回のセミナーがスタートしました。

まずは交流を深めるために、パーティープロジェクトにウェルカムパーティーを企画してもらいました。プロジェクト・メンバーの浴衣での歓迎に留学生も嬉しそうです。冒頭で行った留学生の日本語の自己紹介では、日本のアニメや漫画が好きという声もちらほら。アニメや漫画は日本を代表する文化なのだと再認識しました。お寿司などの日本食を中心としたメニューを楽しみながら、ゲームなどで交流を深めます。パーティープロジェクトの趣向を凝らした演出のおかげもあり、パーティーの後半になると、至る所でフラッシュが光り、留学生と日本人学生を交えた記念撮影が行われていました。

大盛り上がりのパーティーでしたが、翌日からのプログラムに向けて、早めに合宿所に戻ります。

 

二日目は、丸の内キャンパスでのJTBとHISの方々の講義から開始です。合宿所を8時に出発し、通勤客で混みあう総武線と山手線を体験しながら丸の内キャンパスに向かいます。

丸の内キャンパスに到着すると、いよいよ本格的なセミナーの開始です。講義の中では、JTBの方もHISの方も海外からの旅行者を取り巻く状況を非常に丁寧に、分かりやすく解説してくださいました。日本を代表する両社からの講義を聞けるセミナーなど、なかなかないのではないでしょうか。日本のビジネスパーソンの話を聞く機会があまりない留学生たちだけでなく、日本人学生にとっても貴重な機会だったはずです。質疑応答では、日本人学生からも留学生からも質問も出て、非常に有意義な講義となりました。

 

講義終了後は、JTBグループとHISグループに分かれて、東京観光を体験するためのツアーに出発です。それぞれの企業の方と事前に相談し、両社で提供されているスタンダードな東京観光ツアーに参加させていただきました。今回のツアー参加の大きな目的は、翌日のグループ・ディスカッションに備え、それぞれのツアーの良さを吸収してきてもらうことです。とは言いつつも、それぞれ参加したツアーを目いっぱい楽しんでいました。

ツアー終了後、日本人学生と留学生を交えたグループによる自由行動となりました。合宿所の門限までそれぞれの東京を満喫してきたようです。

チャリティーのご報告【千葉ロッテ・プロジェクト】

皆さん、こんにちは。専任講師の石井です。

甲子園の熱闘もクライマックスを迎えようとしておりますが、千葉商科大学では7月17日(火)千葉ロッテマリーンズvs東北楽天戦において、千葉商科大学スペシャルデーを行いました。

そのスペシャルデーの一つの柱として取り組んでいたのが、チャリティー企画です。今回は、チャリティー企画を中心となって進めていた3年生の杉本君からその報告が届きましたので、掲載いたします。

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今回のCUCスペシャルデーでは1塁側の内野自由席が埋まるほどの多くのお客様にご来場いただきました。私達の呼びかけに応じて来場してくださった皆様、本当にありがとうございました。

私は当日チャリティー企画を中心に活動を行っていたのですが、試合前に行われた千葉商科大学特設ブースでのチャリティー抽選会では、多くの方のご協力をいただき、¥273,324という金額が集まりました。

これもチャリティーにご賛同いただいたお客様や、チャリティー抽選会でサイン入りのグッズをご提供いただいた千葉ロッテマリーンズの選手やスタッフの方々のご協力があったからこそ実現できたことであります。本当にありがとうございました。

今回集まった募金額の半分は、千葉県の被災地である旭市へと8月6日(月)に直接寄付させていただきました。もう半分は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付させていただきます。

今回、スペシャルデーの企画を行うにあたっては、慣れないことも多く、なかなか作業がうまく進まない時期もありましたが、プロジェクトメンバーが一丸となってなんとか当日を迎えることができました。最後に、このような機会を与えて下さった千葉ロッテマリーンズの関係者の方々に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

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8月6日の旭市への寄付には、私も同行しましたが、当日は明智忠直旭市長とも面会させていただきました。力強く語られた復興への思いに訪れた我々がパワーをいただいた思いがしました。

 

今回のチャリティー企画には本当に多くの皆様のご協力をいただきました。ご協力をいただいた皆様のそれぞれの思いが、旭市並びに被災地域の復興を後押しできると信じております。

改めまして、今回のチャリティーにご協力をいただきました皆様に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

千葉商科大学スペシャルデー【7月17日千葉ロッテマリーンズvs東北楽天戦】

皆さん、こんにちは。専任講師の石井です。

もうすぐオリンピックも開幕しますね。既に女子サッカーの試合が始まり、世界がスポーツ一色に染まる夏が訪れようとしています。

そんな夏を先取りし、7月17日(火)千葉ロッテ・マリーンズvs東北楽天戦において、千葉商科大学スペシャルデーが開催されました。当日はなんと関東の梅雨明けの日。今年の「熱いスポーツの夏」を暗示しているかのような天候でした。

我が千葉ロッテ・プロジェクトでも、今回のスペシャルデーの盛り上がりに少しでも協力できればと、「熱く」活動に取り組んできました。チケット販売、チャリティー企画、寄せ書きなど、我々のプロジェクトが中心になって運営したものをはじめ、ステージイベントや始球式の企画など全体的なプロデュースの部分についても、多角的な視点からサービス創造の可能性を探ることができたと思います。

さて、今回はそのご報告第一弾といたしまして、参加学生よりコメントが届きましたので掲載いたします。

まずはプロジェクト代表の中村しおりさんからのコメントです。

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先日7/17に行われたCUCスペシャルデーでは多くの方のご協力により企画を無事に終えることができました。

ご来場いただいた方々

チャリティー企画にご協力していただいた方々

千葉ロッテマリーンズの監督・選手・スタッフの方々

サポートしていただいた大学の教職員の方々

本当にありがとうございました。

 

私個人としては後輩の山田さんと一緒に、球団・選手への応援メッセージを集めた寄せ書きを贈呈させていただくという役目をいただきました。千葉ロッテマリーンズの優勝を願うとともに、同じ千葉県を舞台に活躍する球団のみなさんと私たち大学生とが、力を合わせて千葉県を盛り上げていけるような期待を込めて、応援メッセージをお渡ししてきました。

 

今回スペシャルデーの開催という貴重な機会をいただき、多くのことを学ぶことができました。

自分たちの考えた企画が実現していく中で、運営に関しては初心者だった私たちは戸惑うことが多く、なかなか思うようには進まない期間もありました。

しかし、そうした期間をみんなで乗り越えることで、私たちは千葉ロッテプロジェクトとして成長できましたし、メンバー個人も成長できたと思います。

 

スペシャルデーが終わってからゼミのみんなと参加したという学生から「ゼミのメンバーとの交流を深める機会になってよかった」という感想をいただきました。

同じものを楽しみながら楽しさを共有することで人とのつながりを深めることができる。

そうした力がスポーツ観戦にあるのだと改めて実感したとともに、もっとそのような機会を多くの人に提供したいと考えています。

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中村さんからのコメントにもあります通り、今回のプロジェクトの活動には多くの方々からのご協力をいただきました。私からも改めまして御礼申し上げます。

続きまして、今回の学内ポスター制作などにご協力いただいた山田絢美さんからのコメントです。山田さんには中村さんと一緒に記念品贈呈の大役もお願いいたしました。

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こんにちは。サービス創造学部2年山田絢美です。 先日の千葉商科大学スペシャルナイターにて私は今江選手に記念品の贈呈をさせていただきました。

私は千葉ロッテプロジェクトには所属していませんが、 今回スペシャルナイターのポスターを作成させていただいた関係でこのような役をまかせていただくことになりました。

当日は今江選手のさわやかな笑顔とグラウンドから感じるこれから野球が始まる雰囲気がとてつもない興奮を与えてくれました。 憧れの選手を前に緊張しっぱなしで「いつも応援してます」と月並みな声掛けしかできなかった私にも今江選手は笑顔でありがとうと答えてくださり、 「ああ、この人がいつも観客席やTVで見てる人なんだなあ」と感じさせてくれました。 それと同時に観客席からグラウンドへの熱気をすごく感じました。 (そんな中、むしろその時以上の視線や期待を向けられている中で野球をし、観ている人に期待や夢を与えているような人だと思うと、 今でも握手したこの手からパワーがもらえている気がします。)

そんなド緊張な本番の前に私たちの支えになってくれたのがマリーンズのマスコットキャラクターのマーくんとクールくんでした。 私達の出番が回ってくるまでの間、話しかけるようにかまってくれたり、観客席から手を振るファンに応えていたりしているのを見ていると、この子たちも球団を代表するマスコットキャラクターなんだな、と感じました。

サービスの面からみても、ファンを楽しませるようなイベントや工夫がたくさん盛り込まれているなあと 観戦に訪れるたび思わさせてくれるのがQVCマリンフィールド、そして千葉ロッテマリーンズです。 今回の経験からただ観戦に来るだけの楽しさに加えて学びの場でもあることを気づかさせてもらいました。

これからもこの魅力的な球団を応援していこうと改めて思いました。

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中村さんも山田さんも、違う視点からではありますが、サービス創造の「力」を実感してくれたようです。二人とも今回の経験を生かして、更なるサービス創造の実現に結び付けていってくれるものと思います。

中村さんのコメントにもありましたチャリティーの結果等はまた後日ご報告いたします。もう少々お待ちください。

マーケティング・リサーチ・グランプリ

専任講師の石井です。急に寒くなったためか、風邪も流行っているようです。体調など崩されていないでしょうか。

さて、12月4日(日)に東京近郊のマーケティング系列ゼミが集まって行われる研究発表会が東洋大学で開催されました。その名も「マーケティング・リサーチ・グランプリ」。略してMRGPです。今年は4大学6ゼミ、約200名の学生が参加しました。千葉商大からは安藤ゼミと石井ゼミの2つのゼミが参加です。

毎年、与えられたテーマに関する研究を進めるのですが、今年のテーマは「Z世代向けマーケティング」。Z世代とは1985~92年生まれの世代のことを指します。「最近の若者はものを買わなくなった」といわれることが多いかと思いますが、果たして本当にものを買わなくなったのか、買わなくなったのだとしたらその原因は何か、そのような若者にマーケティングの視点からどのようにアプローチできるのか、などについて論じていきます。

各チームとも、テーマが発表された4月から、この発表会を目指して研究を進めてきました。特に最終発表が迫ってきた11月からは、毎日のように集まって議論を重ねた班も多いようです。

当日はまず5ブロックに分かれて予選を行い、それぞれのブロックで最も評価の高かったチームだけが決勝に進みます。商大からは石井ゼミの3年生のグループが決勝に進出することができました。

参加学生200名の前で行われた最終プレゼンでは、さすが3年生、という堂々とした発表を見せてくれました。質疑応答では、厳しい質問も出たのですが、あわてず、冷静に、丁寧に受け答えする姿が非常に印象的でした。

結果は・・・惜しくも最優秀賞は逃したものの、参加した学生の投票によって決まる学生賞をいただくことができました。おそらく、ですが、丁寧で落ち着いた質疑の受け答えが好印象だったのではないかと思います。

3年生は昨年に続いての参加だったのですが、実は昨年は賞を取ることができませんでした。その悔しい思いをバネにして、しっかりとリベンジを果たしてくれた姿に胸が熱くなりました。今回、賞をとれなかった他のグループも、この悔しさをバネに、また別の機会でリベンジを果たしてくれるのではないかと思っています。

本気で取り組んだからこそ、悔しさを感じられる。悔しいからこそ成長できる。きっとこうした経験が皆さんを大きく成長させてくれるのではないでしょうか。

是非この経験を糧に更なる高みを目指してほしいと思っています。写真は学生賞を取ったグループの喜びの一枚です。

日中交流プログラム④

専任講師の石井です。先日から投稿している9月15日から18日に行われた日中交流プログラム報告の完結編です。

プログラムが発表された当初の予定では、上海観光は3日目の夜と4日目の午前中の予定でしたが、立信会計学院と調整の中で予定が変更され、3日目は一日観光となりました。朝9時半ごろ、立信会計学院のある松江区に名残惜しさを感じながらも、上海市街に移動します。

市街での宿泊は8万人を収容できるスタジアムに隣接する上海富豪東亜酒店です。

最初にホテルへのチェックインを済ませ、昼食場所に向かいます。施敏先生のお計らいで、緑波廊という小龍包で非常に有名なお店を手配していただきました。施敏先生曰く「ここの料理を食べないと上海料理を食べたとは言えない」とか。出てきた料理全てがおいしかったのですが、特に肉汁あふれる小龍包は絶品でした。

この昼食の時間にサプライズゲストです。一昨年の中国プロジェクトの際に、立信側のスタッフとして活躍してくださったあいちゃんが我々の到着を待っていてくださいました。私は初対面だったのですが、会ってまず驚くのは流暢な日本語です。独学というのを聞き、さらに驚かされます。つくづく語学はやる気と努力なのだな、と感じました。一昨年には学生交流の中心として活躍してくださった彼女も、すでに大学を卒業され、外資系の監査法人への就職が決まっているそうです。「日系企業とのやり取りも増えるので、さらに日本語も頑張らなくては」と語るあいちゃんからは、これからの社会人生活にかける意気込みがうかがえました。こうしたOB・OGを含めた交流が展開できれば、さらに本プログラムを発展させられるのではないかという期待も膨らみます。

お忙しい中、駆けつけてくれました

昼食を終えた後は、豫園、南京路、新天地の観光です。豫園ではガイドさんが丁寧に解説してくださったおかげで、その歴史的な位置づけや文化的な意味を学ぶことができました。南京路は上海最大の繁華街です。私の個人的な印象だと、銀座の歩行者天国に原宿竹下通りの活気を加えたようなイメージでしょうか。つくづく上海の都会さとそのパワーを感じます。新天地は、南京路とは一転、ヨーロッパ風の街並みにおしゃれなカフェやレストランが立ち並ぶ一角です。レストランの客層を観察していると、欧米系の方が目立ちます。お店によっては過半数が欧米系の方、というところありました。古くから上海は国際都市として位置付けられていたようですが、それは21世紀の今でも同じようです。

その後、夕食をとり、外灘の夜景を観賞しに行きました。外灘では、高層ビルが立ち並ぶ「新しい上海」とヨーロッパ風の面影が残る「古い上海」の夜景を一緒に見ることができます。日本では経験することのできない風景に、学生も歓声を上げていました。観光を夜まで目一杯楽しみ、ホテルに戻ります。

4日目は12時のフライトだったので、ホテルから直接空港に向かいました。

4日間お世話になったガイドさんや運転手さんともお別れです。ガイドさんは非常にきめの細かい気遣いをしてくださいました。運転手さんは寡黙な方なのかな、と思いきや、写真でもわかるとおり、お茶目な方でした。お二人のサポートがあったからこそ、無事に4日間の研修を終えることができました。

ガイドさん、運転手さんと

帰りの上海浦東国際空港は非常に混雑していて、チェックインや出国手続きに思いのほか時間がかかってしまいました。裏を返すと、海外へ出発する中国の方が非常に多いのだ、ということになるかと思います。チェックインカウンターの行列を見ながら、中国からの観光客向けサービスには、きっとまだまだサービス創造の機会が隠されているのだろうなぁ、などと考えていました。

我々の乗った飛行機は、予定通りのフライトで16時に成田に到着。

空港で解散式を行い、全行程が終了しました。

今回のようなプログラムを通じ、学生の皆さんには、グローバルな視点を持った人材を目指してほしいと思います。海外には日本とは異なる文化があります。その一方、同世代の人と話していると、驚くほど似た好みを持っていることもあります。きっとそれがグローバルな視点で物事を考えた時の難しさでもあり、面白さなのだろうと思います。ただ、こうした「共通点」や「相違点」は、本やインターネットで見るだけでは分からないことが多いのではないでしょうか。海外に出てこそわかることがきっとあるはずです。今回のプログラムに参加してくださった皆さんには、この経験を活かしもらい、今回参加できなかった皆さんには、次なる機会をうかがってもらいながら、日本だけではないグローバル視点で考えたときのサービス創造を一緒に考えていきましょう。

長くなってしまいましたが、私からの2011年度日中交流プログラムの報告は以上です。

最後に、改めまして、熱烈な歓迎と心温まる交流をしてくださった立信会計学院の皆様への感謝を込めまして、今回の報告を結ばせて頂きます。本当にありがとうございました。謝謝。

日中交流プログラム③

専任講師の石井です。前回の投稿から少し日が空いてしまいましたが、引き続き、9月15日~18日で実施した立信会計学院との交流プログラムに関する報告です。

2日目の午前中には青島ビールの工場と明治の製菓工場の見学を行いましたが、午後は立信会計学院に戻っての研究会です。研究会では、中国市場における明治商品のマーケティングについて考えてもらう予定です。

本学部の学生には、この研究会に臨むため、9月6日に行われた事前講義に参加してもらい、グローバル・マーケティングに対する理解を深めてもらいました。一方、立信会計学院の学生の皆さんは、今回の研究会のために、夏休みを返上して市場調査を行ってくださったとのことです。どのような研究会になるか、期待が高まります。

研究会は14時に始まりました。

まずは、立身会計学院の皆様から市場調査の結果について発表していただきました。夏休みを返上して実施してくださった調査には、実際のコンビニエンスストア利用客から得られたデータなども含まれており、中国市場における明治製品の位置づけが非常にわかりやすく描き出されていました。また、得られたデータをマーケティングのフレームワークから分析しようという試みもあり、非常に意欲的な発表をしていただきました。発表が全て日本語で進められた点からも、立身会計学院の学生たちの意気込みが伝わってくるのではないかと思います。

続いて、私から簡単にブランドの重要性とブランドネームの考え方について説明させていただきました。もちろんどの国でもブランドネームは重要なのですが、中国においては漢字によるネームがつけられるなど、独自の特徴が見られます。特に漢字は意味を有するため、どの文字を用いるか、ということが中国市場におけるブランドネーム作成のポイントになるはずです。

その後、中国市場におけるマーケティングやブランドネームを検討するグループワークに移りました。まず立信会計学院の学生に、日本で発売されている明治のチョコレート菓子を試食してもらい、中国で最も成功しそうな商品を選んでもらいます。本学の学生はその商品の日本での売り方やブランドイメージなどについて立信側の学生に伝えます。最後に、全員で協力してブランドイメージに合った中国語ネームを考えてもらうといった流れです。

結果から言ってしまうと、非常にユニークなブランドネーム案がいくつも提案されました。チョコレート菓子の食感に注目した漢字を用いたネームや、パッケージに記載されたデザインに注目したネーム、近年の中国市場のトレンドを取り入れたネームなど、それぞれに工夫を凝らしたブランドネームが提案され、活発な議論が展開されました。

先日の投稿で、企業に対する本学学生の積極的な質問に立信会計学院の先生方が驚かれていた、という話を掲載したかと思うのですが、今度は我々が立信会計学院の学生の活発な議論の様子に驚かされました。特に、熱の入った議論が展開されると、中国語であるにも関わらず、その思いが言葉の壁を越えて我々にも伝わってくるようでした。今回のような商品やブランドネームに関する議論に限らず、熱い思いはきっと言葉の壁を越えます。参加した本学の学生も身を以てそのことを感じたのではないでしょうか。

議論の時間は長めに取っていたつもりだったのですが、それにもかかわらず、議論に割く時間が短かったと感じずにはいられない素晴らしいディスカッションになりました。議論は研究会終了予定の16時半ぎりぎりまで続きました。

研究会終了後、全員で

 当初は研究会終了後、そのまま立信会計学院の皆様とお別れの予定だったのですが、名残惜しさもあり、学生の皆様にはその後の夕食まで一緒に行動していただきました。

夕食時は前日に引き続き、我々教員は席を外し、学生だけで交流してもらいました。後から聞いた話によると、お互いの国のゲームを教えあったりして、非常に密度の濃い交流ができたようです。日本で普通に大学に通っているだけでは、なかなかこうした交流の機会はもてません。たとえ、いろいろな国に旅行に行ったとしても、一緒に勉強し、食事をし、行動し、語り合うということはそう多くはないでしょう。今回のような出会いは一生の宝になるはずです。是非、大切にしてもらい、自らが海外に羽ばたくきっかけとしてもらいたいと思います。

さらに、もしこうした交流の中から新たなサービスが創造されることがあれば、私たち教員にとってこれに勝る喜びはありません。

立信会計学院の皆様、本当にありがとうございました。

立信会計学院の学生の皆さんと

3日目は上海市内に移動し、観光を楽しみます。

私の報告ももう少しだけ続きます。

日中学生交流プログラム②

専任講師の石井裕明です。前回に引き続き、9月15日~18日で実施した立信会計学院との交流プログラムに関する報告です。

2日目は8時出発と少々早めからの活動となりました。もちろん一日立信会計学院の皆様と一緒に行動させてもらいました。

午前中は工場見学です。松江区には多くの企業の工場が進出しており、まさに「世界の工場」の一角を担っていると感じられます。たとえば、世界中のノートパソコンの1/3が松江区で作られているそうです。松江区では、170社以上の日本企業が操業しているとのことでした。

最初に見学に訪れたのは中国が誇る世界的ビールメーカーである青島ビールの工場です。まずは日本でいう財務部長の方から青島ビールのマーケティングについて説明を受けました。日本で見かける青島ビールだけを考えると、それほど種類が無いように感じますが、中国国内では58もの種類を販売しているそうです。驚きを感じる方が多いのではないでしょうか。また、日本ではビール離れが叫ばれて久しいですが、中国のビール市場はまだまだ伸びているそうです。今後の中国ビール市場の動向にも注目していきたいですね。

青島ビールのマーケティングに関する説明を受けた後、作りたての青島ビールをいただくことができました。私はそれほどグルメではないのですが、中国ではビールを冷やして飲む習慣がそれほどないとのことで、冷えていなくてもビールそのものの味わいを楽しめるのが特徴でしょうか(もし違う印象をお持ちの方は是非コメントをいただけると助かります)。午後には研究会があるので、多くは飲めませんが、3年生の学生も作り立ての青島ビールを楽しませていただきました。

出来立ての青島ビールをいただきました

青島ビールの方が我々からの質問に答えてくれるというお言葉に甘え、非常に多くの質問をさせていただきました。学生からの質問の一つ一つに日本市場と中国市場の違いが見え隠れしており、まさに国を超えた経営やマーケティングの醍醐味を感じられたのではないかと思います。後から聞いたことですが、学生が積極に質問する様子を見て、青島ビールの方も、立信会計学院の先生方も驚かれていたそうです。その後、工場内のラインの様子を見学させていただきました。

青島ビールに引き続き、明治の製菓工場に向かいました。こちらの工場での説明を担当してくださった日本人の総経理(社長)の方は千葉県内にお住まいがあるとのことで、本学との縁を感じながらの見学となりました。

工場での主力製品はチョコレートだとのことです。日本では、明治のチョコレートというと、板チョコを思い浮かべる方も多いのではないかと思いますが、中国市場では日本で冬季に発売しているメルティキスが特に人気だそうです。日本では発売されていないフレーバーもあり、カラフルな箱が並んでいる様子は、舌だけでなく目にも楽しく感じます。

最初にしていただいたプレゼンテーションでは、明治商品の中国市場における位置づけを調査データを示しながら説明してくださったり、現在展開されているマーケティング活動を写真や動画を交えながら紹介してくださったので、学生達にも日本市場と中国市場の違いが非常に理解しやすかったのではないかと思います。

ここでの質問タイムでも学生の積極性が目立ちました。特に、日本と中国におけるパッケージの違いに関する質問には、一つ一つの製品をじっくり見ているのだなぁ、とマーケティング担当教員として感心させられました。具体的に言葉で説明するのは難しいのですが、単純化してしまうと、中国のパッケージの方が日本のパッケージより強固に作られており、その方が評判が良いそうです。その後の工場見学では従業員の方が黙々と作業している様子が非常に印象的でした。

明治の製菓工場での集合写真

二つの工場の視察を終えたら、立信会計学院へ戻って昼食、そして研究会です。

日中学生交流プログラム①

専任講師の石井裕明です。台風15号の被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。

さて、7月にこの「サがつくブログ」でもお知らせいたしましたが、9月15日(木)から9月18日(日)の3泊4日で上海立信会計学院経貿学部との交流プログラムに行ってまいりました。メンバーは、教員が吉田先生、神保先生、モーニングクラスを担当していただいている施敏先生に私を加えた4名、学生が3年生男子6名と2年生女子3名の9名、全員で13名のツアーとなりました。

一日目は朝9時に成田空港に集合。特に目立った遅刻もなく順調な滑り出しです。

成田空港での結団式の様子

10時55分発の飛行機で一路、上海浦東国際空港へ。

現地に到着した直後、参加メンバーの一人が言った「中国の臭いがする」という言葉が印象的でした。私もそれほど海外経験が豊富というわけではありませんが、確かに行った国それぞれに「臭い」があるように思います。五感全てで海外の空気を感じる。こういう経験がきっと将来の糧になるはずです。

上海浦東国際空港から立信会計学院のある松江区まではバスで2時間弱といった所でしょうか。バスの中での学生達の様子を見ていると、急速な経済発展を遂げている上海の景色を見ながら、それを作り上げているパワーも感じていたようです。

一昨年の中国プロジェクトなどに参加した方は分かると思いますが、大学近辺に到着してまず驚くのは圧倒的なキャンパスの広さです。松江区の大学城という区画には7つの大学が集まっているそうですが、それぞれの大学が広大な敷地に独自のデザインの建物を有しています。立信会計学院はその中ではそれほど大きな方ではないそうですが、それでも本学の20倍以上もの敷地面積を誇るそうです。中国の大学教育にかける意気込みを強く感じました。

立信会計学院の図書館

立信会計学院に到着すると、教員の皆様と学生の皆様から手厚い歓迎をしていただきました。学生の皆様は全員が日本語で自己紹介をしてくださいました。中には日本のドラマが大好きという方もいて、本学の学生も一気に親近感を覚えたのではないかと思います。

一通り、お互いの紹介が済んだら、教員と学生に分かれ、それぞれ交流を持ちました。学生グループは大学城で一番の繁華街に連れて行ってもらい、一緒に食事をしたり、街を散策したようです。我々教員は、湖のほとりにあるレストランで本場の中華料理をいただきました。食べきれないほどのおもてなしをいただきながら、教育や研究、プライベートなことまで様々な話をすることができました。後で聞いてみたところ、学生に用意してくださった食事も食べきれないほどだったそうです。立信会計学院の皆様の温かいおもてなしに感激いたしました。

立信会計学院の先生方とレストランにて(写りが悪くて申し訳ないです)

宿泊は一昨年と同じ,上海新沙瓏国際酒店(Shanghai New Chalon Hotel)でした。翌日の活動に思いをはせながら夜は更けていきます。

球場視察に行ってきました

皆さん、こんばんは。千葉ロッテ・プロジェクトを担当している石井裕明です。

世の中はなでしこJAPANの快挙に沸いておりますが、国内に目を向けると、プロ野球の熱戦が毎日繰り広げられています。

さて、私が担当している千葉ロッテ・プロジェクトでは、今年も「どうしたら多くのお客様に千葉ロッテマリーンズを好きになってもらえるか」、「どうしたら多くのお客様にQVCマリンフィールドに足を運んでいただけるか」をテーマに企画の検討を進めています。

そのヒントを得るべく、先週7月13日(水)にQVCマリンフィールドの見学と、いくつかの調査を行ってきました。

当日は14時に現地に集合。まずは球場内の見学をさせていただきました。プロジェクトメンバーの様子を見ていると、様々な工夫が凝らされた座席のご説明を伺いながら、自分たちが考えている企画とのつながりを考えつつも、座席に付加価値を生み出す発想の斬新さを感じていたようです。通常の座席に独自のアイディアを加えることで、付加価値を生み出す。まさにサービス創造ですね。

球場の見学をさせていただいた後は、いくつかのグループに分かれ、企画していた調査を実施しました。来場されたお客様へのアンケートを行ったグループでは、最初は恥ずかしそうに声をかけているようにも見えましたが、温かく対応してくださるお客様の多さに後押しされ、最終的には数多くのご意見を聞くことができたようです。

お客様が通るのを待っています

次なるアンケートに向けて打ち合わせ中

また、別のグループはお客様の数をカウントしていました。慣れない作業で戸惑いもあったのではないかと思いますが、有益なデータを得られたようです。

お客様の数を数えています

今回は、調査後、対埼玉西武との試合も見学してきました。結果は6-4で千葉ロッテマリーンズの勝利!!最初は企画との結びつきを考えたり、調査を進めたりしながら見学していたプロジェクトメンバーも、いつの間にかすっかり試合に引き込まれていたようです。

優れたサービス創造のヒントは現場に行かないと得られないと思います。今回の視察中も、いくつものサービス創造のヒントが見つかったようです。

千葉ロッテ・プロジェクト、新たなサービス創造に向け奮闘中です。

ゼミ発表から感じたこと

こんにちは。専任講師の石井裕明です。この4月からサービス創造学部の一員となりました。皆さんの学生生活がより充実したものになるよう、一緒に様々な活動をしていきたいと思っています。これからよろしくお願いします。

さて、木曜日は私の担当しているゼミがある日です。今日の2年生のゼミでは、自分たちが好きなブランドについて自由に発表してもらいました。発表担当の2つのグループが選んだのは、ハーゲンダッツとディズニー。どちらも日本で行われたブランド調査で上位にランキングされるような力のあるブランドです。まだゼミを始めて一回り目の発表なのですが、両グループとも非常によくまとまった発表をしてくれたので、改めてそれぞれのブランドの凄さを認識することができました。

マーケティングには「優れたブランド、製品、サービスは顧客を感動させる経験を生み出す」という考え方があります。私も学生の皆さんの感動を生み出す優れた教員を目指し、日々、努力していきます。皆さんには是非、顧客の感動を生み出す優れたサービス創造の術を磨いて欲しいと思います。一緒に頑張っていきましょう。

写真はゼミ終了後、2年生と一緒に撮った一枚です(3年生のみんな、ごめんなさい)。

言うまでもありませんが、真ん中が私です。見かけたら気軽に声をかけてくださいね。