投稿者「吉田 優治」のアーカイブ

上海で

学部長の吉田優治です。

2月22日(水)から島田晴雄学長、宮崎緑「政策情報学部」学部長、高橋国際交流センター長などと上海立信会計学院(大学)を訪問し、昨日帰国しました。今回の訪問の目的は、(1)「サービス創造学部」と提携している立信「経貿学部」との今後の学生交換について協議、(2)両大学間の学生交換についての協定書・覚書の調印式への出席、(3)「政策情報学部」と立信「数学情報学部」との間で行っている日中共同コースの10周年記念式典への出席です。

長い歴史の中で日本は中国から多くのことを学んできました。日中間で国民一人当たりのGDPはいまだ格差があるものの、中国はGDPで日本を抜き、巨大マーケットや13億人を超える人口を背景に、これから「アジアの時代」をリードします。もはや中国抜きで日本の発展は議論できません。これからも両国は互いに学び合うことが重要だと考えます。今回、両大学トップが密に協議を行い、今後の交流発展についての方向性を確認し合いました。

20日(月)から23日(木)までの4日間にわたり中国学生50名を対象に集中講義「日本経営論」を行ってきた本学部の石井泰幸教授も途中から合流。4日間にわたる講義は、講義とケースディスカッションで行ったとのこと。「経貿学部」の斐学部長によれば、「石井教授の講義内容は濃く、日本企業に対する学生の関心が高まった」、「問題をとらえ、分析し、解決策を議論するケースディスカッションは学生たちにとって初めての経験であり、新鮮であった」、「昼休みも惜しまず講義の準備をする石井教授の姿が印象的であった」、「機会があれば石井教授にもう一度講義を担当していただきたい」とのこと。大学間、学部間の教職員・学生の国際交流は、着実に一歩ずつ前進を続けています。

日中共同コース10周年記念式典において、中国人留学生代表のOG(京劇団・会計担当)は、立信と商大で学んだ学生時代を振り返り、中国語と日本語で挨拶しました。感動しました。隣に座る宮崎学部長は涙が止まりませんでした。学生の成長に接することは教育者として最高の喜びです。「サービス創造学部」の学生たちも、日本を飛び出して学んで成長してほしい。日本の学生も海外の学生も、全力で応援するぞと、上海で心新たに誓いました。

 

学部生90名が「桂由美ファッションショー」に参加

学部長の吉田優治です。

特命教授の桂由美先生が想いを込めた「Yumi Katura 2012GRAND COLLECTION IN  TOKYO」が東京ドームシティホールで本日3回公演されました。3公演とも満席、総観客数は約9000名。世界的に見てもファッションショーとして凄い観客動員数です。今回のテーマは「The WIND OF ASIA」。スケートの安藤美姫選手、中国の人気俳優フービン、韓国からはパク・シフが特別出演。モデルには、道端アンジェリカ、森星、青山レイカ、チョン・ウジンなど豪華顔ぶれ。桂由美先生の創りだすウェディングドレス、モデルのパフォーマンス、音楽、映像、照明。観客を2時間ワクワクさせ続けるさせるファッションショーは、まさにサービス創造でした。島田晴雄学長も夜の部に参加されていました。

本学部からは、昨年に引き続き90名の学生がファッションショーをお手伝い。桂先生のサービス創造に触れさせていただきました。集合時間の9:00から解散の10:30まで12時以上の長丁場。学生たち90人は、寒空の下、プラカードを持って道案内をしたり、受付、座席案内、バックステージなどファッションショーのすべてに展開して活動をしました。桂先生のウエディングファッション、ファッションショーにかける熱い思い、イベント運営の難しさ、9000名もの観客への対応など教室では学べない多くのことを学習したことでしょう。

いつの日か、桂由美先生のサービス創造を超えるサービスを創造する学生が出現することを私は夢見ています。こうした機会を与えてくださった桂由美特命教授の想いも同じはず。

頑張れサービス創造学部の学生たち。可能性は無限に広がってるんだから。

詳細については、学生コメント,写真を入れて後日記載しますのでご期待ください。

 

台湾で

学部長の吉田優治です。

旅行プロジェクト企画の3泊4日「一緒に行こうよ、台湾ツアー」を無事に終了し、これから参加者30名と一緒に帰国します。

写真は、昨日、10時間以上にわたる交流後に淡水駅で台北行き電車に乗り組む前に淡江大学学生たち(手前)に挨拶するツアー学生一行です。この後、両校で再会を誓って「三本締め」を行いました。

今回のツアーで最も印象的だったのは、学生交流先の淡江大学、4年生で学生代表の愛称ラーメンさんです。リーダーシップ、統率力、コミュニケーション能力、日本語力、交渉力、愛嬌、どれをとっても凄みを感じるぐらいの学生でした。かつて上海立信会計学院の経貿学部と学生交流を行った際も、当時の学生代表であった日本語堪能な愛称アイちゃんは、日本では見られないような気配りのきく、凄腕タイプの女子学生でした。こんな人材を今の日本企業は、のどから手が出るほど求めているのだろうと考えました。

彼女たちを見ていると、日本企業がもはや日本人学生を一括採用するシステムは終わるだろうと実感させられます。サービス創造学部も、国際競争力のある人材を育成する必要があることを改めて痛感させられました。学部長として、いろいろなアイディアが湧き出てきました。やっちゃうよ。

 

近日中に、学生からの台湾報告をさせていただきます。

台北国際空港、空港ラウンジより

「一緒に行こう、台湾ツアー」成田出発です。

学部長の吉田優治です。

学部のオフィシャルプロジェクトのひとつ「旅行プロジェクト」が公式サポーター企業のHISと共同で企画してきた「一緒に行こう、台湾ツアー」が、いよいよ本日、台湾に向けて成田を旅立ちます。参加者は井上教授、学部長、3学部学生で総勢30名。旅の始まりに、もう参加者全員、わくわくMAX状態です。体育会少林寺拳法部の古谷進監督も特別参加です。

お土産屋や免税店めぐりをさせられるようなツアーはもうご免。学生たちが台湾の淡江大学の学生たちと意見交換しながら学生目線で創ったツアーです。学生たちは昨年秋、台湾へ調査旅行を行い準備をしてきました。一昨年に中国プロジェクトの学生たちがJTBと共同企画して創った「学生的上海ツアー」に続く、海外ツアー創造の第2弾です。どちらも地元大学との交流をメインにしています。

新しい海外旅行を創造したい。観光におけるサービス創造を学びたい。サービス創造学部は、学問からも、企業からも、活動からも学び続けています。

さあ台湾へ、いざ。台湾からも学生たちが続報をお届けします。

成田空港第一ターミナル 航空会社ラウンジより

「湯浅 学」

学部長の吉田優治です。

先週の金曜日夕刻、首都高速を横浜に向かって走りながらFM・NHKから流れる音楽を聴いていると、曲の合間に音楽評論家の湯浅学が「ボブディランの曲は演歌だ」というような話をしていた。ラジオを通して彼の声を聞くのは初めてだった。いつもと違う、仕事用のしゃっきりとした話し方、豊富な音楽の知識、湯浅学はやっぱりプロの音楽評論家だったんだと再認識した。先週、大学生の長男が「仙台在住の友人がツイッターで湯浅学が仙台に来るのでワクワクしているとつぶやいていた」と教えてくれた。最近は、各地でTalk Showもしているらしい。「結構、凄いんじゃん」と思った。

湯浅学とは、神奈川県立鶴見高校の同期生。高校時代は、長髪をたなびかせ、独特の雰囲気を漂わせていた。学部開設以来、秋学期の金曜日5時限目に「音楽」の講義をしてもらっている。70年代のモータウン音楽から、ロック、ジャズ、J-pop、K-pop、民族音楽と幅広い。学生に音楽がサービス創造につながる楽しい、ワクワクするものだということを教えてほしいとお願いしている。昨年までは、受講生が数名のこともあったが、なぜか評判を呼んで今期の受講生数は40名近く。湯浅学は、「受講生が少なくたって、多くたって関係ねぃぞ」という。彼らしい。

彼は、音楽評論ばかりでなく、湯浅湾という一部のファンに猛烈に支持されている凄いロックバンドのボーカル兼リーダーでもあるらしい。同じく高校同期で湯浅と同じ曜日時限に「美術」を教えてもらっているデザイナーの西尾淳が「湯浅のバンドやばいよ」と言い、湯浅も「吉田~、来るなよ」というので、怖いもの見たさの私だが、不思議なことにこれまで一度も彼のバンドを聞いたことがない。

湯浅学は、作家でもある。『音楽を迎えに行く(2012)』、『音楽が降りてくる(2011)』、『ドントバスミーバイ(2011)』、『パリの空の下、人は流れる(2000)』、『あなのかなたに(2009)』、『モータウン・ハンドブック(2004)』、『音山(1999)』、『音海(1997)』、『人情山脈の逆襲(1996)』などの著作がある。立派な作家だ。 

こんな湯浅学に音楽を教えてもらう学生たちは、結構贅沢な学びをしているんだと思う。

「学内情報発信メディアを創りたい」学生登場

学部長の吉田優治です。

昨年12月21日に本館7階で開かれた学部パーティープロジェクト主催「Yellow Party 2011」に出席した際に、「サービス創造学部」1年生の山田さんから「学内でフリーペーパーを発行したい。学内で流れている多くの情報は、すでに終わった情報ばかりで情報に接した時は既に手遅れの場合が多すぎる。これからスタートする情報をまとめて発信するメディアを創りたいので協力してほしい」との話がありました。私は、すぐにParty会場から「公式サポーター企業」48社のひとつ「ぴあ株式会社」の担当者で本学OBの金木さんに電話をして、彼女の思いを伝え、ご指導をお願いしました。

1月12日、山田さんから10日に「ぴあ」本社(渋谷)を単独で訪問し、金木さんから2時間ほどご指導いただいたと報告がありました。金木さんから「紙媒体ではコストがかかるので、まずはWEBを活用すること」など数々のアドバイスをいただいたとのこと。金木さんには年始のお忙しいスケジュールを調整し、学生指導していただき感謝、感謝です。

山田さんには、私が12月27日に横浜赤レンガ倉庫で開催された「Student Freepaper Forum2011」に参加して感じた「参加学生たちの高い編集能力、情報発信能力」について話をするとともに、週明けにForumで集めてきた各大学の学生たちが編集発行した10数冊のFreepaperを提供することにしました。

山田さんの状況認識力、行動力、そして目の輝き、コミュニケーション能力に、学部長として心躍ります。山田さんを全力で応援します。

全国ビジネス系大学教育会議の理事会に参加して

学部長の吉田優治です。

本日、明治大学で開かれた全国ビジネス系大学教育会議(Japan Forum of Business Education)の理事会に出席してきました。8月24・25日に小樽商科大学で開催される第29回全国大会のテーマについて議論。その結果、今年の大会テーマは「グローバル人材育成」に決定しました。

大会テーマの選択にあたり、理事会参加者たちから、現状を深刻に受け止める発言が相次ぎました。(1)今後の日本企業の採用は必ずしも日本人学生に限らず、広く世界から優秀な人材を採用する方向が強まるだろう、(2)英語や中国語で議論できるレベルの語学力が当たり前に求められているにもかかわらず、中学英語すら満足にできない学生たちが相対的に増加ししつつある、(3)急速に市場拡大するアジア諸国で働ける人材の育成が急務となってきている、(4)海外経験を持った学生たちは、その後確実に成長を加速させるので、教員個人というよりは学部、大学が学生に海外経験どのように提供するかが今後の課題ではないのか、(5)その反面、海外に興味を持つ学生数が相対的減少を続けている、(6)語学力とともに、どこでも順応できるたくましさを持った人材の育成が重要ではないのか、(7)学生を育成する前に、グローバルに考え、行動できる教員を育成しなければならない、などの意見が開陳されました。

本日の理事会での議論を聞いて、学生をグローバル人材に育成する前に、大学教育そのものがグローバルな視点からの変革を求められていることを強く自覚させられました。これまでも「サービス創造学部」では、語学習得の必要性を自覚してから英語・中国語学習をスタートさせるカリキュラム設計、授業開始前のモーニングクラスにおける「Kevin’s Aloha Cafe(英語と欧米事情)」や「上海チャイニーズカフェ(中国語と中国事情)」、海外提携大学との定期的交流、公式サポーター企業(JTBやHISなど)と連携した海外プロジェクトの企画実施、「学問から学ぶ」ことに加え「企業から学ぶ」・「活動から学ぶ」という新基軸の学習機会の提供、などに努めてきました。学部としてさらに検討を加え、国境を越えて世界に羽ばたく人材の育成に全力で取り組みたいと考えています。

学部長として幾つかの秘策を考えています。学部内で議論してよりよい学習機会を提供したいと考えています。

「ハーバード大学図書館、朝4時の風景」に思う

 学部長の吉田優治です。
  
SNSの「facebook」で正月に入り「世界標準を見ろ、『ハーバード大学図書館、朝4時の風景』」が話題になり、さまざまな議論が行われています。その後、あまりの反響に、内容はフィクションであるとのことに落ち着きましたが、大学のあり方を問うには十分な新年の一撃でした。
 
product-empresario.blogspot.com
 
世界のトップ大学であるハーバード大学には、大中小規模を含めて200近くの図書館があります。ブログに掲載された写真の図書館は、ハーバード以外の図書館かもしれません。
 
2000年から1年間滞在した経験からすると、図書館で朝4時から学生たちが勉強しているのなんて試験直前だけ。日本中を駆け巡っているSNS情報(投稿後にフィクションと判明)に惑わされることはありません。ただし、ボストン滞在当時、学生たちは明確な目的を持って図書館を利用しながら日々勉強をしていました。日本の学生たちと比べ、自分の将来を自分で創っていくという姿勢に好感をもちました。
それより私にとって印象的であったのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のITセンターです。24時間利用可能なのは当然なんですが、深夜利用の半数以上がMIT卒業生です。卒業生たちの狙いは、自分たちでは高額すぎて利用できない広範囲で多様なデータベースを卒業生として利用すること。だから、起業目的の卒業生が大学周辺に事務所を構え居住して、活気あふれる大学街が形成されているんです。
先日、ある若者から「大学は先端じゃない」と言い切られ、雷に打たれたようなショックを受けました。専門領域で専門性を高め先端を走らなくてはならないと気を引き締めました。
 
大学図書館や学部を中心に街が発展・形成されていく。大学が街のコアセンターとして機能する。今回のfacebookの投稿やコメントを読み、千葉商科大学が、そしてサービス創造学部がそんな街の中心に、そして「先端」になりたいとの思いを抱きました。さあ、これからだ。
 

世界と競う

学部長の吉田優治です。

久しぶりに共感できる教育記事に遭遇しました。
本日の日経新聞1面特集「C世代・駆ける④」の記事より:

◆「『僕らには強く主張する力や瞬発的に意見を言うスピード、実践的な英語力が足りない』。代表の田中宏樹(22)は中国学生の迫力に舌を巻いた。」

 ◆「父と母はみなと同じことを学び他人と違わないことを良しとした。競ったのは知識。社会に出て気がついた。画一的な教育では世界と競えない。いま、C世代は世界と競う教育への過渡期にある」。

◆「学びを『競う』世界から、日本だけが無縁、では寂しい。」

日本の多くの企業がこのことに気が付いているように思います。「公式サポーター企業」48社と一緒に世界と競い合い・共に生きることできる人材を育成したいと考えます。今年も千葉商科大学「サービス創造学部」をよろしくご支援・ご指導のほどお願い申し上げます。

暮れの街で考えました。

学部長の吉田優治です。

27日、横浜赤レンガ倉庫で行われた【Student Freepaper Forum 2011】に行ってきました。全国の学生フリーペーパーのフォーラムです。学生たちのあまりに質の高い雑誌編集力、各大学からの学生たちのイベントマネジメント能力の高さに脱帽。たくさんの新しい才能の芽を実感。若い才能をどう活かすかが成長戦略の鍵だ。http://sff-web.com/about.html

28日、浜松町にある「ホット横丁東京」に行きました。築地銀だこ、ハイボール、80年代のJ-POPライブで凄いことになっていました。来場者数は毎日千名超え。なぜ人がこんなに集まるのかわかりません。経営は、先月本社を被災地石巻に移したホットライド㈱。佐瀬守男社長には、先月、大学のユニバーシティー・アワーで「夢を形にする」というテーマで講演いただきました。何かが始まりそうな予感です。すでにもう始まっているんです。目が離せません。

下の写真は、吉田ゼミ3年生の菅野信太郎君と佐藤ピーター君に話をする佐瀬守男社長です。

機会をつかむ学生でなく、機会を自分で創る学生を育てたいと、本気で考えました。