「サービス創造学部」教授の石井泰幸です。
今日は、地域から世界に展開されている本学OBである経営者に注目してみたいと思います。
先日の11月20日、千葉県庁において森田健作知事による「千葉のちから中小企業表彰」の表彰式が行われました。これは県内の地域経済の貢献はもとより、業界の発展にも貢献された中小企業の経営者の方々に贈られる賞です。この賞は他にも商店街への貢献、さらには従業員として努力された方々を表彰する部門もあります。
「千葉のちから」のHPから:chiba.or.jp/hunabashi/kaijin/index.html
その中で、本学の商経学部を昭和60年に卒業された有限会社海神ドット釦(ボタン)工業所代表取締役の中村仁一様が受賞されました。
森田健作知事より「千葉のちから」を表彰される中村社長
中村様が授賞された理由は次の3点です。
1.主力だったアパレル用工業ボタンの国内受注の激減に対し、海外への新たな市場参入を果たした。
2.高い技術とコストパフォーマンスを必要とする電池用工業ボタンの効率化を徹底し主力製品化に成功。
3.長年のボタン製造技術を、業務用厨房機材の洗浄サービスに活かし、売上を伸ばした。
以上ですが、中村様は「千葉商科大学の4年間は自分の経営能力を伸ばすきっかけとなった」と本学のOBとしての自信を持っていらっしゃいます。
また、「ボタンという目立たない製造業を担っている中でコストを抑え、そして顧客の満足を得られるこだわりが国内から海外へ目を向けさせ、さらには自社の技術を異分野へと転換していくことができた」と確信されています。
私は、この中村様のお考えから、ものづくりにもサービスの考えがあることを確信しました。つまり、サービスとはサービス産業だけのものではなく、ものづくりの中にもサービスの考え方が必要であることを学びました。
皆さんも是非この考え方を参考にしてほしいと思います。
現在、中村様は船橋市の製造業の若手リーダーとして活躍されています。
今後の中村様の展開に目が離せません。
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参考資料
有限会社海神ドット釦工業所:http://www.chuokai-chiba.or.jp/hunabashi/kaijin/index.html
「千葉のちから」HP: http://www.pref.chiba.lg.jp/keisei/genkist/hyoushou/
「千葉のちから」受賞者:http://www.pref.chiba.lg.jp/keisei/genkist/hyoushou/documents/h26ichiran.pdf