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4年生留学生「ヤン・ロン君」を公式サポーター企業が高く評価!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

4年生のヤン・ロン君(吉田ゼミ)は、中国福建省からの留学生です。首都圏で1000名以上のメンバーが所属する中国人留学生ネットワークの代表であり、何度も震災復興ボランティアツアーも企画実現しました。また中国SNSで2万人の個人フォロワーを持ち、彼が投稿すると平均閲覧数は毎回5万~10万件。50万件を超える閲覧数があった投稿内容はおもしろ日本情報だったとのこと。すでに大手IT情報支援企業への就職内定も得ています。

 そんな彼の情報発信力を知った公式サポーター企業「加賀電子」が、自社製品を在日中国人や中国観光客向けに販売するプロモーション方法について彼の意見を聞く機会を持ちました。同僚とともに彼の話を聞いた同社の滝澤広報室長からヤン君について以下のような評価をいただきました。同室長の了解を得て以下に掲載させていただきます。

ヤン・ロン滝澤だるま

 「前からヤン君にしっかり話しを聞きたいと思ってました。彼が凄いと思うのは、先ず、自分から私のような自分の父親と同じぐらいの年齢の社会人にアプローチできること、してきたことです。ものおじせず堂々と自分の興味のあることについて自分の思っていること、出来ることをぶつけてきてくれます。それが気持ちがいいくらい的を得ています。そんなにこの業界、製品のことも知らないはずなのに昨日も事前にネットで調べ、大手量販店などへ自分で出向きリサーチして来てくれました。さすが、卒業後はマーケティング、コンサルティングの仕事をしたい、と堂々と言い切れるぐらいはやってくれます。就職活動のための上辺だけのマーケティングを…とは違います。迫力が違いました。こちらの担当者も『本当にまだ大学生?実はもうコンサルティングしているんじゃないの』と思わず自然に口から出てしまいました。 既に人材派遣会社など数社のSNSを活用したPR代行をしているそうですが、『もっともっと日本企業の優れた製品や技術やサービスを海外に発信して、日本のお役に立ちたい。中国をはじめ海外の人たちは日本の製品や技術やサービスを日本人が思っている以上に欲しています。だからますますビジネスは広がります。いっしょにやりましょう』」とキラキラした瞳で言われたら自然に握手してしまう、凄い魅力です。」

 「ミーティングの中でもハッとすること、いろいろありました。中国人観光客に買っていただくには、SNSでの口コミ作戦の他にも、バッケージは日本のままで。売り場のPOPは大きくわかりやすく中国語で。免税店と組め。観光ガイドと組め。マツキヨに入り込めなど、いろいろ面白いアドバイスをもらいました。海を渡ってきた留学生の迫力です。国籍に関係なく、VisionとPassionを持つことの重要性を実感します。学部のエース級学生の一人です」

ヤンロンゼミ

 公式サポーター企業「加賀電子」の滝澤広報室長にこんな高い評価をされる学生を学部長として誇りに思います。このような機会を学生に与えてくださった公式サポーター企業関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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◆大学広報誌「Inside」 https://mit.prof.cuc.ac.jp/fsiblog/2014/04/05/18531

最新学部パンフレット:https://mit.prof.cuc.ac.jp/fsiblog/2014/04/12/18621

◆学部インハウスメディア「Kicky」 :http://kicky-cuc.jp/

◆サービス創造学部HP :http://www.cuc.ac.jp/prospective/department/service/index.html

学生ウェディングファッションショー「OUR WEDDING 2014」(6月27日)の招待状が届きました。

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

学部長室に学生ウエディングファッションショー「OUR WEDDING プロジェクト」から招待状が届きました。ファッションショーにかかわるすべての学生たちの輝く瞬間を観ることが私にとって最高の幸せです。毎年、学こんな素敵なファッションショーを開催する学生たちを誇りに思います。

OUR WEDDING招待状

 今年度のポスターです。

OUR WEDDING 2014

 昨年度の「OUR WEDDING 2013」の様子です。モデルもオーディションで選ばれた学生たちです。

OUR WEDDING写真OUR WEDDING写真2

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「ストリートミュージシャンの夢舞台」出演のKAZUが渋谷でLIVE!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

学部スタートから数年間にわたり「エンターテインメントプロジェクト」が企画運営していた「ストリートミュージシャンの夢舞台」は、毎週水曜日の昼休みに7号館前のウッドデッキ広場でストリートミュージシャンに演奏の機会を提供するとともに、学内を活性化しようという試みでした。プロジェクトの学生たちが、渋谷、新宿、横浜、錦糸町、松戸、船橋などでストリートミュージシャンと交渉して学内演奏を依頼するというもので、学生たちのアクティブラーニングそのものでした。

公式サポーター企業「日本オペラ振興会(藤原歌劇団)」とコラボして「オペラ歌手の夢舞台」も企画運営しました。どちらの夢舞台も全国紙や各種メディアにたびたび取り上げられました。

元Jリーガーと美容師の「ELEVEN」、元LUV & SOULのKENTAが率いる「eyes」、JOYがメンバーだった「FATE」などの懐かしいグループの名前を思い出します。何度もキャンパスで歌ってもらいました。「ELEVEN」のTAKAFUMI(菱田貴文)は現在、渋谷、大崎、恵比寿などで6不動産6店舗を運営する不動産会社経営者になりました。同社には「ストリートミュージシャンの夢舞台」をプロジェクトメンバーとして企画運営していた上原OBも入社して頑張っています。今年4月には学部2期生も入社しました。

昨日、「eyes」のKAZU(山岸けーいちろー)からLIVEへのお誘いの電話がありました。仕事を持ちながら音楽に関わり続け、定期的にLIVEをしています。新潟県柏崎出身のKAZUの歌は、優しい歌声、演歌の好きなオヤジさんの影響を受けたどことなく日本海演歌を感じさる曲調。15日(日)は同窓会茨城支部総会(水戸)に出席の後、渋谷のLIVEに向かいます。

KAZU

山岸けーいちろー 「crystal melody night〜.ssub一夜限りの復活ライブ!!」 ■会場 渋谷La.mama ■公演日 2014年6月15日(日) ■開場/開演 17:30/18:00 ■ゲスト yas.(ex .super studio underbar)  ■お問合せ 渋谷La.mama 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-15-3 プリメーラ道玄坂B1 TEL 03-3464-0801 http://lamama.net/

「ストリートミュージシャンの夢舞台」で関わり合ったミュージシャンが元気に活動を続けていることを、とても、とてもうれしく思います。一時休止中の「エンターテインメントプロジェクト」を復活させようと、いま学生が頑張っています。またワクワクしてきました。

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超人気DJ・大沢伸一さん(エイベックス)との対談UP!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

幅広い音楽活動を展開している超人気DJ(ミュージックセレクター)大沢伸一さんとの対談を学部インハウスメディア「Kicky」がUPしました。「かっこいい」、「かっこ悪い」っていう判断基準が刺激的でした。是非ご一読を! http://kicky-cuc.jp/

毎日、大学の行き帰りの車で大沢伸一さんのCDを大音響で聴いてます。「かっこいい」音楽。心が躍動します。

大沢伸一Kicky!

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同窓会は商大を愛しています!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

6月3日(火)、同窓会北海道支部「創立30周年記念経済セミナー」が札幌パークホテルで開催。島田晴雄学長が「これからの日本経済:可能性と課題、北海道経済の活性化」と題する記念講演。会場には、同窓生メンバーの他に、共催の札幌商工会議所、北海道商工会議所連合会、北海道法人会連合会のメンバー多数が出席。島田学長とともに講演前に、北海道庁で高橋はるみ北海道知事、北海道新聞で村田社長を表敬訪問。

島田学長札幌

北海道各地の地域OB会をまとめるリーダーたち。大学を遠く北海道から愛し続けています。

同窓会北海道支部

仕事を終えて2次会から駆け付けた15年前卒業の大坂OB(吉田ゼミ)と加瀬同窓会会長と3次会。卒業生同士の2ショット。学生時代、仕事、家族、将来について語り合います。いい笑顔です。

加瀬会長

6月5日(木)水道橋の居酒屋で、福嶋OB(税理士、元体育会アメフト部)が体育会テニス部が起業したスクール運営会社「株式会社体育会テニス部」を経営指導。福嶋OBは長野県飯田市在住。「商大に育ててもらったから今がある。自分にできること後輩たちにしてあげたい」と福嶋OB。大学を愛するOBに感謝の言葉しかありません。こころから感謝。左から藤島社長、福嶋OB(税理士)、菊地体育会主将。現在「株式会社体育会テニス部」は高校6校のテニス部を定期的に指導しているほか、大学テニスコートで個人レッスンをしています。

福島先生

6月14日(土)は同窓会東京支部総会、6月15日(日)は同窓会茨城支部に出席予定です。15日は同僚教授が震災後に初めて行われる福島支部総会に出席。たくさんの大学を愛する同窓会メンバーの方々にお会いできるのを楽しみにしています。それぞれの支部総会には学部から2名の学生を同伴する予定です。

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シンガポールで頑張る学部1期生の渡辺OBから便りが届きました!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

グローバルIT企業のアジア拠点(シンガポール)で日本企業を担当している学部1期生卒業生の渡辺成明OBから写真と元気な便りが届きました。本人の了解を得て以下に転載します。

渡辺OBは、卒業後にフィリピンのセブ島にある語学学校で英語の特訓をして7カ月でTOEICのスコアーを550点もUPさせ、今年春グローバル企業に採用され現在シンガポールで仕事を続けています。

学部の海外就職第一号OBです。がんばれ、渡辺OB! 後輩も続きます!

1シンガポール

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【近況報告!シンガポール生活が早くも2ヶ月】
Recent News on my personal life!お久しぶりです。人のポストにいいねを押しまくりながら、なかなか更新せずシンガポールに住み始めて気づけば2ヶ月。愉快な写真がいくつもタグ付けされていたので、見た方には十分伝わっているかと思いますがシンガポール生活をエンジョイしています。仕事の方は、覚える事がたくさんあったり英語力の低さを痛感する日々で大変ながらも、会社やチーム内の雰囲気がとても良く、ストレス無く楽しくやっています。
同期はシンガポール・マレーシア・インドネシア・中国・台湾・韓国・日本など東アジア各国の人が居て非常に面白い環境です。さらにチームのスーパーバイザーはフィリピン人だったり、ここはアジアのヘッドクオーターなんだなぁ、と感じさせられます。海外で暮らす、海外で仕事をするからこそ大変な事はたくさんありますが、それ以上にとにかくシンガポールライフを楽しんでます!Time flies very fast! It has already been two months since I started living in Singapore.
As you know, I’m having fun with my new life, coz my friends updated many funny pictures on Facebook. lol

There are a lot of things that I need to acquire, and I keenly realized my lack of English skills in work. But even these are hard, I’m enjoying my work pleasantly with a good atmosphere of friendliness in my office/team.

My colleges are from different Asian countries, such as Singapore, Malaysia, Indonesia, China, Taiwan, Korea, and Japan.. It’s really interesting for me. Oh, btw my supervisor is a Pinay!
Anyway, I’m enjoying my life in Singapore!! — フレッシュな気分。

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プロジェクトメンバーの笑顔!

いくつものプロジェクトが進行中です。メンバーの笑顔は素敵です!

◆パーティープロジェクト(プロジェクト実践A: 2014年度プロジェクト大賞を受賞した学部オフィシャルプロジェクト)

パーティープロジェクト

◆エンタメプロジェク(プロジェクト実践B:学部オフィシャルプロジェクトへの昇格をめざしてプロジェクト企画中)

エンタメプロジェクト

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パーティ・プロジェクト「フィールドワーク活動レポート」

こんにちは。サービス創造セクションの畑です。

サービス創造学部パーティ・プロジェクトの学生が、奥多摩で開催された「手作りウェディング」にスタッフとして参加しました。この度、参加学生より「フィールドワーク活動レポート」報告が届きましたので、ご紹介します。

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こんにちは。

パーティ・プロジェクト 広報チーム サービス創造学部 3年 長谷川 舞です。

5月17日と18日の2日間、私たちは奥多摩でフィールドワークを行いました。内容は、キャンプ場にて行う「手作りWEDDING」にスタッフとして参加するというものです。

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Sushi and Beyond 様のご厚意により、イベント前日の会場作りから当日の運営まで手伝わせていただくことができました。

まず、会場作りの際は、荷物を手分けして会場まで運びました。この作業では荷物に優先順位をつけ、なるべく大きなものから運ぶなど、効率よく進める為の工夫を学びました。日差しが強く、会場までの道のりは急斜面だった為、誰もが大粒の汗をかきながら荷物を運搬していました。

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次に、イベント当日の準備では、主に会場装飾と飲食物の作成を体験させてもらいました。装飾の面では、見栄えだけでなく、どこに何を置けばスムーズに会場運営が出来るかを考慮しなければならないことを学びました。また、飲食物の面では、創意工夫の凝ったFOODを綺麗にお皿に盛りつけ、配置にも気を配る事で、より一層美味しそうで綺麗に見えることを体感しました。

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最後に、イベントが始まると私たちは会場スタッフとしてWEDDINGに参加しました。各担当の方に教えてもらいながら、どのようにすればお客様に喜んでもらえるかを学び、そして実感しました。

このフィールドワークは、私たちがパーティを作っていく為の大きな糧となっただけでなく、「人に喜んでもらえるって、こんなに嬉しいんだ!」と再認識するきっかけになりました。

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この経験を、これからのプロジェクト活動に是非活かしていきたいと思います。

今後も成長し続けるパーティ・プロジェクトにご期待ください!

今年も各地同窓会支部総会へ学部長公式訪問!

「サービス創造学部」学部長の吉田優治です。

今年も同窓会支部総会へご招待いただきました。各地域出身の学部生と一緒に出席の予定です。

千葉商科大学同窓会

◆6月3日(火) 同窓会北海道支部 創立30周年記念総会 at 札幌パークホテル

◆6月14日(土) 同窓会東京支部総会 at 上野精養軒

◆6月15日(日) 同窓会茨城支部総会 at 水戸三の丸ホテル

学部の開設以降、北海道、青森、秋田、青森、山形、新潟、東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城、群馬、長野、静岡、愛知、沖縄の各同窓会支部総会に参加して大学や「サービス創造学部」の“ いま ”をお伝えするとともに、ご支援・ご協力をお願いしてきました。

今年も多くの元気なOB・OGの皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

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「ロング・グッドバイ」

サービス創造学部 准教授の清水です

深夜、テレビを見ていると、「ロング・グッドバイ」というドラマが放映されていました。フィルム・ノワール*を思わせるモノトーンの色調、セリフの少ない演出など、なんとなく深夜に合った雰囲気だったので眺めていると、はて、これはどこかで読んだようなストーリだな、と気づきました。 そうです。ミステリーファン(本当は文学に入るべきものですが)なら知らぬ者なき、巨匠レイモンド・チャンドラーの『The Long Goodbye』(『長いお別れ』(清水俊二訳))です。最近、村上春樹さんが新たに訳出(『ロング・グッドバイ』共に早川書房)したものがあるので、学生の皆さんは、そちらの方が馴染みやすいかもしれません。

内容はといえば、怜悧で雄偉な探偵が、都会の吹き溜まりを喘ぎながら、事件を解決するという、お決まりのハードボイルド小説です。ところが、チャンドラー小説の主人公である探偵フィリップ・マーロウは、それほど切れ味よくなく、例えば、ギャングに襲われ殴られる、お酒によってフラフラになる、そしてまた、不当な事件で警察に捕まってしまう、などなど、散々な目に遭遇します。
では、なぜこの小説が長い間、人の心を打ってきたのでしょう。それは、ひとえに、主人公マーロウの生き方のカッコよさにあるのでしょう。マーロウは、自分自身の信念に従ってしか行動しないのです。人から命令されようと、脅されようと、あるいはそれが客観的に不利な選択であろうとも、、、納得出来なければ、決して自身を欺かないのです。そうして、孤軍奮闘、昼間は見栄を張って生き抜き、夜更けに独りカクテルを舐め、窓から流れ込むロサンゼルスの猥雑なネオンと、柔媚な空気に心を委ねるのです。
現在の社会において、マーロウのような生き方は、多分(?)無理でしょう。しかし、だからこそ、小説の世界でそのようなことが許された時代に思いを馳せるのもよいものです。

最後に、マーロウのとっておきのセリフをご紹介したいと思います。『ロング・グッドバイ』ではないのですが・・・。

- 強くなければ生きてはいけない。優しくなければ生きている資格はない。 -

実社会でも役に立つかもしれません。
ではまた。

*フィルム・ノワールはフランス語で”暗い映画”の意。転じて、40年代以降の犯罪映画を表す言葉となった。ハリウッドを出自とする一連の作品が有名だが、60年代のフランス映画も出色の出来栄えである。