サービス創造学部の鎌田です。
本学部の公式サポーター企業のひとつ「株式会社 カヌチャベイリゾート」様への挨拶兼打ち合わせと、本学同窓会沖縄支部の定例総会に出席するため、3月5日夜、吉田学部長と一緒に沖縄に向かいました。
利用する航空会社は、もちろん公式サポーター企業のJALです。
沖縄での様子を、数回に分けてブログにて報告させていただきます。
サービス創造学部では、サービスを学び、友人を作ることを目的として、4月13日と14日に一泊二日の研修旅行を予定しています。久々の気持ちよい晴天だった昨日、事前視察に行ってきました。
宿泊予定の施設に入ると豪華なロビーが出迎えてくれました。また、講義や食事に使うコンベンションセンターも、とても綺麗で広々としています。学生のみなさんには、施設内を周りながら様々なサービスの現場を見学してもらいたいと考えています。
いくつかの部屋を周りながらふと窓の外に目をやると、目の前に大きく広がる雪化粧の富士山が神々しいまでの美しさを放っていました。こんなに近くで富士山を見るのは何年ぶりだろう。
ただいま鋭意準備中。みなさんに満足してもらえるよう頑張ります!
新学部設置準備室の鈴木 孝です。
2月28日付毎日新聞・電子ニュース早版および3月1日付毎日新聞・朝刊全国版に「サービス創造学部」に関する記事が掲載されました。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090301k0000m040042000c.html
「サービス創造学部」のユニークな教育システムは、毎日新聞だけでなく、これまでにも日本経済新聞、朝日新聞、日刊工業新聞、千葉日報、JAL機内誌、TBSラジオ、ニッポン放送などでも取り上げていただきました。各メディアを通じて、多くの方々に「サービス創造学部」を知っていただけることは、学部担当者としてうれしい限りです。皆様のご期待に応えられるよう、学長、学部長をはじめ教職員が一丸となって頑張ります。本番はこれからです。
経済学の岡崎哲郎です。
日本経済新聞に「私の履歴書」というコーナーがあり、先週まではドトールコーヒー名誉会長鳥羽博道氏でした。楽しんで毎日読ましてもらいました。
実は子供の頃からコーヒー好きで、学生の頃から入り浸った喫茶店が何軒も。高校生の時は高校の近く、最寄駅の近く、一駅離れたところのジャズ喫茶と三軒の馴染みがあり、毎日どこかの店に行っていました。大学に入って独り暮らしが始まりますが、1・2年生の頃はアパートの近くに若い夫婦がやっている喫茶店があり、毎日そこでコーヒーを飲みながら新聞や雑誌を読んでいました。大学院生の頃は、学内の給湯室でコーヒーを自分で沸かして、昼過ぎには学食で飲んで、夕方気分転換に正門を出てドトールに立ち寄って、また夜は給湯室で沸かすなんて生活を毎日送っていました。大学の生協ではコーヒー豆やコーヒー・フィルターが売られていましたし、学食のパン・コーナーでは、僕が顔を出すだけで注文する前にコーヒーが出てきていました。もちろん、渋谷、青山、新宿、銀座などでコーヒーの旨い店が当時は何軒もあり、渋谷のコーヒー専門店にいたら、当時同じ大学院の学生だった、現在同僚の山田先生が入ってきて偶然出会うということもありました。
高校生の頃に読んだ小田実『何でも見てやろう』(この本は若い人には是非読んでほしいです)の中に、喫茶店の中で自分の時間を楽しむ文化はアメリカにはない、といった記述が確かあって、長らくこれを信じていましたから、喫茶店で時間を過ごすのはまさに日本の文化だと思っていました。もっともヨーロッパ、たとえばパリなんかには昔からあるわけですが。
商大のキャンパスの中やその周辺にも、自分の好きな時間を過ごす空間がたくさんあって欲しいですね。まさにこれこそサービス創造だと思います。ちょっとしたことで可能性は出てくるはずで、私の母校では、大学院生の共有スペースと給湯室があり、生協でコーヒー豆やフィルターが売られて、それだけで、学内での喫茶サービスを我々は自給していたわけです。
学部長の吉田優治です。
NPO法人日本アビリティーズ協会の伊東弘泰会長は、1歳の時、小児マヒにかかり右脚が不自由になられました。伊東会長は、すべての障害者に普通の生活や仕事の機会が与えられるべきだと考え、1966年に同協会を設立し、「アビリティーズ運動」を推進してこられました。以下の「アビリティーズの綱領」は、同協会の理念と哲学を示したものです。
私は、この綱領を読んで、人間の尊厳について考えさせられ、心を大きく動かされました。同時に、この綱領がサービスやホスピタリティを考える上での基本になると考えました。そこで1年次の必修科目「サービス創造入門(仕事刺激クラス)」の第1回講義(4月8日)に伊東会長をお招きし、「アビリティーズの綱領」についてお話いただくことしました。
サービス創造学部にとっての記念すべき講義になると思います。
同協会設立後に伊藤会長が起業した福祉機器製造の「㈱アビリティケアネット」は、新学部の公式サポーター企業です。島田学長と伊東会長は、川崎市において行政と協力し、福祉に関わるKIS「かわさき基準」の運動を推進しています。
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アビリティーズの綱領
わたしは平凡な人間でありたくない。
非凡な人間としてできれば、“保障”よりも“チャンス”を選ぶこと…
これこそわたしの願いである。
わたしは、国家に養われ、卑屈で、怠惰な人生を送ることに満足できない。
わたしは、夢をえがき、計算された冒険の道を求め、建設しつづける。
―たとえ、それが成功しようとも、失敗しようとも。
わたしは、すばらしい人生の刺激を、いくばくかの施し物のために
放棄することなどしない。
わたしは保障された生き方よりも、つねに挑戦する人生を選ぶ。
それはユートピアのような日々ではなく、スリルに満ちた世界である。
わたしは、決して、恩恵のために自由を、慈善のために尊厳を
捨てることはしない。
いかなる権力者の前でも畏怖しないし、また、いかなる恐怖に対
しても恐れることはない。
姿勢を正し、誇らかに、なにごとも恐れず、自らの意志で決断し、
行動する。
自分で創造していくことを大切に考え、世間に向かってこう宣言したい。
ーーーこれがわたしの成し遂げたことだーーーと。
われら数百万の障害者のために、あなたとわたしのために、
この要綱は名誉ある日本人としての道を示すものである。
(1966年4月17日)
経済学担当の岡崎哲郎です。
今NHK衛星で『刑事コロンボ』を放送しています。30年以上前にNHKで放送していて、当時熱中して見ていました。当時思っていたのですが、このドラマでは、犯人が犯人であることを示す決定的な証拠は不十分な場合が多いと思います。もちろんコロンボが推理を通じて犯人を追いつめるその経緯がこのドラマの見どころですから、決定的な証拠があるかどうかはドラマの価値には影響を与えないし、子供の頃にこの点が気になりながらも毎回ドラマを楽しんでいましたし、30年以上たった今でもコロンボの推理を覚えているのですから、やはり私にとって忘れられないドラマとなっています。
この子供の時の記憶から、まったく関係のない映画『パリの灯は遠く』が頭に浮かびました。20年以上前に見た映画なので曖昧なのですが、第2次大戦中にアラン・ドロン演じる主人公がユダヤ人であるという疑惑をかけられ、自らを陥れようとしている人物を探し出そうと行動すればするほど、その行動がかえって警察にユダヤ人だと信じ込ませる事実を残してしまいます。最後のシーンは今でも頭に残っていて、私の解釈では映画中にほとんど出てこない一人のユダヤ人の思いがそこで浮かび上がってくるものでした。この主要モチーフとは別物なのですが、警察の推理につながる事実が出てくるうちに、ユダヤ人でない一人の青年がユダヤ人とされてしまうという点は、推理を基に一人の人間を犯人としていくコロンボと重なっている気がします。構造は逆ですが。
コロンボが全く事件と関係ない人物を犯人と思い、その推理をその人物に伝えながらゆさぶりをかけ、その人物は自分の無実を示そうと行動すればするほど逆に不利な事実が残り、コロンボがその事実に従って推理を組み立て、最後はその人物が犯人とされてしまう。こんなパロディが可能では。ちなみにカフカの小説では、自分が何の罪に問われているかもわからないまま権力によって追い込まれていくというものもありました。この小説はオーソン・ウェルズが映画化して、そこでの光と闇を使った映像の見事さは今でも覚えています。
学生プロジェクトで誰か映像作成に挑戦しないですか。サービス創造ですから、刑事ものにはならず、経済活動のイメージを表現するものとなると思いますが、挑戦する価値はあると思います。その中のいくつかが、マリーン・スタジアムやJRの車両の中で映し出される、とまでいけば素晴らしいですね。商経学部での仲の良い同僚の仏文学者が数年前から映画作製に凝っていて、すでに3本作り、我々や地元の人たちを集めて上映会をやっていますから、アドバイスをしてくれるかも。そういえば、彼の第1作目は刑事もので、私が犯人役でした。
学部長の吉田優治です。
本日、サービス創造大賞を大学ホームページ上で発表しました。あわせて90社を越える報道機関にも大賞決定についてプレスリリースを行いました。
受賞者の皆様、おめでとうございます。大賞に応募していただきましたすべての方々、そして高校の授業で大賞プログラムをご活用いただきました先生方、また大賞審査にご参加いただきましたサービス創造学部「公式サポーター企業」の皆様に心より感謝申し上げます。残念ながら今回受賞を逃した皆さんは、次の大賞で頑張ってください。
大賞授与式は、4月3日入学式後の「学部開設記念パーティー(約500名出席)」において行われ、島田晴雄学長から直接に受賞者に授与されます。すでに、次年度の大賞企画もスタートしています。次回大賞の募集を楽しみにお待ちください。以下は、私の執筆した全体講評です。「サービス創造学部」は、これからもサービス創造の研究と教育に全力で取り組みます。
*****************(全体講評:学部長・吉田優治)
全国から880件もの応募をいただきました。大賞・準大賞ばかりでなく、応募いただいたどのアイディアも、実際の生活のなかでの「心地よさ」・「快適さ」・「利便性」を実現しようとするものばかりでした。その意味で、サービス創造のニーズは、私たちの普段の生活に埋まっているのかもしれません。そのニーズを掘り起こすためには、多様な経験ばかりでなく、どこにニーズがあるのかを嗅ぎ分ける嗅覚をいつも鋭敏にしておくことが求められるのではないでしょうか。さらに買ってもらえるサービスにするには、サービスを具体化する技術や技能、さらには低コストの実現も求められます。
審査を通じて「サービス」がこれほどまでに幅広く、多様なものであり、それらが個人ばかりでなく、企業や社会を豊かにするものであることを再認識させられました。「サービス創造」は、これからの個人・企業・社会の将来を創りあげる基礎です。これからも様々な場面で「サービス創造」を続けてください。未来は皆さんの創造する力を求めています。
経済学担当の岡崎哲郎です。
今日(正確には昨日)、ワールド・カップ予選のオーストラリア戦を見てきました。結果はニュースなどでご存じだと思います。
私は子供のころから高校卒業までサッカーをやっていました。当時の日本ではサッカーは完全なマイナー・スポーツ。ワールド・カップの扱いも小さなものでした。でも、ベッケンバウアーとクライフの西ドイツ大会決勝戦を初めとして様々な記憶が残っています。Jリーグが始まってからは日本でもサッカーが注目されて、ドーハの悲劇(この日のことは今でも覚えています)を経て、日本もワールド・カップに出場するようになりました。
2002年には日韓共催で、あのときの1か月は、街中ではいろいろな国からのサポーターに出会うし、テレビでは様々なサッカー関連の番組をやっていますし、新聞もサッカーの扱いが大きい日々でした。私自身、チケットが手に入りましたから、日本全国あちこちのスタジアムに行ったのを昨日のように覚えています。やはりスポーツは実際に競技場で見ることによって、テレビ観戦とは全く違う感動が得られます。これは今回も実感。
サービス創造学部では、スポーツ・ビジネスを一つの分野として重視していますし、実際自分の今までの体験を考えても、スポーツは人に感動と記憶を与えるサービスとなっていると実感します。千葉ロッテ・マリーンズが公式サポーター企業ですし、皆さんのアイデアでスポーツの世界での新しいサービスを創造していってほしいと思います。