感動を体感する

学部長の吉田優治です。

今週月曜日に「サービス創造研究会」が開催されました。報告者は、荒木重雄特命教授。テーマは「スポーツエンターテイメント業界におけるサービス創造」。学部は、荒木教授を担当者として、近日中に特別講義「(仮称)スポーツエンターテイメント荒木塾」を開講する予定です。この講座で荒木教授は、読売巨人軍練習生、大学体育会野球部、日本IBM、ドイツテレコムJAPAN社長、千葉ロッテマリーンズ執行役員事業本部長、日本サッカー協会広報委員などの経験を活かして、スポーツエンターテイメントにおけるサービス創造人材の育成に乗り出します。研究会では「荒木塾」の構想も披露されましたが、胸躍る内容です。近年、日本ではスポーツマネジメントの学部や学科が次々に誕生していますが、「荒木塾」は、必ずや世界最高の講座になると確信しています。関心のある学生は、この機会にぜひ受講してほしいと思います。

その荒木教授が研究会で強調したのは、サービス創造人になるために「感動を体感する」ことの重要性でした。願わくば幼少期から多様な感動体験をすることが重要なのでしょうが、大学からでも遅くないでしょう。学生たちには「感動を体感する」機会をみづからつくってほしいと思います。

水曜日の午後、20年前に私が体育会テニス部の部長(顧問教員)になったとき主将だった砂川さんが大学を久しぶりに訪ねてくれました。彼は、日本企業に数年間勤務した後、仕事で関係のあったフィリピンの首都マニラでIT関連企業を起業し、現在、日本人を含めて約70名の会社を経営しています。現地の日本人や日系企業のために日本語雑誌も発行しています。砂川さんは、もはやマニラ日系社会の中心的な存在です。近年、日本橋にも会社を設立し、日本とフィリピンを毎月行き来して事業を展開しています。

その砂川社長の会社では、日本からのインターンシップ学生を毎年夏休みに受け入れています。その学生たちは、異国の人々や文化に触れ、目つきが変わり、話し方も、やる気も変わるとのこと。帰国時には、別人のように成長していると砂川社長は語ってくれました。砂川社長は、「異国での経験を通じて、日本では経験できない感動をたくさん体感している」のだろと指摘しています。学部長として、近い将来、サービス創造学部学生のインターンシップ受け入れをお願いしました。

「学問から学ぶ」、「企業から学ぶ」、「活動から学ぶ」に加わえて、「感動を体感する」機会や場を学生たちにたくさん提供したいと思います。ゆったりしたGWがスタートしましたが、学部長として次に何をしなければならないか思いを巡らしています。