ワシントン・ナショナル・ギャラリー展


学部長の吉田優治です。

お盆をいかがお過ごしでしょうか。本を読んだり、買物に行ったりと、好きなことをしてゆったりした時間を過ごしています。

昨日は夕方から、美大生になり4月から一人暮らしをしている長男を誘い家族4人で国立新美術館(六本木)で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行ってきました。ゴッホ、モネ、ルノワール、ピサロ、ドガ、カサット、セザンヌ、ゴーギャンなどの印象派やポスト印象派の画家たちの絵画を楽しみました。日本でもなじみの画家たちの絵画ばかりでしたが、一つひとつの絵画に込められた物語を含めて鑑賞しました。夕食は、いい絵を見たので、少し奮発して北京ダックを楽しみました。写真はWashington D.C.のNational Galleryの内部です。美術館内部には一流ホテルのレストランに匹敵する重厚なダイニングもあり、ここを目当てに美術館を利用する人たちもいるんです。

こうした美術展は、豊かさや新鮮さなどの感性を目覚めさせてくれます。100年以上前に描かれた絵画が、美術展で生き返り多くの人々に刺激を与えてくれるのです。美術展は、来場者に刺激を与えるサービス創造の場そのものですね。

この美術展でサービスを創造しているのは、画家なのか、絵画なのか、ワシントンナショナルギャラリーなのか、国立新美術館なのか? サービス創造を研究する私たちは、こうしたことについても積極的に議論しなければなりません。これからが楽しみです。

これまで家族で、ワシントンナショナルギャラリー、ボストン美術館、NYメトロポリタン美術館、NY近代美術館(MOMA)、NYグッケンハイム美術館、シカゴ美術館、サンフランシスコ美術館、ロンドン美術館を訪れた経験があります。美術について深い造詣があるわけではないので素人のコメントとしてお許し願いたいのですが、これらの海外美術館に比べると、国立新美術館の建物と雰囲気は、なにか薄っぺらな印象があります。デパートの催事場での美術展と変わりがありません。横浜美術館も同様です。同じ印象派の絵画も、海外で見るのと違って見えます。印象派の画家たちが少しかわいそうになりました。