日本語で学ぶサービス創造国際交流セミナー・後編

こんにちは。専任講師の石井です。

先日、前編を掲載いたしましたが、8月27日から8月30日に行われた「日本語で学ぶサービス創造国際交流セミナー」の詳細レポート・後編です。少し日が空いてしまいましたが、お付き合いください。

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3日目は、いよいよ東京観光案の作成に移ります。午前中はグループ・ディスカッションに先立ち、私からマーケティングの基本的な考え方について解説したのですが、初めてビジネスに関する授業を受けるという留学生も非常に熱心に耳を傾けてくれました。

午後のグループ・ディスカッションに入ると、我々教職員の予想をはるかに超える白熱した議論が繰り広げられました。前日の東京観光ツアーで感じたことを中心に、日本人学生が考える日本の良さや東京らしさ、留学生が感じている東京観光に対するニーズ、SAの学生が日ごろ感じている東京観光や日本観光に対する思い、それぞれが織りなって様々な視点から議論が進められます。想定していたディスカッションの時間では足りなかったようで、議論は夜の自由時間も続き、深夜まで及んだそうです。

結果的にディスカッションの合間になってしまったのですが、夕食は参加者全員で市川駅前のレストランで食べました。東京観光やグループ・ディスカッションを経て、すっかり仲良くなったメンバーからは至る所で楽しそうな笑い声が聞こえます。翌日の昼にはセミナーが終了してしまうこともあり、記念撮影をしあったり、連絡先を交換しあったりする様子が見て取れました。日本人学生にとっても、留学生にとっても、SAにとっても、我々教職員にとっても、こうしたつながりや経験が、将来、どこかで生きてくるのではないでしょうか。

 

4日目は、今回のセミナーの総括ともいえるプレゼンテーションです。半日という非常に短い時間内でまとめたにも関わらず、斬新な視点や強烈な問題意識を織り交ぜながらプレゼンテーションが進みます。各グループの発表を聞きながら、海外からの旅行者のニーズの多様性と海外旅行者向けのサービス創造の可能性を改めて感じました。どのグループも甲乙つけがたいプレゼンテーションをしてくれたと思います。ちなみに、我々教職員からの一プラン提案したのですが、恥ずかしながら、学生達のプランの方がよく練られていた気がします・・・。

お昼を食べたら、4日間のセミナーも終了です。

修了式では、セミナーでの活動の証として、吉田学部長より参加者達に「修了証」が手渡されました。留学生から聞こえた「まだ帰りたくない」「また来年も来たい」という声には、我々教職員もとても嬉しくなりました。特にある留学生が言っていた「皆と別れたくない、寂しい」という言葉には、国際交流の本質が隠されているのではないかと思います。国や文化の違いに対する理解や国際的な感覚は、本やインターネットなどから得られる情報で生まれるものではなく、きっと人と人との交流の中からこそ生まれていくものではないでしょうか。今回、セミナーに参加した学生も、参加できなかった学生も、ぜひ、様々な機会を生かしながら、グローバルな視野を養っていってほしいと思っています。

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後日談にはなりますが、何人かの留学生の皆さんからメールをいただきました。丁寧なお礼の言葉とまた日本に来たいという熱い思いを綴ってくださっていました。日本人学生にも聞いてみたところ、学生間でも連絡を取り合っているそうです。こうした交流がきっと将来の大きな糧となるはずです。

その日本人学生曰く、留学生から大きな刺激をもらえたとのこと。国や文化的背景が異なれば、物事に関する姿勢、考え方、感性も大きく異なります。違いがあるからこそ刺激になる。これこそが国際交流の良さだと思います。千葉商科大学には様々な国際交流のためのプログラムが用意されています。興味がある人はぜひ活用してください。