夏休み・・・、そして秋学期へ向けて・・・


サービス創造学部 清水です。

試験も終わり、いよいよ夏休み。学生の皆さんはほっと一息ついているところではないでしょうか。

先日、ある企業の方とお話していると、企業人がいかに大学教育について期待を寄せているか、という話題になりました。企業が大学教育に期待すること、それはなによりも“考えることが出来る人材作り”にあるようです。これは私も同感で、本来、最高学府を卒業してきたはずの人材なのだから、イレギュラーな状況に陥ったときにこそ真価を発揮してもらいたいのですが、、、なかなかうまくいかないのです。
平時においては、そつなくこなす要領の良さと器用さを兼ね備えながら、ひとたび問題があるとたちどころに思考が停止する・・・、さらには精神的に落ち込んでしまう・・・。これを記憶型受験システムの弊害と、ニヒルに嘲り、片づけてしまうほど悠長な時代は、とうに過ぎ去ってしまいました。

そういうわけで、講義を行ううえで最も大事にしているのが、考える力を養ってもらうことなのです。なるほど、言葉で示すのと実際は異なり、なかなかうまくいかないのが実情でしょう。私自身、企業におけるマネジメント人材育成の効果的な教育方法について考え、実際に複数の企業で部下や後輩を育成してきましたから、それがいかに難しいか十二分に理解しているつもりです。ですが、次世代を担う若い学生の皆さんは、是非とも“考え抜くコツ”を身につけなければなりません。

実際の企業における諸活動は、多様な人間の欲求や思惑が絡む極めて生々しいものです。学生の皆さんにとっては未知の世界ゆえ、なかなか想像もつかないかもしれませんが、まずは“考える”というインフラ整備から初めてみてはいかがでしょう。
マネジメント実務に関していえば、机上の空論はあてになりませんが、だからといってなにもしないわけにはいきません。夏休み期間中も、アルバイトや友人たちとの語らいの片隅に、勉強の時間もとってみて下さい。・・・というか、いっしょに考えましょう。

栄誉ある千葉商科大学の学生として誇りと気概をもって青春を謳歌してもらいたいと思います!

ではまた。