スポーツビジネスにおける商品「ゲーム」が生産されるのは「スタジアム」。そのスタジアムの裏側はどうなっているのか、普通のチケットでは決して入れないエリアを見せていただくのが「スタジアムツアー」です。ある意味、スポーツビジネスの世界の工場見学のようなものでしょうか。プロスポーツ興行におけるファンサービスの一環として、日本でもすっかり定着してきました。
プロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」も、ホームスタジアムである「フクダ電子アリーナ」で、マッチデースポンサーなどを対象にしたスタジアムツアーを行っています。そして先日、ジェフユナイテッドさんのご厚意もあり、サービス創造学部のスポーツビジネス・プロジェクトの学生たちも、このフクダ電子アリーナのスタジアムツアーに参加させていただきました。
当日のベンチ入り選手のユニフォームが飾られた選手ロッカー(メンバーの公式発表前!)、ドーピングルーム、ピッチまわりなど、選手と同じ視線でスタジアムを見せていただくことができました。学生たちも興奮しながら参加していました。
4月には、マリーンズのホームゲームを「ZOZOマリンスタジアム」で、千葉ジェッツのホームゲームを「千葉ポートアリーナ」で観戦しましたが、そんな彼らの目に、サッカー専用スタジアムとの違いはどのように映ったのでしょうか。今後各プロジェクト内でフィールドワークレポートがされるので、それを楽しみにしたいと思っています。
従前のようにただ試合を楽しむだけではなく、サービスを提供する側の視点でスポーツを観ることは、彼らにとって新たな体験。こうした経験が、どのような活動に結びついていくか。さらには、スポーツに限らずサービス創造マインドを養っていってもらえれば、と刺激いっぱいで成長してもらうことを楽しみにしています。
緑のピッチと白いボールと青空と。コントラストがきれいです。
試合前の選手ロッカー。静かに緊張感が漂います。
記者会見エリアで。気分は選手? 監督? 社長?
メンバーは、普段来られないような場所まで連れてきてもらって大変興奮していました。
ロアッソ熊本との1戦は指宿洋史選手の同点ゴールで1−1のドロー。苦しい中でジェフは勝点1を積み上げました。
千葉商科大学サービス創造学部 専任講師
中村聡宏