投稿者「神保 雅人」のアーカイブ

学生的上海 帰朝報告 (前編)

日中国旗 by 神保雅人 中国プロジェクト担当の神保雅人です。10月14日夜に上海より無事帰国しましたので,学生的上海の帰朝報告を行います。今回は,その前編です。

10月11日は,携帯電話からメールで送った前回の記事で,打ち合わせ(写真1) 及びコンサートリハーサルについて書きましたが,終了後はレストランで食事をして,上海新沙瓏国際酒店(Shanghai New Chalon Hotel)に泊まりました。今回は,このホテルも上海万博モードに突入していました。(写真2)

10月12日の朝は,ミュージシャン達及びコンサート係の学生達は上海立信会計学院でバスを降りてリハーサルということで,通訳の施敏先生及び連絡役の根古谷係長に付き合っていただき,我々はツアー客の皆様と大学城見学に出かけました。(写真3) その際,初日に打ち合わせをした日本語のできる学生達が同乗して,何かと世話を焼いてくれました。最初のうちは,バスから降りて集合写真を撮影しましたが,途中,雨模様となってきたため,車窓から様々な大学の建物を眺めることにしました。上海立信会計学院に戻ってからは,創立80周年記念館で大学の歴史パネルと陳列されていた算盤とを見学しました。(写真4)

10月12日の昼は,学食体験ということで,食券をもらって定食を受け取りに行きました。立信の一般の学生は数十種類の料理のそれぞれの窓口に並んでいましたが,彼らは通常,プリペイドカードで昼食を購入しているので,短時間で難なく長い列が捌かれて行きました。(写真5) 学食の中には,ミニコンビニエンスストア(小便利店)とでもいうような売店もありました。(写真6)

10月12日の午後は,日中の大学教育について会議場でシンポジウムを行い,会場には150人が詰めかけました。先ず,吉田学部長がサービス創造学部について説明し,千葉商科大学同窓会の三浦会長の挨拶,企業から学ぶ,活動から学ぶの各担当者の説明,鈴木課長の挨拶と続きました。(写真7) 次に,上海立信会計学院の経貿学部の裴学部長が「現代サービス業に従事する人材の育成に於いては,複合的なスキルを身に付けさせなければならない」という趣旨の講演を行いました。(写真8) 更に,日本側の学生を代表して,高橋君がツアーに参加して気付いた日中の文化的差異について,また,長沢君がプロジェクトに参加して考えたことを発表し,中国側の学生リーダーの朱さん(日本人風のニックネームは「アイちゃん」)が日米の海外体験を通じて,「友情,独立,自信」が大事であることを実感したという発表を行いました。(写真9)

この続きは,本日中にアップロードの予定ですが,次に挙げる,学長ブログ,KATEIさんのブログ,GeneZさんの女性ボーカルであるガウさんのブログも参照してください。

  1. 学長ブログ
  2. KATEIさんのブログ
  3. ガウさんのブログ
写真1

写真1

写真2

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写真3

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写真4

写真4

写真5

写真5

写真6

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写真7

写真7

写真8

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写真9

写真9

サがつくツアー。『学生的上海』 旅行説明会にて

中国プロジェクト担当の神保雅人です。

9月1日の午後1時から,千葉商科大学 Galleria商.Tokyo (丸の内サテライトキャンパス) で,サービス創造学部の学生プロジェクトとして株式会社JTB首都圏と企画した『学生的上海』ツアーの旅行説明会を実施しました。株式会社JTB首都圏からは有馬課長,本学部側からは吉田学部長,井上教授,根古谷係長,1年生の宮崎君及び私,神保が出席しました。

当日,既にツアーに申し込まれている,東京工科大学応用生物学部の3年生が参加されていましたので,色々と取材させていただきました。本人の許可を得てこのブログ記事を書いています。以下,Q & Aの形式を採ります。

Q1. 他大学の理系の学生さんに,どのようにしてこのツアーが目に留まったのですか?
A1. 就活 (注. 「就職活動」の省略形) が近付いてきたので最近,日本経済新聞を読み始めています。ビジネスダイジェスト欄に,いつも利用しているJTBの記事が出ていたので,興味を持ちました。

Q2. これまで海外渡航経験はありますか?
A2. いいえ,今回が初めてです。

Q3. 初めての海外渡航先に上海を選んだ理由は?
A3. 兄が大学院で上海の研究者と共同研究をしていることと,自分のアルバイト先で中国人旅行者に接して経済発展に興味を持ったことです。

Q4. 他の上海ツアーではなく,この『学生的上海』を選んだ理由は?
A4. 単なる観光旅行には興味はなく,普通では見られない中国の教育事情や日系企業の現状を学べることと,同世代の学生の参加者がいることです。

Q5. 本日の説明を聴いた感想は?
A5. 写真から受けた印象はこれまで中国に抱いてきたイメージと全く違っていて,また皆さんの説明内容が楽しそうで,更に期待感が増しました。

なお,中国語を学んだことがないのでやや不安があるとのことでしたが,挨拶と自分の名前を名乗ることが出来れば交流が深まるので,そのための事前学習がツアーに付属して用意されていることと,通訳も同行していることを説明しました。早速帰りがけに中国語会話の本を購入されるとのことで,向学心に燃える,しっかりした好青年に接して,教職員一同,感心することしきりでした。

『学生的上海』ツアー 上海新沙瓏国際酒店(Shanghai New Chalon Hotel)

中国プロジェクト担当の神保雅人です。

『学生的上海』ツアーで利用するホテルのうち,松江区での宿泊に利用する「上海新沙瓏国際酒店(Shanghai New Chalon Hotel)」はまだ新しく,ネット上には情報はあってもガイドブックには出ていないようですので,紹介したいと思います。6月に吉田学部長の「上海出張」(https://mit.prof.cuc.ac.jp/fsiblog/2009/06/23/2159 ) という記事がありましたが,その出張の折にJTB中国側で探してもらったのがこのホテルでした。

所在地は松江大学城駅に隣接していて,経営者は日本人なので日本語を話せるスタッフが複数います。部屋は広々としていて大変綺麗です。6月の出張の折に撮影した写真の縮小版を以下に掲載しますので参考にしてください。

 

同窓会茨城県支部定期総会に参加して

サービス創造学部教授の神保雅人です。

6月21日(日)に吉田学部長,石井教授と共に,千葉商科大学同窓会茨城県支部の第38回定期総会に参加させていただきました。

あいにくの雨模様でしたが,同窓会支部会としては最大というだけあって,75名の会員の皆様が出席され,会場は熱気にあふれていました。

今年度は,これまで長年,支部長を務めてこられた 根津壮六 前支部長が退任され,山本幸雄 新支部長が就任されるということで,役員が大幅に改選されましたが,このような大事な総会の折に,総会と懇親会の間にサービス創造学部が学校説明を行う時間を設けていただきましたことに,感謝申し上げます。

その際に,吉田学部長が熱い思いを語り,また,3人のうち2人は前日深夜に上海から戻ったばかりで,残る1人は当日の朝に秋田県から戻ったばかりということで,会員の皆様からは,『熱意のある教員』と評していただき,大変な歓待を受けました。

会員の皆様とは,上海ツアーのお話しと共に,今後学生に同窓会会員の皆様と学生とのバス旅行を企画してもらおうなどという話題で盛り上がりました。

なお,三浦英之 同窓会会長からはサービス創造オフィスでよくお声をかけていただいておりますが,この日に初めて名刺を交換させていただきました。また,敦賀屋信男 支部長会会長とは,同窓会運営の大変さを語り合い,坂本周男 神奈川県支部長とは,来年3月には横須賀線の武蔵小杉新駅ができるので神奈川県からの受験生を増やしましょうというお話しをしました。佐藤實 埼玉県支部長からは昭和30年代の商大の様子をお聴きして,隔世の感を抱きました。

根津壮六 前支部長からは,私と茨城県との関わりについてお尋ねがありましたが,母方の伯母の連れ合いが土浦の出身であることと毎月つくば市の研究所に通っていることを申し上げました。

私は,小学校2年生の夏休みに,前述の土浦出身の伯父の家に1ヶ月間お世話になり,将棋を教えてもらったりしていましたので,以前から茨城県民の方々は優しいというイメージを抱いておりましたが,今回の同窓会支部定期総会では,皆様がとても温かい方ばかりで,大変気持ちよく過ごさせていただきました。

また,上海やホームカミングデーでお目にかかることを期待しております。

学外データベースを活用しましょう

情報科目担当の神保雅人です。

千葉商科大学付属図書館では,数多くの業者と契約して,学外データベースが学内のPCからのアクセスに限って利用できるようになっています。学生のうちからこのような環境を利用できるのは,とても恵まれていると思います。

本日は,情報入門1という科目で,図書館トップページ(http://www.lib.cuc.ac.jp/)からたどれる学外データベースのうち,同時アクセス数無制限の『バックナンバー・ライブラリ 日経BP記事検索サービス』を教材に選びました。

このサービスでは,サービス創造学部に適した,『厳選 地域で頑張る元気企業』という特集コーナーがありましたので,学生に好きな地域と企業を選んでもらい,何故その企業が元気企業と言われるのか,100字以内にまとめてメールで出してもらいました。

先程,その課題メールを一通り読みましたが,さすがに皆さんはサービス創造学部を目指してきただけのことはあると感心しました。やはり,毎週,『サービス創造入門』で企業の方々のお話を聴き,4月中に企業訪問もして,意識が高まってきたのではないでしょうか。

今後も様々な分野で学外デーベースを活用しましょう。

なお,上のイメージは千葉商科大学付属図書館が著作権を有するWebページから取り込んだものですが,図書館側からこのブログへの掲載許可を得ています。

中日合作

神保雅人(中国語での読み方は,Shenbao Yaren)です。

4月27日に千葉商科大学と提携関係にある上海立信会计学院经贸学院に所属されている毕玉江先生及び开放经济与贸易研究中心に所属されている程新章先生が訪問され,吉田学部長,鎌田教務委員長,須永学生プロジェクト実践委員長,鈴木課長,根古屋係長及び私とで,今後の連携及び学生プロジェクトの進め方について協議しました。通訳は上海チャイニーズカフェを担当されている 先生です。(左の両国の国旗の絵は,このブログのために自作しました)

上海立信会学院もサービス関連のコースを9月から立ち上げるということで,本学のサービス創造学部について詳しい質問が相次ぎました。学生プロジェクトに関しては,今年度は初年度ということで,吉田学部長が長年続けてこられた『CUCストリートミュージシャンの夢舞台』で培われた人脈を通じて上海にミュージシャンを派遣し,上海立信会学院でコンサートを実施するという企画を進めることになりました。いわば,音楽プロジェクトと中国プロジェクトのコラボレーションです。

中国語を履修されている皆さん,上海チャイニーズカフェに参加登録された皆さん,将来アジア諸国とのビジネスで活躍してみたい皆さんは是非,このプロジェクトに参加してください。

なお,私個人の考えですが,新潟県民の皆様は昔からロシアと交流されていたりしますので,将来的には地方活性化プロジェクトと中国プロジェクトとのコラボレーションもあり得るのではないでしょうか。

学生街の喫茶店

情報科目担当の神保雅人です。

新入生の皆さん,もう学校に慣れましたか。今週は,ネットワーク利用ガイダンスでパスワードを変更し,ラーニングパス(LP)ではWeb履修登録を行いました。昨日は授業スタートが水曜日でしたので,早速フォーマルドレスコードDAYということで,スーツで授業を受けましたね。なお,本日は私の担当する情報入門1の2組は,他学部4年生の臨時SAの助けを借りて初回の授業を無事終えました。(http://ma-jimbo.at.webry.info/200904/article_2.html)

さて,今回は私が理想と考えるサービスについて書いてみたいと思います。

私は大学院の学生の頃,学校の近くにある,いわゆる『学生街の喫茶店』に通い,食事をした後もコーヒーを飲みながら,専門書や論文を読んでいました。

この喫茶店のマスターは,私が食事を終えてそろそろコーヒーが欲しいなと思う絶妙のタイミングで淹れ立てのホットコーヒーを運んでくれます。これは,食べ終えたのを見てからの準備では間に合わないタイミングなのです。常に店内と顧客の動向を見渡し,長年の経験に裏打ちされた勘で予測を行って行動しているのです。とても素晴らしいサービスだと思います。

先日,他大学の経営学研究室主催の研究会に招待されてゲスト参加した折,ある講演者の方がスーパーマーケットを事例に挙げ,「業務をマニュアル化するのは有能な社員が確保できない場合に止むを得ずすることである」と見解を述べられていました。しかしながら,これがファミリーレストランやファストフードの場合であれば,元々パートタイマーやアルバイトで運営するビジネスモデルなので,マニュアルに頼らざるを得ません。

それでは,学生街の喫茶店のマスターのような細やかなサービスをマニュアル化することは可能でしょうか。実は,来店から注文,会計に至るまでの流れをマニュアル化するのは広い意味でのプログラミングに当たります。プログラミングの手法を援用して業務を分析し,様々な場面を想定して場合分けをし,業務の流れを整理するといったことを今後,皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

後生畏るべし

情報科目担当の神保雅人です。

新入生の皆さん,入学おめでとうございます。

皆さんが子供の頃に流行った『封神演義』は周の武王が殷の紂王を討つという時代のお話しでしたが,こうして打ち建てられた周王朝もやがて勢いが衰え,後に『春秋』と呼ばれる時代に差し掛かると『孔子』という偉大な賢者が弟子たちに様々な教えを説きました。この教えが後にまとめられたものが『論語』です。

最近,久々に論語ブームが起きています。色々な書籍が新規に出版されていますが,私は高校生の頃には孔子や『孟子』といった『儒家』よりも『韓非子』のような『法家』が好きでしたので,昨年,角川SSC新書に入っている,『右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法』(守屋 洋 著),を購入しました。

日本では,孟子の説く五つの徳目の中にある『長幼有序(ちょうようにじょあり)』が浸透していて,千葉商科大学の建学の趣旨にも『長幼の序』という言葉が登場します。この言葉の意味は,年下の者は人生の先輩である年長者を敬わなければならないということです。

さて,それでは,年上の者はどういう心構えで年下の者に接するべきかということに関して,孔子は『後生畏るべし』と言っているのです。ここで後生とは先生の反意語で後から生まれたという意味です。この言葉の意味は,後から生まれた若者は将来どこまで伸びていくか分からないので,年上の者は年下の者に対して畏敬の念を持つべきであるということです。

私は上述の本でこの言葉を改めて目にして,これから皆さんに接する際は,まさにこの心構えで臨みたいと思いました。皆さんのまだ瑞々しい頭脳で,柔軟かつ斬新な発想をもって,新しいサービスを創造しようと試みていただくことを大いに期待しております。