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サービス創造大賞

学部長の吉田優治です。

12月31日に応募を締切った「CUCサービス創造大賞(あったらいいな、こんなサービス)」への応募件数は、高校生部門827件、商大・一般部門34件の合計861件にも達しました。関東圏からばかりでなく北海道の稚内・紋別・滝川・函館、秋田、青森、新潟、長野、広島など全国から応募をいただきました。ご応募された皆様、また高校関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

ご応募いただきました「サがつくひらめき」は、「サービス創造」が個人や企業、社会を豊かにする可能性を実感させられるものばかりでした。先端的なサービスを提供し続ける30社を超える「公式サポーター企業」の方々にも審査に加わっていただき、2月中旬に大賞受賞発表の予定です。大賞は、4月3日の入学式後に開催される「学部オープニングパーティ」において授与させていただきます。

2009年度「サービス創造大賞」の企画の検討もスタートしました。今回応募できなかった方も、、次回にぜひご参加ください。

3年絶好調も難しい!

新任の西村晃です。
年末私と長い付き合いのある企業が大手企業に買収されました。実は本業は毎年二桁成長の超優良企業。ニュース速報で知った時、私はエッなんで、と飛び上がりました。
調べてみると金融機関に誘われてデリバティブ商品に投資していたようです。数年前は利益も出ていたのでついつい投資金額を増やしたところで、今回の金融危機に見舞われたようです。
従業員たちは自分たちが一生懸命やっている本業はうまくいっていると感じていましたから、突然会社が買収されたと聞かされて相当ショックだったようです。

景気が悪く本来業務でさえ大変な企業が続出しているところに、調子がよくても財テク失敗のような企業まででるのですから、企業経営にはどんな落とし穴があるか見当もつきません。
過去30年あまり企業取材をしてきて言えることは、10年絶好調を続けられる企業は皆無です。それどころか3年二桁成長を維持することさえ並大抵ではありません。
新学部が掲げる実学の精神は、現場にある生きた教材に目を向けなければ真に社会で役立つ人材はつくれないという事実から出ています。

経済激変のいまこそ新学部の果たす役割も大きいと思います。

学会理事会に出席して

学部長の吉田優治です。

連休をいかがお過ごしでしたか。私は、12日(月)「全国四系列教育会議」の理事会に出席してきました。経営学・商学・会計学・情報科学の大学教育について議論するための会議(学会)です。会議のメンバーは、経営学部や商学部の現職・歴代の学部長・学科長を中心に大学教育に関心のある先生方です。この会議は、今夏、「ビジネス系大学教育会議」に名称を変更する予定です。

理事会で議論になったのは、今後の学生教育にあたり、「理論教育」を重視するのか、他方、「実践教育」を重視するのか、といったものでした。それぞれの先生方の教育観、各大学の教育哲学や現状が披瀝され、たいへん面白い議論になりました。結論は出ませんでしたが、「理論教育の重要性」とともに「多様な産学連携の重要性」・「実践で活躍できる人材の育成をめざす」という点で参加者の多くが共通の理解をしていることが明らかになりました。また、多くの先生方が「感動する」ことの重要性を強調されていたことが印象に残りました。「知る」・「実践する」という前に、「感動する」ことが必要であるという主張です。

こうした他大学の先生方との議論からも学ばせていただきながら、「サービス創造学部」は「進化し続ける学部」として学生・保護者の皆さん、そして社会や産業界からの期待に応える教育活動を展開していきたいと考えています。夏に開催される同会議の年次大会(大会テーマ:社会人基礎力の育成)には、新学部の教職員と一緒に参加できればと考えています。

カルロス・クライバー

経済学担当の岡崎です。

 

昨日NHKでカルロス・クライバー指揮ベートーヴェン交響曲7番の昔の映像を流していました。先週もBSのオペラ特集の中で、クライバー指揮・ウィーン国立歌劇場『ばらの騎士』を放送していましたから、この1週間ほどで、クライバーの映像を2度楽しめたことになります。

 

クライバーは多くの人に愛された指揮者で、私も彼のCDや映像をかつてほとんど所有していました。特に『ばらの騎士』に関しては、10年以上前に東京文化会館で、クライバー指揮ウィーン国立歌劇場の公演を聴いていますから、その当時の記憶がまざまざと蘇ってきました。会場に入った時からワクワクし(これがオペラを劇場で聴く醍醐味だと個人的に思っていますし、だからこそ劇場の雰囲気を問いたくなってしまいます)、音が流れてきた瞬間のその響きに感動し(これが生で聴く醍醐味で、だからこそホールの音響は重要だと思っています)、そのあとの時間が本当に楽しめました。ただその時、隣の女性3人が会話を始めてしまい、「静かにしてください」と注意をする羽目になりましたが。サービス創造学部は公式サポーター企業の方々との接触が頻繁にありますから、皆さんにはマナーの重要さをぜひ認識してほしいと思います。

 

その時のウィーン国立歌劇場の来日公演では、アバド指揮『ボリス・ゴドノフ』も聴きにいき、そちらも見事でした。ただ終わり近くの鐘の音だけは録音されたものをスピーカーから流して、しかもその音の響きが機械的で残念だったと記憶しています。でも、『ボリス・ゴドノフ』はアバドが得意としていましたし、滅多には見られないオペラですし、加えて大好きな映画監督タルコフスキーの演出を使っていまいたし、宝物のような記憶となっています。

 

このブログの「残り少ない高校生活」の中でも紹介されていますが、24日にCUCでコンサートがあります。私は別件の予定が入っていて参加できないのですが、皆さんはぜひ足を運んでください。本物の歌手の歌を生で聴くというのは素晴らしい経験ですよ。

公式サポーター企業との打合せに思う

 

産業企業リエゾン担当教員の井上義次です。

 

みなさんも期待されているように、サービス創造学部の授業の幾つかは、公式サポーター企業の方々と教員、学生が一体となっておこないます。

 

公式サポーター企業は観光、スポーツ、ファッション、健康、流通、飲食、育児、介護、経営サポートなど、あらゆるサービス分野を網羅し、現在30数社の企業に参加いただき、いろいろな形でのご協力・ご支援をいただくことになっています。

 

さて、4月からの授業スタートを目前に控え、連日、公式サポーター企業の方々と打合せをしています。

 

講師の派遣、企業の見学、インターンシップ(企業留学)、プロジェクト実習など様々な場面を想定しながらの打合せですが、公式サポーター企業の皆さんから、前向きな提案やアドバイスを多くいただいています。そこには、一体となって、サービス創造学部を創っていこうとの思いが強く感じられるとともに、その熱意にはこちらが圧倒されます。

 

本当にうれしい限りです。

 

打合せをしながら、サービス創造学部で学ぶ学生の恵まれた環境とこの環境をさらに生かすような努力を怠らないこと、また公式サポーター企業の方々の熱意に対して、少しでもその気持ちを裏切らないようにしなければと強く思います。

残り少ない高校生活

入学予定者の皆さんへ。 学部長の吉田優治です。

卒業まで残り少ない高校生活ですが、友達や先生方と一緒に有意義で楽しい時間を過してください。また小説を読んだり、映画を見たり、美術館めぐり、スポーツ観戦、街探検、小旅行なんてのもいいですね。

しかし、この時期、開放感から気が緩みがちです。「サービス創造学部」に入学する者として、法律に違反したり、社会常識を逸脱する言動は慎んでくださいね。また最近では、各種掲示板、MixiなどのSNSでコミュニケーションすることが日常化しています。それらは不特定多数の人たちが閲覧可能ですので、書き込みにあたっては社会に向けた情報発信であることを忘れないでください。

1月24日(土曜日)15:30より、702教室で「CUC New Year Concert」が開催されます。出演は、バリトン歌手のローランド・イム氏です。「サービス創造学部」に学ぶ皆さんには、様々な経験をしていただきたいと思います。クラシック音楽を生で聴いたことはありますか? どうぞこの機会に声楽を楽しんでください。どなたでも参加できます。保護者の方も一般の方も大歓迎です。入場料無料、申し込みはエクステンションオフィス(代表電話:047-372-4111)まで。定員500名ですが、すでに480名を超える参加申し込みがあります。残席わずかですので早めのお申し込みを。

「 わずか15か月前」

新任の西村晃です。

 

 

200710月。私は山手線に乗ってケータイでニュースチェックをしていました。「バイオをやらせてくれないなら行かないって言ってやったんだ」品川から乗ってきた若い二人の男の会話が耳に入ってきました。バイオと聞いて一瞬私はバイオテクノロジーのことかと思いました。私が目を上げると、会話の主は一見してリクルートスタイルと分かる大学生でした。しばらく話を聞いていて、バイオとはSONYのパソコンのことだと分かってきました。会話の内容から推測するに、SONYに会社訪問に行って是非来て欲しいと言われたけれど、パソコンの仕事に就かせると会社が確約してくれなければ行ってやらないと、言い放ってきたようです。

 

これは今から15か月前の話です。ずいぶん強気だったんですね。当時さえ、なにも社会を知らない学生が身の程知らずで、いい気なもんだと、私はあまりいい気はしませんでした。いま就職を巡る状況は激変しています。重要なことは、あの頃の「就職売り手市場」の時の学生がとびきり優秀であったわけでもなく、また氷河期と言われる時期なかなか就職が決まらない学生が優秀でないということでもないということです。たまたま巡り会わせで就職活動の時期の景気が、人生の旅立ちの明暗を分けてしまうのはため息がでるばかりです。

 

就職狭き門で、悩む学生の皆さんに敢えて言っておきたいことがあります。売り手市場の時入った人は、概して企業の中では評判が悪いものです。なまじ自分には実力があると勘違いをしているから、謙虚に社会勉強をしなければならない新人時代に真面目に取り組もうとしないのです。あるいは社会人になってすぐ、こんなはずではなかった、もっといい会社に俺は入れたはずだ、などと思い込み、安直に転職しようとして失敗したりします。

 

人生は長い。就職活動の結果で一喜一憂することなかれ。それよりも、まだ浅い人生経験しかない学生ゆえに、現在輝いて見える会社が将来も輝いているに違いないと錯覚することのほうが心配です。企業の寿命は30年と一般に言われますが、サラリーマン人生は40年近くあることを肝に銘じておくべきです。

 

社会のなかにおける企業の存在を客観的に把握する能力を身につけるのも、新しい学部、サービス創造学部で学ぶ意味だと思います。

がんばりましょう。

 

もちつき

先日,鏡餅を作るために家族でもちつきをしてきました.実は生まれてはじめてのもちつきだったので,腰に負担がかかるのではちょっと心配していたのですが,これからは毎年もちつきしたくなりました.蒸かした餅米からたちのぼるよい香りは格別ですね.できあがったおもちをすぐにでも食べたかったところですが,ぐっと我慢してつくった鏡餅を居間に飾っています.来年もみなさんにとってよい年になりますように.

弱まる流行の支配力

学部長の吉田優治です。

本日(29日)の日本経済新聞「経済教室(16面)」は、IFI(財団法人ファッション産業人材育成機構)ビジネススクール学長の尾原蓉子さん執筆の「40年迎えた日本のファッション産業:価値創造の主役は個人へ、弱まる流行の支配力」です。(ちなみに産業企業リエゾン担当教授へ就任予定の井上義次氏は、尾原学長を支えて8年間にわたり同ビジネススクールの運営責任者であり、わが国のファッション・アパレル業界との人脈は驚くほどです。)

尾原氏によれば、ファッションビジネスにおける価値創造プレーヤーは、製造業(60年代)、アパレル流通業(70年代)、デザイナー&ブランド企業(80年代)、垂直型小売業(90年代)、生活者(2000年代)へと変遷してきました。「流行の支配力が落ちてくる今、企業には、ファッションが生み出すワクワク・ドキドキの価値を、生活者の視点で構築し直し、提供することが求められよう」と主張しています。もはや企業が市場の主役ではないとの理解です。

ファッションビジネスと同様に音楽業界も、音楽ダウンロードの影響もあり、TV番組やレコード会社が市場に一方的に押し付けるミュージシャンや楽曲が売れる時代ではなくなりつつあり、企業には新たな対応が求められています。

すべての産業や企業にとって、こうした新たな状況をすばやく把握し、どのようなサービス創造を行うかが今後求められる戦略的課題です。JR東日本、日本航空、帝国ホテル、JTB、HISなど30社を超える公式サポーター企業と連携しながら、「サービス創造学部」は、こうした課題にチャレンジし続ける人材を育成します。

「サービス創造大賞」の募集締め切りは、12月31日です。あと2日と7時間。知恵を絞って「あったらいいな、こんなサービス」を考え、ご応募ください。

年末年始休暇がスタート

学部長の吉田優治です。

年末年始の休みが始まり、息子たちと一緒に横浜美術館の「セザンヌ主義展」、落語の新宿末広亭に出かけて楽しい時間を過しています。昨日は、代表を務める少年野球「横浜キッズベースボールスクール」の総会・忘年会に出席。二次会は、30名を超える方々が我が家で深夜までワイワイ・ガヤガヤ。毎年の恒例行事です。今日はクリスマスイブ。そして、1週間後にはお正月。これから本屋にでもぶらっと行こうかな。