投稿者「西村 晃」のアーカイブ

夏休みに学んで欲しいこと


西村晃です。

「8月や  6日9日  15日」 
 日本人にとってまた暑い夏がやってきました。
北朝鮮のミサイル騒ぎを見ながら思うことは、いまあの国が国際ルールを逸脱していることを世界は腹立たしく思っているけれど、第二次世界大戦に突き進んでいたころの日本は現在の北朝鮮以上にわけのわからない存在として世界から見られていたにちがいないと言うことです。
満州事変、国際連盟脱退、日独伊三国同盟・・。
軍部の台頭を抑えられず軍事費の拡大を続け民主主義は機能しないままに言論は抑圧され、ついに悲劇を迎えました。
核の悲惨さを学ぶこと、そして戦争に突き進んでいった暴走の歴史の果てにヒロシマやナガサキがあったことを若い皆さんもしっかりと学んでおく必要があります。

是非広島の原爆ドームや資料館を見てきてください。長崎の平和公園の像が指し示す頭上の空を見上げて来てください。
これは、大学生のいまのうちに日本人としてしておく義務だと思います。
興味がない、歴史は嫌い、ではすまされないことだと私は思います。

地域活性化の事例


西村晃です。

「地域活性化プロジェクト イン 新潟」を担当していますが、実はこれまでも各地の地域から活性化の仕事を引き受けてきました。そのうちのひとつが函館の水産業を六本木のミッドタウンにつれてきた例です。

100万ドルの夜景で知られる函館。
しかし気のせいか最近は夜景もかつての華やかさが薄れたようです。。
函館の人口はずっと減っています。
20世紀初頭には道内最大の人口を誇っていた函館は2005年の国勢調査では29万人と30万人を割り、188万人の札幌に大きく水を開けられ、旭川にも抜かれて道内3位に留まっています。

この函館で水産物卸し小売業を核に観光業、サービス業を幅広く展開している「魚長食品」がこのほど東京六本木のミッドタウンに「函館まるかつ回転寿司」を出店しました。
ただ寿司屋が一軒開店したというのにとどまりません。
「函館を輸出せよ」
地元の期待を一心に背負っての出店でした。
「函館の水産物市場の扱い高は減少傾向に歯止めがかかりません。新しいマーケットを東京に求め函館の魚のおいしさをこの寿司屋でピーアールする。東京で店舗展開することでなにより魚の街、函館の広告塔になれば観光客の誘致にも繋がると考えました」
柳沢政人社長はこう話します。

朝函館市場で柳沢社長自身が競り落とした魚を一番機に乗せて東京に送り11時の開店に間に合わせます。だから品切れになりしだい閉店。悪天候で漁ができなかったり飛行機が飛ばない日は臨時休業にするといいます。
「だいたい年中無休 正月も休まないショッピングセンターの寿司屋なんて有り得ないと私は思います。市場が休みの日に冷凍の魚を使う発想はうちにはありません」と柳沢社長は言います。
胃袋縮小の函館から飛び出し新しいマーケットを開拓するべく「函館輸出作戦」を展開する魚長食品の挑戦は、地域経済の巻き返しを賭ける地方中小企業の戦いでもあります。

天王山 二日目だ!


西村晃です

夏のオープンキャンパスの山場を迎えています。

昨年との違いはサービス創造学部に学生がいること。

なにしろ4月開設したばかりの新学部ですから昨年は在学生なし、教職員だけでオープンキャンパスを開催していたわけです。
高校生や親御さんが質問や相談に来て下さっても、やはり学生がいないというのは語るべき具体的な材料に欠けるという恨みがありました。

しかし今年は違います。サービス創造学部で学ぶ一年生がオープンキャンパスにたくさん応援に来て、自信に満ちた笑顔で高校生を迎えてくれています。
この笑顔が新学部にとって最大の支援材料であることは言うまでもありません。
さあ、本日もたくさんの笑顔がお待ちしています。

夏だ!オーキャンだ!


西村晃です

真夏の太陽の登場はなかなかかなわないけれど、熱く燃える夏のオープンキャンパスがやってきました。
今日と明日の二日間は例年もっとも来場者が多いピークです。
是非千葉商科大学を知ってもらいたい、サービス創造学部を知ってもらいたいと教職員一同みんな熱く熱く語ります。

かくいう私もサービス創造学部の総合案内役に任ぜられ、同僚の宮澤薫先生と一緒に説明に努めています。

私は放送局、宮澤先生は広告代理店の勤務経験があります。サービス創造学部は消費者にとってどんなサービスが価値があるかを考えるところですから、私たちのような実社会でサービスを考えてきた教員と、学問として経済や経営、マーケティングなどを研究してきた教員が一緒になって内容の濃い授業をしているのが特徴なのです。
詳しくは体験授業もありますから是非オープンキャンパスに来て頂きたいと思います。

また今夜は市川市の花火大会もあります。

昼はオーキャン、夜は花火、

市川の8月1日は長いぞ!!

「雪かき道場」って知ってました?


西村晃です
中越地震で被害を受けた新潟県の山古志村は冬場3メートル以上の雪が積もる豪雪地帯です。
山間部で高齢化も進むこの地で除雪作業を手伝いながら地元の暮らしについて学ぼうという計画をいまサービス創造学部では立てています。
「地域活性化プロジェクト イン 新潟」と名付けたプロジェクトには全部で四つある学部公式プロジェクトで最多の50人を越える学生が登録しています。地元新潟出身の人はもちろん秋田や富山、青森に長野などの出身者も加わり、将来地元に帰った時のために地域活性化の勉強をしておきたいという志の高い人たちが多いのが特徴です。
また東京や千葉の人たちもなにより知らない世界に触れるチャンスといまから期待で胸を膨らませています。
予定ではまず秋学期から始まる選択科目「地域活性化論」で新潟について勉強したあと 来年二月山古志村に行き、「雪かき道場」という地元のNPOが行っている講座で除雪作業のイロハを学んでから実際に体験します。夜は地元の人達から話を聞いたり地場産品売り込みのアイデアを出し合ったりする予定です。
サービス創造学部の「活動から学ぶ」という理念にピッタリのプロジェクトになりそうです。

18歳はおとな?


西村晃です
法務大臣の諮問機関・法制審議会の民法成年年齢部会がこのほど20歳と定められてきた民法上の成年年齢を18歳に引き下げることを適当とする最終報告書をまとめました。これは選挙権年齢も18歳に引き下げられることが前提にあります。
そもそもこの検討が始まったのは08年に憲法改正手続きを定めた国民投票法が投票年齢を18歳以上と定めたことによります。
アメリカや中国、ヨーロッパの国々も選挙権年齢は18歳が大勢です。

「私たちは30歳でもいいと思うし、せめて大学を卒業する22歳にしてほしいと思います。18歳なんてとんでもありません」
先月私のクラスでディベイトの練習を行うにあたり、私がテーマに選んだのが「18歳に選挙権を引き下げるべきか」でした。そのときの討論報告の発表がこれでした。
まさに彼等はいま18歳。早くタバコや酒を嗜みたいという人も含め大半が「18歳を大人に認めよ」という意見になるだろうと予想し、このテーマを設定しました。

私の予想は裏切られました。

なんとクラス全員が「18歳はこどもだ」と主張したのです。(正確に言うと違う意見はただひとり20歳を越えた中国からの留学生でした)
従って授業の遂行上、意に反して「18歳は大人」派に何人かに回ってもらいディベイトをしましたが、結局盛り上がらず、その後の成果発表では前述のような主張が大勢でした。

私は中学を卒業した15歳で先輩たちの学生運動に惹かれてアジ演説を聴きに行ったし、高校生の時政党のビラ配りに行き、大学に入るや否や弁論部に入って選挙応援をしたものでした。早く大人と認められたいと切実に思っていただけに、18歳の彼らが全員「自分たちはこども」と躊躇なく手を挙げる様子に言葉を失いました。

他の国では「18歳はおとな」が当然なのに、このギャップは何なのか?
法制審議会の結論がこの現実とあまりに違うことを黙認していていいのか。
その年齢のこどもたち(おとなたち?)を預かる教員として考え込んでしまいます。

二宮金次郎マーケティング


昭和の初期にかけて全国の小学校にあった二宮金次郎の像。
最近あまり見かけなくなりましたが、先日大学近くの公民館で見つけました。

報国、勤勉の思想教育のシンボルとされる二宮金次郎像ですが、実は一様ではありません。

作った職人によって背負っているものがマキであったり薪であったり。あるいは読んでいる本もページに字が書いてあるものもあれば、白紙の本もあるんです。また歩きながら本を読むからこそ二宮金次郎だとおもいきや、腰掛けて荷物をおろして本を読んでいるという変わり種もあるのです。

私はかつてNHKの番組で日本全国の二宮金次郎を紹介したことがあります。今も数多く残っているのは神奈川県小田原市、つまり二宮尊徳の故郷周辺であることなどが取材でわかりました。また全国にある二宮金次郎の多くは、昭和初期、尺貫法からメートル法への変更にあたり1メートルという高さをこどもたちに知らしめるため身長1メートルに作り、子供たちの目にとまる小学校に建てられたことも知りました。

このように何気なく見るものにも蘊蓄があります。

いま歴史巡りなどの商品化がビジネスのテーマになっていますが、こうした題材をマーケティングセンスで切ってみることも大切だと思います。

サがつく学部の学習テーマはあちこちに転がっています。

満員御礼!地域活性化プロジェクト


西村晃です
新学部の基本方針のひとつ「活動から学ぶ」の具体的な取り組みであるプロジェクトについて今月学生のみなさんに説明を行い、プロジェクトごとに希望を募ったところ、私が担当する「地域活性化プロジェクト イン 新潟」はすでに50人近い申し込みがありました。
正直なところ、音楽やテレビ局やプロ野球という他のテーマと比べて地味な地域活性化プロジェクトにどれだけみなさんが関心を持ってくれるか心配でした。
しかしいざフタを開けて見れば大変多くの人が手を挙げてくれたことをとても嬉しく思います。

いま日本は大都市と比べて経済基盤が劣る地方の活性化が大きなテーマになっています。
そして地方が大都市と比べて決定的に足りないものは「付加価値の高いサービス業」であることは間違いありません。 地場産品をヒットさせたり観光客を誘致したりする地域活動にサービス創造学部が役割を果たすことができればこれほどやりがいのある仕事はないと思います。
とりあえずは秋学期に選択科目として設定される「地域活性化論」、通称「にいがた学」を選択して頂きまずは地域のことを勉強することから始めたいと思います。この科目はプロジェクトに参加しない人も学ぶことができますし、公開講座として他学部や一般の方にも聴講いただけるようにしたいと考えています。
なお追加で「地域活性化プロジェクト イン 新潟」に参加したい方はまだ受付ています。私までご連絡下さい。

プロジェクト始動!


先週までに「研究入門」の各クラスでプロジェクトの説明が終わりました。
サービス創造学部は「学問から学ぶ」、「企業から学ぶ」とともに「活動から学ぶ」ことも大きな学習の柱に据えています。
日頃からの授業に加えて、公式サポーター企業の講師から学ぶ「仕事刺激クラス」や企業訪問を行ってきましたから「学問から学ぶ」、「企業から学ぶ」はすでに経験済みでしたが、「活動から学ぶ」という内容はまだ学生の皆さんにはいま一つ分かりにくかったと思います。
この「活動から学ぶ」ことの具体的実践が「プロジェクト活動」なのです。
今年度はとりあえず四つのプロジェクトを用意しました。
説明があったように、音楽(上海)、千葉ロッテマリーンズ、チバテレビそして私が担当する「地域活性化プロジェクト イン 新潟」です。

日本でいまもっとも付加価値の高いサービスを求めているのは地方ではないかと私は考えます。
農業の衰退、製造業の空洞化で新しい産業を探す地方都市。

東京など大都市ではサービス産業の雇用吸収力が大きいだけに、その差は歴然としています。
だからこそサービス創造学部の出番だ、と私は思います。
新しいサービスを創造し地域活性化に役立てることはニッポン再生につながるはず。
さあニッポンがあなたを求めています。
一緒にやりましょう。

シブヤ米の田植え体験


サービス創造学部1年の菊地玉恵です。

今話題の 農業ブーム。
その火付け役とも言える元ギャル社長 藤田志穂 さんが、今秋田県大潟村でシブヤ米を開発しています。
藤田さんは19歳の時にマーケティング会社を設立。ギャルの偏見を覆すことから始まり、エコやエイズ予防にも取り組む積極的で企画力のある女性です。
今は社長を引退し、本当に自分のやりたいことに取り組んでいます。
それが… 食
食料時給率が下がる唯一の先進国日本、農家の人手不足や食の安全などたくさんの問題がでる中、若者が楽しく農業ができたらと、自ら率先して取り組んでいます。
そして農業を行うに当たって忘れてはいけないのが イケてる農業 つまり写真のような花柄レインブーツやカラー軍手など、ファッション性のある農作業着が欠かせません。

お米を育てると言ったら種蒔き、耕し、田植え、草取り、収穫、出荷なんて作業がありますが、そんなプロジェクトの中で、一般応募で私は田植えツアーに参加できることになったのです。

5月23日(土)
11:50秋田駅に集合し、送迎バスにて大潟村に向かいました。

農作業ができる格好に着替え、田んぼへ向かいます。田んぼに到着すると、なんと藤田さんを始め、keiさんやルミリンゴさん、ひー坊にタモちんという人気モデル…  周りには事件が起きたかのような尋常でない数の取材陣が… 。
やはりモデルさん方の農業スタイルは私服にかわいいレインブーツ。 
ところが当日、秋田は激しい雨風に見舞われちょっとテンションが… となるところなんですが、藤田さんやモデルさんはそんなことでは少しもへし折れない すばらしいパワーをお持ちの方々でした!
初めての田植えはなかなか難しい 。まっすぐきれいに植えていけないのです。
雨で余計にぬかるんだ田んぼに足をとられ、転ぶ人か続出、 私はケータイを泥の中に突っ込みました。
出来上がった苗をちょっと土の中に挿すだけで立派なお米が出来て全国に出荷されるなんて…。

植物って自然って人間の勝てるところないんじゃないかと思うくらいすさまじい生命力を持っていますよね。
単純作業でしたがやり甲斐がありました 。
夜は藤田さんやモデルさんの誕生日パーティーも兼ねて宿泊先のホテルにてお食事会 。
藤田さんとお話することができて感激でした。
健康的な食べ物でなければ健康的な体型にはなれない お米を食べないなんてほんとの美しい姿にはなれない などのモデルならではのアツいお話、藤田さんの若者を引っ張っていく強い志など聞くことができました。 
短い間でしたが藤田さん方は取材のためお別れ。
とても内容の濃い1日でした。
人気もなく衰退していく職業というイメージがあった農業でしたが、こうして若い人が働き掛けて、しかも楽しく、農業に興味を持つきっかけづくりをしている藤田さんを見て、 尊敬 の一言でした。
秋田の農作物を売りにしたビジネスサービスもあるんじゃないかと妄想した時でした。
2日目は大潟村干拓博物館と道の駅の産直センターを見学しました。
申し遅れましたがこの大潟村はかつて日本第2の大きさを持つ湖だったところを埋め立て、農地拡大のために作られた日本最大級の農地です。
1977年に干拓され、秋田県民以外にも全国からたくさんの人か移り住み、農家が集結してるという土地です。
今回藤田さんと連携している有限会社瑞穂代表取締役小林さんによると、後継者は戻ってくる離村率は1割という成功した農地であると話していました 。
昨年選挙にも出馬した小林さんは、たくさん新しい取り組みをして、大潟村を売り出したいと語っていました!
例えば3年前はコンビニのない大潟村に「元気なNOWSON」とかけて、LOWSONさんと連携した大潟村独自のコンビニを作ろうと計画し順調でしたが、村に反対されてしまったそうです。
小林さんはあきらめず、大潟村にコンビニを作ったら、村長から村民に村独自のサービスをしたいと話していました
大潟村でとれた農作物の売上の一部を蛍池事業への費用やチームマイナス6%などの環境事業へ還元する取り組みなど、楽しそうに語っていました。
それを聞いた私は将来この秋田をどんな風に元気にできるか妄想すると楽しくて止まらないのでした。 ←
11月の出荷時期には、渋谷109前で藤田さんを始め、小林さん方も宣伝・販売を行うそうです。

藤田さんや小林さんに共通していたのは 楽しく仕事をすること ということだと感じました。 

今回は将来の夢が膨らんだ楽しい田植えツアーでした。